スワップ運用FX会社スペック

DMM.com証券『DMM FX』の詳細スペック|スワップ運用おすすめFX会社

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DMM.com証券は、言わずと知れたDMMグループ傘下のFX会社です。

FX口座数国内第一位の超人気口座ですが、通常のスワップ運用ではあまり出番がありません。

 

しかし、南アフリカランドのサヤ取り・売り口座として絶大な存在価値を持ちます。

 

この記事では、DMM FXについて

  • スペック一覧
  • スペック詳細
  • メリット
  • デメリット

を、まとめていきます。

一般的なスペックも網羅していますが、サヤ取りの情報だけ必要な方はここからジャンプ

 

『DMM.com証券』が会社名で、『DMM FX』がサービス名です。

 

DMM FXのスペック一覧

各項目クリックで該当箇所にジャンプします。

DMM.com証券『DMM FX』
取扱ペア数20ペア
スプレッドTRY/JPY
ZAR/JPY1.0銭
MXN/JPY
最小取引単位TRY/JPY
ZAR/JPY1万通貨単位
MXN/JPY
必要証拠金TRY/JPY
ZAR/JPY4%
MXN/JPY
両建て
ロスカットアラート維持率70%未満
発動レート維持率50%以下
手数料
対象ポジション全ポジション
追証解消期限翌営業日28:59まで
解消方法入金・一部決済
スワップポイントの引出任意に振替可
未決済スワップポイントの課税非課税
最大発注数量100万通貨
最大建玉数量全通貨ペア計1億通貨
1日の取引上限上限なし
クイック入金約380行
取引ツールPCブラウザ
PCクライアント
スマホアプリ
ガラケー
電話×
取引時間米国標準時間期間月曜07:00~土曜06:50
米国夏時間期間月曜07:00~土曜05:50
メンテナンス時間米国標準時間期間取引時間中はなし
米国夏時間期間

 

DMM FXの取扱通貨ペア

DMM FXの取扱い通貨ペアは20ペアです。

トルコリラ円・メキシコペソ円の扱いはなく、高金利通貨としては南アフリカランド円のみの扱いです。

 

その他取り扱い通貨ペアは以下の通り。

クリックして全通貨ペアを表示

 

DMM FXのスプレッドについて

  • 南アフリカランド円:1.0銭

高金利通貨としての扱いは南アフリカランド円のみですが、スプレッドは最狭水準です。

 

全通貨のスプレッド一覧はこちら。

クリックして全通貨ペアのスプレッドを表示

 

扱いは南アフリカランド円のみだが、スプレッドは狭い!

 

DMM FXの最小取引単位

  • 全通貨ペア:1万通貨単位

南アフリカランド円も他の通貨と一律で1万通貨単位です。

まあここは及第点といったところですね。

 

DMM FXの必要証拠金

  • 全通貨ペア:4%

DMM FXでは、全通貨ペア一律でレバレッジ上限の25倍まで使用可能です。

 

両建てについて

両建て可能ですが、証拠金は両方必要です。

※MAX方式ではありません。

 

MAX方式とは

売買両方のポジションを持った場合、いずれか数量の多い方の証拠金のみ必要になる方式。

例えば買い10万通貨・売り5万通貨の場合、必要な証拠金は10万通貨分のみ。

DMM FXではMAX方式をとっていないので、15万通貨分の証拠金が必要。

 

ロスカット・追証について

  • 証拠金維持率が70%以下になるとアラート
  • 証拠金維持率が50%以下になるとロスカット
  • NYクローズ時に証拠金維持率が100%未満だと追証

ロスカットルールは上記三点です。

 

ロスカットは証拠金維持率50%

『証拠金維持率が50%を割ると全ポジションが強制決済』

がルールです。証拠金維持率70%を割り込んだ時点でアラートメールが送られます。

強制決済時の手数料は無料です。

 

NYクローズ時に維持率100%未満で追証

NYクローズ時に証拠金維持率が100%未満だと、追証(追加証拠金)が発生します。

※米国標準時間期間:06:50、夏時間期間:05:50

米国標準時間期間:11月第1日曜~3月第2日曜

米国夏時間期間:3月第2日曜~11月第1日曜

 

