出産・育児

パパだって産後うつに!パタニティーブルーの原因と対策!

子どもが産まれると、家庭がにぎやかになり楽しくなりますね。

でも、子育ては想像以上に大変です。

産後うつマタニティーブルーズ産後クライシスなんて言葉も聞くようになりました。

 

産後うつと聞いてイメージするのは女性側ばかりでしょうか。

いえ、そんなことはないのです。

男性でも子どもが産まれてからの生活によって同じような症状が出ることがあります。

それをパタニティーブルーといいます。

ここでは、パタニティーブルーの原因や対策を紹介していきます。

 

Contents

パタニティーブルーとは?

マタニティーブルーズはなんとなく聞いたことがある人が多いでしょう。

パタニティーブルーはその男性版だと思ってもらえたらと思います。

 

女性と同じように父親になった男性も、様々な要因によって、子育てに関して不安になったり、心身に影響を及ぼしてしまいます。

このパタニティーブルーによって、妻との関係がうまくいかなくなったり、心身への影響で仕事を続けることができなくなったりすることもあります。

場合によっては離婚にいたるケースも。

パタニティーブルーの症状

パタニティーブルーの症状としては、

〇なかなか寝れず睡眠障害がある

〇ちょとしたことでイライラする、感情的になる

〇無気力状態になる

〇頭痛や胃の痛みなどの身体的不調

といったようなことがあげられます。

またそこから派生して、

〇子どもに対して関心が薄くなる

〇育児に参加しなくなる

〇夫婦の関係が悪くなる

〇家庭から遠ざかる

〇意欲がわかず仕事もうまくいかなくなる

といったことにつながる可能性も考えられます。

パタニティーブルーになりやすい人の特徴

パタニティーブルーになりやすい人の特徴は、うつになりやすい人と似た傾向があります。

すなわちまじめな人であること!

まじめなことってもちろんいいことではあるのですが、まじめすぎると、

「父親になったんだからがんばらないと!」

と自分を追い込んでしまう可能性もあります。

 

下記のような特徴がある人は少し気をつけた方がいいかもしれません。

〇まじめな人

〇責任感が強い人

〇無理をしてがんばってしまう人

〇完璧主義の人

ただこれは、あくまでなりやすい人の特徴です。

パタニティーブルー自体は、どの男性にも起こりうることだと思っておきましょう。

 

パタニティーブルーの原因

育児による生活の変化

赤ちゃんが産まれるとどうしても子ども中心の生活になります。

仕事があって疲れていても、休日にのんびり休みたくても、これまでのようにはいきませんよね。

 

産まれてからしばらくの間は、3時間おきにミルクをあげます。

夜中であっても、急に泣きだしてミルクを要求します。

夜泣きもあってなかなか寝付けず、仕事のときもふらふらなんて経験をした人も多いでしょう。

赤ちゃんをお風呂にも入れなくてはいけません。

自分のペースで生活をすることはもうできなくなってしまいます。

育児に対する職場や周りの無理解

男性の育児参加が推奨されるようになってきたものの社会全体の体制はそこまで整っていませんよね。

父親となり育児に参加しようと思っていても、職場の理解が得られないことはいまだによくあることです。

「仕事はちゃんとしろよ」

「奥さんがいるから大丈夫だろ」

なんていう上司もいます。

私の職場も、育児に関わる休みを数日くれましたが、あくまでそれは仕事に支障のない範囲でという形でした。

誰かが自分の仕事を替わりにやってくれるわけではなかったため、自分の希望する時期に休めるというよりも、職場的に問題のない時期に休みを取ることに。

それでもまだもらえるだけいい方だとは思います。

 

また残業や職場の飲み会に参加せずに帰りたくても、

「なんで帰るんだ」

という目で見る人も中にはいます。

そうした中でだと、ただでさえ仕事と育児の両立で大変なのに更に息苦しくなります。

夫婦の二人の時間が取れなくなる

出産前までは、困ったことや話したいことを自由に夫婦で話せていたとしても、子どもに手がかかるため、それまでと同じような二人の時間がなくなります。

夫婦でその日あったことを話すのがストレス解消になっている人ってけっこういますよね。

でも、家に帰ったら妻の目は子どもに向いています。

「もっと夫婦の時間がほしいな」

と思っても、

「あなた!オムツ替えて!ミルク作って!」

となるわけですね。

 

二人で話す時間が少なくなると、コミュニケーションが足りなくなって、お互いの思っていることが少しずつすれ違うことにもつながります。

それが仕事と育児の疲れとあいまって、ちょっとしたことでいらいらしてしまったり。

育児に対する不安やプレッシャー

初めての子どもだと育児といっても何をしていいのかわかりません。

これは夫婦どちらにもいえることですが、ちょっとしっしんができるだけで、

「病院にいくべき?どうしよう?」

と不安になります。

 

