こんにちは(^^)

haluです!



薬局にいらっしゃる患者さんに
薬を飲む時に、どのくらいの量のお水で飲んでますか?
と聞くとみんなバラバラ

毎回バラバラという方もいました。


ごはんの時にあまったお水で飲んでいます。
という、一定の量ではない方

胃まで下りた感じがすればいいんでしょ?
少ない量で飲もうとする方

いろいろいらっしゃることが分かりました。


実は、薬を飲むときの水の量って
薬の効き方にも影響がある
んですよ。


そこで今日は
薬を飲むときの水の量はどのくらいがいいのか
ズバリ解説して行きます。



(1)薬を発売する前に行う検査とは?

薬を発売するためには
国が定められた検査を受け
合格したものでないと
世の中に出ることが出来ません。


その中にはもちろん
私たちの体の中に入ってから
どのくらいで溶けるか
どのくらいで効果を示すか
という試験も行われています。


検査ということは”厳密に”行われるべきもの。

販売する薬によって溶かす水の量を変えていたら
検査の整合性が取れなくなりますよね。


検査は
"150mLの水道水
で行われるように決められています。


では、私たちが薬を飲むときも
きっちり150mL量らなければならないのかというと
その必要はありません。



(2)水の量が少ないとどうなるの?


水は薬を溶かすために必要なものです。

口から入った薬は
食道を通って胃にたどり着き
胃で溶かされ
血液に取り込まれ
効果を出したい部位に運ばれていきます。


水の量が少ないということは
薬が溶けて効果を示すまでに時間がかかるということです。


せっかく薬を飲んだのに
胃の中で溶けない状態で
ずっと居座っている感じ
になってしまいます。



(3)治療への影響は?

例えばカゼを引いてしまったので
総合感冒薬を飲む場合。

通常の水の量で飲めば30分で効果が出る薬だとしたら
水の量が少ないと
溶けずに、30分以上胃の中に居座っています。

きつい時は
早く薬が効いた方が良いですよね。



(4)結局どのくらいで飲めばいいの?

(1)でお話した通り
試験は150mLで行われています。


ならば150mLで飲めば良いのでは?
となりますが
150~200mLの間くらいで飲んでもらえれば
問題ないと私は考えます。


というのも検査は
発売する薬1剤だけを溶かす
ために行われています。


でも私たちが薬を飲むときって
複数錠ある場合が多いですよね。

また、その前後に食べ物を食べる場合が
多いですよね。

検査の環境とは違いすぎるので
厳密に量らなくても良いのです。


ただし、今までお話した通り
少なすぎるのはダメ!


目安は
通常はコップ1杯弱くらいの水
薬が多い人はコップ1杯しっかり
で飲んでもらったら良いです。


知っておいて欲しいのは

薬を販売する前に行う検査では
150mLで行うという決まりがあるということ

水の量が少ないと
胃の中で溶けない状態が長く続いているということ

この2点です。


本来は薬剤師が1人1人にしっかり説明すべきことですが
他に説明することがありすぎて
お話できていないかもしれません。


知らなかった方は
今日頭の片隅に入れていただき
薬を飲む時に参考にしてほしいです。



最後までお読みいただき、ありがとうございます(^^)