追証が発生した場合、ポジションを決済するか、入金するかで不足分を賄わなくてはいけません。

この補うべき金額はNYクローズ時点の不足額なので、翌日の取引時間中に相場が好転して評価額が改善されたとしても、NYクローズ時点での不足額を補わなくてはいけません。

 

例えばNYクローズ時に1万円の証拠金不足が発生し、その後好転して証拠金維持率が100%を超えたとしても1万円の入金、もしくは相当額のポジション決済が必要です。

 

この期限は発生の翌営業日28:59まで。

月曜の取引で証拠金不足となり、月曜のクローズ時(火曜日07:00)に追証が発生した場合には火曜の28:59まで(水曜の04:59まで)に解消が必要です。

(金曜の取引だった場合、翌月曜の28:59まで)

 

これまでに解消できなかった場合、29:00(05:00)全てのポジションが強制決済されます。

また、その時間よりも前に証拠金維持率が50%を下回った場合、その時点でロスカットとなります。

 

取引時間中でも、証拠金維持率50%を割ったら強制ロスカット。

NYクローズ時に証拠金維持率が100%を下回っていた場合、追証。翌営業日28:59までに解消しないと全ポジションが強制決済。

 

スワップポイントの取り扱いについて

DMM FXは、でスワップポイントの取り扱いがちょっと特殊です。

通常、取引をしてそのままであれば累積のスワップポイントとして積み上がっていきますが、このスワップポイント部分のみを任意のタイミングで口座残高に振り替えることができます。

その為、スワップポイント振替前と振替後で分けて考える必要があります。

マネーパートナーズと同じ扱いです。

 

スワップポイント振替前

  • スワップポイント部分の引き出し不可
  • ポジション未決済でも証拠金として使える(証拠金維持率に反映される)
  • スワップポイント部分は課税対象とはならない

例えばドル=100円でレートが変動しなかった場合・・・

証拠金4万円

ドル円ロング1万通貨を保有(証拠金維持率100%)

ドル=100円でレートが変動しないものとする

この時、スワップポイントが発生しても出金可能額はゼロのままです

 

スワップポイントが付与されていくと証拠金維持率は増加していきます。

増えた分のスワップポイントで新たにポジションを建てることも可能です。

 

しかし、スワップポイント振替をしない限りは課税対象となりません(損益報告書に記載されません)

 

スワップポイント振替後

振り替えたスワップポイント部分は通常の証拠金と同様に扱われます。

いわば、スワップポイントだけを決済したような状態です。

当然余力として使えて、課税対象となるものです。

 

発注上限・建玉の上限

  • 最大発注数:100万通貨
  • 最大建玉数:全通貨ペア合計で1億通貨(※)
  • 一日の取引上限:上限なし

南アフリカランド円の上限は1000万通貨です。

全通貨ペア合計の計算においては、南アフリカランドのポジション数は1/10に換算されます。

つまり、他の通貨ペアで9900万通貨+南アフリカランド円1000万通貨まで保有可能です。

 

また、建玉数として全通貨ペア合計で3,000件が上限となります。

(1万通貨×4,000件はNG、2万通貨×2,000件はOK。)

 

クイック入金の対応について

クイック入金の対応金融機関は脅威の約380行

地銀等にも対応していて、よっぽどマイナーな金融機関じゃない限りカバーしているのではないでしょうか。

 

クイック入金:手数料無料で即時入金が行えるサービス。

利用にはインターネットバンキングの登録が必要です。

 

取引ツールについて

  • PC&タブレットブラウザ『DMMFX STANDARD』
  • PCリッチクライアント『DMMFX PLUS』
  • スマホアプリ『DMMFX』
  • スマホブラウザ『DMMFX for smart phone』
  • ガラケーブラウザ『DMMFX for Mobile』

流石DMMグループといったところで、取引ツールは充実しています。

 

リッチクライアント:PCにインストールするタイプの、高性能取引ツール

 

取引時間・メンテナンス時間

取引時間中のメンテナンスを行わないため、月曜朝~土曜朝まで通して取引が可能なのが特徴です。

 

取引時間

米国標準時間期間:月曜07:00~土曜06:50

米国夏時間期間:月曜07:00~土曜05:50

 

