2018/09/16

RC造外断熱のメリットがデメリットになるまさか

コンクリート造の外断熱のメリットは、コンクリートの蓄熱効果を利用することです。冬は内部の暖房や照明の熱を蓄熱してくれるので、暖房を止めたとしてもコンクリートに蓄えられた熱の放熱によって急激に冷えることがありません。夏は熱い日差しでコンクリートが熱を持つことがありません。コンクリートは冷房熱を蓄熱して冷えているので、冷房を止めたあとでも暑くて寝苦しいということがありません。上下の温度差が少ない安定した室内環境とすることができます。
コンクリート造には外断熱が最適

しかし、冬に蓄熱していたコンクリートが冷え切ってしまうと、いくら暖房しても室温が上がらないということになってしまいます。一戸建て住宅ではこのようなことはありませんが、大規模な建物で冷え切った大きな空間が存在していると起こることも考えられます。大規模な建物の場合、蓄熱体となるコンクリートのボリュウムが大きくなるので、コンクリートの蓄熱温度を元に戻すには大変なエネルギーが必要となるからです。

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