Middlemarch

 

著:ジョージ・エリオット(George Eliot)

訳:廣野由美子

 

Originally published in 1871

2020年7月20日 初版発行

光文社古典新訳文庫

株式会社光文社

堺市立図書館より貸出

 

4月からの新しい朝ドラの「虎に翼」に

すっかりハマってます。

オープニングの曲も映像も良いし、

フェミニズムを全面的に

押し出しておりテンポも良いのでお薦めです。

 

ミドルマーチも佳境となる3巻を

読了しました。

3巻には第5部 死の手と

第6部 未亡人と妻が掲載されています。

バルストロードの過去が明かされました。

過去の償いとしてウィル・ラディスローへ

金銭的援助を申し出るが、

名誉の為に不名誉な商売から得た

お金を受け取ることを断られる場面では

バルストロードの本性と

ウィルの気高さが対比されています。

ウィル・ラディスローは今まで

魅力を感じなかったのですが

このシーンで彼の誇り高さが

ドロシアの高貴さと共通するから

2人は惹かれあっているのかなと考察しました。

またエリオットが肯定的に描いている

ケイレプ・ガースの仕事観が心に響きました。

 

次巻で終結ですが、一番気になるのは

バルストロードがどうなるかです。

そして何故もう1人の主人公たる

リドゲイトをドロシアではなく

ロザモンドを結婚させた作者の意図を

考えながら最終巻を読みたいと思います。

 

 

 

 

ミドルマーチ1・2巻の感想は下記から