また、多くの場合、男性が一家の収入を支える立場にあるかと思います。

これから父親として一家を支えていかなければいけないというプレッシャーも出てきます。

子どもが産まれると想像以上にお金がかかるんですよね。

そうした現実を見ると余計に、自分がちゃんと養っていけるのかと感じてしまうことも。

仕事の転勤や昇進などにともなう環境の変化

子どもが産まれる時期に合わせて、職場での立場が変わることもよくあります。

私も最初の子どもが産まれたのが、勤務10年目の年でした。

それくらいの時期って仕事によっては昇進したり、転勤をしたり。

中には仕事自体を転職するという人もいます。

家庭でも父親という初めての立場に身を置き、仕事でも新しい環境に挑戦することになると、気づかないうちに大きな負荷がかかってきます。

『パタニティーブルー』にならないための対策

夫婦の時間を取ること

子どもが産まれて育児が始まると夫婦の時間が圧倒的に減少します。

なかなかお互いのことを話す時間もなくなりますし、余裕も減ってきてしまいます。

でも、会話ってすごく大事ですよね。

 

きちんと夫婦のコミュニケーションが取れていると、

〇相手が何を今思っているのかなど相互理解

〇お互いのストレス発散

〇子どもの育児に向けての認識共有

〇安心感を持つことができる

といったいい面があります。

お互いにしてほしいことや現状つらいことも出てきます。

そうしたときにきちんと相手に言葉にして伝えることも大切です。

お互いに完璧を求めないこと

初めての出産・育児だと本やネットで育児の仕方や親のあり方などを調べる人も多いと思います。

そうした情報はもちろん貴重な情報源であり、育児の助けとなるものですが、反面、その通りにできていなくてはいけないと思ってしまうこともあります。

 

例えば、『イクメン』という言葉がよく耳にされるようになり、自然と自分のパートナーにもそれを求めてしまいます。

友人の夫がとても育児に積極的だとつい自分の夫と比べてしまったり。

でも育児本やテレビや雑誌で紹介されるような完璧な父親・母親なんてめったにいません。

それらと比較して自分ができていないなと思う必要はないですよね。

それぞれ仕事の状況も家庭の状況もみんな違います。

出来る範囲のことをすればそれでいいのだと思います。

出産の前から産後のことを夫婦で話しておく

女性は、妊娠してからずっとお腹の中で大切に我が子を育てていきます。

出産までの10か月の間に、

「母親になるんだな」

という気持ちが少しずつ高まっていきますし、出産や育児に関連した雑誌や本を読むようにもなります。

 

でも、男性の場合、その親になる自覚がなかなかついていきません。

「仕事が忙しくて、気づいたら父親になっていた!」

という人も中にはいるでしょう。

そうなると、なんの心構えもないまま育児が始まり、そのギャップに苦しむことにも。

それを解消するためにも、早い段階から育児に向けての意識を持つことが重要です。

方法としては、

〇出産や育児についての雑誌や本を読む

〇夫婦で子どもについての話をする

〇自治体や病院が行うパパママ学級に参加する

などがあげられます。

私の場合、子どもの名前を二人で考えたときなどとても、

「父親になるんだなぁ」

と感じることができました。

ただあまり強要するのもよくないので、自然とそちらに気持ちが向くように促せるといいですね。

感謝の気持ちをお互いに持つこと

育児はかなりの重労働。

ふだんの仕事や家事に加えて育児という大きな役目ができます。

親になったから喜んで育児に励む人もたくさんいますが、それだとしてもとても大変なことです。

 

育児をしていくと、なんとなく夫婦で役割分担ができていき、それを行っていくことがあたり前のようになってきます。

例えばミルクをあげるのは母親、お風呂に入れるのは父親という具合に。

でもそれをあたり前と思わずに、

「いつもありがとう」

と伝えあえることが大切です。

特に疲れているときにこそ、その一言でがんばろうと思えるものです。

できる限り睡眠を取ること

パタニティーブルーの症状として、睡眠障害をあげましたが、そうなる前にできるだけ寝られるようにしておきましょう。

睡眠不足が仕事にも、私生活にも、感情統制にも影響を与えます。

育児に対してだって、ちゃんと寝れていればいらいらしないことも、睡眠が足りていないと、

「なんで泣き止んでくれないんだ!」

なんて思ってしまいます。

 

実際に、初期の頃は夜泣きもひどくてなかなか寝れません。

でも日中、子どもが寝ているときでもいいですし、夫婦で交代で子どもの面倒を見ながら一人は寝るというのでもいいと思います。

個人的には、家事が多少滞ったとしても、寝ることの方が大切だと思っています。

少しの睡眠で気持ちも体もとても楽になります。

自由な時間を持つこと

いつも育児ばかりだと二人とも疲れてしまいますね。

これは夫婦どちらにもいえることですが、育児から少し離れて自由にできる時間を持つことができると、気持ちをリフレッシュすることができます。

 

休みの日に時間を決めて、その時間は一切育児に関わらないということを、夫婦で交代しながらするのもいいと思います。

また、実家が近くにあれば両親の手を借りてもいいです。

子どもを一時保育に預けてその間に夫婦の時間を取るというのも一つだと思います。

終わりに

育児というのは、幸せもたくさんありますが、父親にとっても母親にとっても大変なことが盛りだくさんです。

夫婦で協力をしていきながら、無理なく子どもを育てていきたいですね。

そのためにも、夫婦でお互いのことや子どものことを話したり、コミュニケーションをとったりしていきましょう。

一人で考えることはせずに、周りにも頼りながら子育てを楽しんでいければと思います。