ゴースト | 妻が天国に行き喪失から始まった私の人生の転機

妻が天国に行き喪失から始まった私の人生の転機

見てくれてありがとうございます!2014年12月妻が子宮頚がんで亡くなり、日々は小さな幸せの集まりだったことに気づかされました。

今、心の中に大好きな今生きてる人がいます。この時代に同じ場所。これだけで幸せなのかもしれない。でも、これ以上の喪失はもういらない。

癌で亡くなった妻
亡くなってからほんとに不思議なことが多い


彼女は、ゴーストという映画好きだった
だから、きっとなかなかおれにつたえられなくて
もどかしいだろうな




彼女は最後、脳腫瘍になり
体も自分で動かすこともできなかった
目を開けることももちろんできなかった




息を引き取る直前。ほんとに直前


突然目を開いて
体を俺の方にガバッと起こしてきた



目があった



目があった?
そしてモゴモゴと口を動かした



何かを伝えたかったのだろうか





それを見た親は
きっと、ありがとうっていったんだよ
そう言ってた



でも



おれは
死にたくないって言ったのかなと思った






彼女は
いろんな方法で、おれに言葉を伝えてくる


ちょうになってまわりを飛んだり
時には霊感がある人を見つけて

不思議なことを立て続けにおこし
その人と引き会わせてみたり




一番言葉として伝えてきたできごとがあった



霊感。
あんまりそんなの信じなかったけど
その人は本物だった



その人は
耳が生まれつき聞こえない
そんな人だった


プライベートの話私が聞いてしまうことになるんですがいいですか?と筆談で聞いてきた
おれは、そこは疑いがあったのだけど
どうぞと答えた


奥さまは、何度か他のかたでも挑戦されたようですね

そう。その人の前にも引き合わせられた人がいた
その人は言葉まで読み取ることができなかったが感じとることはできた




奥さまは、やっと話せる人を見つけたと言ってます。
そう、筆談で紙に書く




その人とは、何度か会うようになった
霊感を使ってもらったのは一度だけだったけど



その人はとても寂しい人だった
耳が聞こえなくて、生まれてきた家庭環境もひどくて、韓国だか中国の人だったが
日本に飛び出してきたそう


親には捨てられ、周りにはいじめられ
自分の居場所がないようだった



とても優しい人で
心理学を使ってたくさんのボランティアを被災地にいってまわっていた


その人はほんとは
自分の悩みが大きくて壊れかけていた





その人は
奥さまは伝えたいことがあると言ってます
最後になにか伝えようとしたできごとなかったですか?と、筆談で聞いてくる



あーありましたね
何て言ったのか気になってました




今その人の隣にいるらしい。
はじめは疑っていたおれ。


でも、あきらかに
二人にしか絶対にわからない細かなこと

日にち、場所。内容。
全てあってる


話し方。



やすこだ。






おくさまが今こう言ってますと
話を続ける





最後に言いたかった言葉





それは






「ごめんね」





もうそれだけで周りを気にせず
泣き出してしまったおれ



あなたならそれがどんな意味なのか
わかりますよね?


わかるよ





続けて書いていく


お母さんまかせてしまうけど ごめんね


お義母さんはやすこが具合が悪くなってから
認知症みたいなのが現れ始めていた
まだまだ全然大丈夫だけど
北海道でひとりでいたから心配で何度も動くのが辛いのに実家へ帰っていた



ひとりにしてしまって ごめんね
先に行ってしまって ごめんね
わたしのせいで辛い思い ごめんね
、、、
紙には、たくさんのごめんねが書かれてた
そのなかには、やはり二人にしかわからないこともあった


そしてその人とはそのあと二、三度会ったが
もう生きてはいけないというメールがきて連絡がとれなくなった




きっとどこかに生きてるんじゃないかと思う
そう思いたい









こないだ、癌のチャリティーイベントで
パフォーマンスをしてきた



これは、やすこがいなくなってしまったときに
何かしらで癌のイベントに出て

誰かの役に立ちたい。
そういっていたやすこの代わりに
自分がやろうっていう目標にした

自分と同じように苦しんでる支える側としても
なにかできると思った





それがパフォーマンスでやることになるとは
その時は考えても見なかったけど






その帰りに不思議なことがまたあったんだ

帰ろうと車に乗り込み、エンジンをかけた


いきものがかりの「ありがとう」が
突然あたまだしから流れた