DMM FXのメリット

DMM FXはよく言えばオーソドックスなFX会社です。

スワップ運用におけるメリットとしては・・・

  • 南アフリカランド円のスプレッドが狭い
  • 任意のタイミングでスワップポイントの決済が可能

といった二点が挙げられます。

 

南アフリカランド円のスプレッドが狭い

DMM FXの南アフリカランド円のスプレッドは1.0銭です。

これは、変動制のFX会社を除けばSBI FXトレードに次いで2番目に狭い水準です。(0.01銭差)

後述するサヤ取りにおいても、コストを抑えることができるので非常に魅力的です。

 

任意のタイミングでスワップポイントの決済が可能

DMM FXでは任意のタイミングでスワップポイント部分だけを決済することができます。

これの何がメリットかというと、会社員で他に所得がない方であれば受け取るスワップポイントを年間20万円以下に調整することで確定申告の手間と所得税の課税を避けることができます。

 

年間20万円以下であれば確定申告は不要ですが、住民税の申告は必要なので注意!

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DMM FXのデメリット

DMM FXのデメリットを挙げるとすれば・・・

  • トルコリラ円、メキシコペソ円の扱いがない
  • 両建て時の証拠金がMAX方式ではない
  • スワップポイントがあまり高くない

といったところでしょうか。

 

トルコリラ円、メキシコペソ円の扱いがない

まさにその通り。高金利通貨としては南アフリカランド円のみの扱いです。

そのため、トルコリラ・メキシコペソの取引をするならば他のFX会社を使う必要があります。

 

両建て時の証拠金がMAX方式ではない

DMM FXでは、両建て時には両方のポジション分の証拠金が必要になります。

そのため、両建てするにはちょっと不向きです・・・が、スワップ運用においては、ここで両建てすることは稀だと思われるので特に気にする必要はなさそうです。

 

スワップポイントがあまり高くない

残念ながら、DMM FXはスワップポイントがあまり高くありません。

しかし、後述する理由からこれはメリットに・・・。

 

サヤ取り売り口座としてのDMM FX

ここまで、通常の目線でDMM FXのスペックをまとめてきました。

しかし、DMM FXの真価はサヤ取り売り口座としての活用です。

 

DMM FXは、くりっく365と同じく売買同値のスワップポイントを提供しています。

そして、スワップポイント自体が低めなので、売りポジションのマイナススワップポイントが低いのが最大の特徴です。

 

そのため、南アフリカランドの買いスワップポイントが高いFX会社でロングし、DMM FXでショートすることで為替リスクゼロで利益を出すことができます。

この手法をサヤ取り(アービトラージ)と言います。

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そしてサヤ取りの取引コストとなるスプレッドも1.0銭と非常に狭いで、コスト面でも文句なし。

 

買いのスワップポイントが高いFX会社はいくつか候補が挙がりますが、売りのマイナススワップが小さいFX会社は貴重な存在なので、サヤ取りするならば絶対に抑えておきたいFX会社です。

ドル円の売りスワップも小さいので、ドルのサヤ取りも狙えますよ。

 

DMM FXのスペックまとめ・総評

○南アフリカランドのスプレッドは狭い

△トルコリラ円・メキシコペソ円の扱いがない

△南アフリカランド円のスワップポイントも低め

☆マイナススワップも小さいので、サヤ取りするならマストなFX会社!

通常の視点で見ると、よく言えばオーソドックス、悪く言えば目立った特徴のないFX会社です。

 

しかしながら、南アフリカランドのサヤ取りするなら絶対に口座を保有しておきたいFX会社です。

リスクが高いスワップ運用だからこそ、安全運用のサヤ取りを!

 

DMM.com証券『DMM FX』

DMM FX
  • 南アフリカランド円スプレッド1.0銭!
  • 南アフリカランドの『売り口座』に!
  • トルコリラは取扱いなし
  • サヤ取りするなら絶対マストのFX会社!

DMM.com証券はスワップポイントが低めで、通常のスワップ運用にはあまり向かないFX会社です。

しかし、売買のスワップポイントが同値で、マイナススワップポイントが小さいのが最大の特徴!

南アフリカランドのサヤ取りに絶対マストのFX会社です。

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