ヤクルト3-1中日

勝:近藤
S:石山
負:鈴木博

0-1で迎えた9回表にバレンティンが逆転2ランを放ち逆転勝利。

今日の試合は、先発石川がここ数年で最高のピッチング。
と先週も書いた気がするが、それ以上に素晴らしいピッチングだった。

7回裏まで一人のランナーも出さず、パーフェクトピッチング。
球数も少なく、まさかまさかの完全試合もあるかと思わせる内容であった。

一方の打線は、中日先発の藤嶋に対し、打てそうで打てないもどかしい展開。
チャンスを作りながらホームタッチアウトや2死からの長打など、かみ合わない。

0-0のまま迎えた8回裏。
中日はビシエドからの攻撃。
石川はまだパーフェクトの状態。
勝敗を分けるのはここなのでは、と誰もが思ったことだろう。私もそう感じていた。

ビシエドはショートの右を抜く痛烈なヒットで2ベースとする。
ここで石川の完全試合は途切れる。
続いてアルモンテ。
結果的に、ここがポイントとなった。
アルモンテの打球はセンター後方へ。
センター青木がフェンス際でジャンプし、ダイレクトで取ったように見えた。
しかし、審判はフェンスに当たったと判断し、フェアの判定。
当然、2塁ランナーのビシエドはそれを見て帰塁せずに3塁に進む。
スワローズはリクエストを要求。
リプレイで観ても、やはり青木はダイレクトでキャッチしているように見える。
が、判定は覆らず、アルモンテでフェンス直撃のヒットで無死1・3塁で再開となった。

この場面、想像するのだが、審判団はダイレクトでつかんだことをリプレイで観てわかったのではないだろうか。
しかし、フライアウトに判定を覆すとなると、フェアのジャッジをみて3塁に進んだビシエドもアウトになってしまう(青木から2塁に転送されて2塁ベースを踏んでいたため)。
これを防ぐために判定を変えなかったのではないかと想像する。

いずれにしても、スワローズにとって、特にここまで最高にピッチングだった石川にとって悪い展開となってしまった。
石川はここで降板。
8回途中、81球、素晴らしい投球だった。
2番手は近藤。
平田に犠牲フライを浴びるも、ヒットを許さず、無死1・3塁を1失点で切り抜ける好投を見せた。

さて、0-1で9回表。中日は抑えの鈴木博。
今年のスワローズはここからが面白い。
特に中日戦は先発を降板させてからが勝負である。
そして、3番山田からの打順。
何も起こらないはずがない。
が、先頭の山田は、ショートゴロ。
しかし、間一髪足が速く、内野安打。
山田は俊足だが、内野安打は少ないのだ。
よし、最後に流れが来たか。
続くは、鈴木博を大好物にしているバレンティン。
山田は盗塁か?
などと考える間もなく、初球、高めのストレートを強振し、打った瞬間わかるホームラン。
2-1と逆転に成功する!
よかった。何より、2週連続石川が好投しているのに、なぜか点が取れない展開だっただけに、この一発は本当に興奮した。

いや、まだ1点差。
ここでもう1点とれるかどうかが大事だ。
雄平は粘って四球。よし。
続く川端はバントの構え。
うーん、なぜこうなるか?
あと1点とれば勝てる、その考えはわかる。
1死2塁と無死1塁、前者の方が得点する確率が高い?
これも議論が尽きないことだが、私が何を言いたいかというと、バントは100%成功するのか?ということ。
100%成功するならわかるが、川端という打者で、バント成功率と無死1塁普通に打っての期待感とどちらが上なのか、私なら後者を選ぶが。そんなに併殺が怖いか?
仮にも今日2安打打ってる打者だが。
過去の対戦でサヨナラホームラン打っている相手だが。

結果、川端はバントできず2ストライクになり、ヒッティングに切り替える。
サードゴロになるも、エラーで出塁。
無死1・2塁となる。
続く西浦はバント。
ここはわかる。上述の期待値で考えてバントだろう。
で、きっちり成功させ、2・3塁。
代打畠山は四球で満塁で代打上田。
荒れているピッチャーに対して高めのボール球を打ちに行ってファーストゴロでホームアウト。
高めに手を出すのはまぁ100歩譲ってわかるが、それなら外野フライを狙ってくれよ。
その後、2死満塁となって坂口が粘って押し出しの四球を選び、3-1とする。
この1点が非常に大きい。
もっととれた気もするが、逆転したあと、それで満足せず、あと1点追加したということで、まぁ良かったと思う。さすが坂口である。この辺が上田とは違う。

9回裏は石山がマウンドへ。
2死から1・3塁のピンチを招き、ビシエドに回ってしまう。
ホームランでサヨナラのピンチ。
キャッチャーはこの回から中村に代わっている。
で、いつもどおり外角中心に攻めるが、最後の勝負球にインハイを選択し、空振り三振でゲームセット!
それだよ。そういう攻めをいつもやってくれよ。
今日は、石山のストレートが高めに浮いていて危なかったが、それを逆に利用して、インハイで三振。
中村のリードもよかったと思う。

中日相手には、やはりこの作戦だな。
中継ぎ相手なら打撃で勝負になる。
一方、吉見、ガルシアら先発は簡単に打てないので、なんとか6回くらいには先発を降ろすよう粘っていてればと思う。


さて、これで、世にも珍しいナゴヤドーム勝ち越しとなった。
欲を言えば、石川が金輪際ないかもしれないくらいの好投をしていただけに、勝ちをつけてやりたかったが、まぁ勝ったから良しとしよう。

バレンティンは今日で28号ホームラン。
また山田に追いついて仲良く28号で並んだ。
青木はこの3連戦で、無安打、4安打、無安打。
若いころの固め打ちマンに戻った?
坂口、川端は2安打。
川端は地味に.270まで打率を上げてきている。

いい形で遠征を終え、来週はホーム6連戦。
当面は5割復帰目指して一つずつ勝っていきたい。

【今日のポイント】8回裏のアルモンテの打球がフェアと判定されて迎えた無死1・3塁のピンチ。ここでマウンドに上がった近藤が、1失点で終えたこと。これで、9回山田からの打順ならなんとかなると思わせた。このまま一気に3点くらいとられれば終戦であったが。逆に中日は抑えの不安定さから考えれば、あそこで1点しかとれなかったことが敗因だったといえる。




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