Worldwide Bear

アラサーから海外移住を目指し、イギリス大学院留学を経てから現地のIT企業に就職しました。これまでの経験や海外就職のアドバイスをシェアしています。

イギリス留学中の私が教えたい海外生活中に必ず役立つ防犯対策

イギリスって治安悪い?とよく日本の友人に聞かれますが、私の視点からですと普通だと思います。

 

ロンドンで近年多発しているAcid Attack(酸攻撃)のニュースなどを聞くと本当に出かけるのが怖くなりますが、世界で有数な大都市の一つのロンドンにはこれだけいろんな国籍が入り混じってて人口も多かったら、日本と同じ治安の良さを期待する方がおかしいかもしれません。

 

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日本と同じようには過ごせないですが、それはイギリスが特別治安悪いのではなく、世界のどこに行っても日本というバブルの中にいる時と同じ感覚のままだと痛い目に遭います。

 

例えば、日本だとみんな2年契約で簡単にiPhoneが手に入るので、手に携帯を持ったまま電車で寝落ちしてもほとんど盗られる心配はないですが、イギリスを含め海外だとiPhoneは高級品なのでスッと盗られて逃げられる可能性が大きいです。

 

では具体的にはどういった事に気をつければ良いのか?そして、どんな手口の犯罪が多いのか?と気になると思いますが、 今日は私がイギリスで生活中に実際に実践している防犯対策を、犯罪手口を交えて紹介したいと思います。

 

イギリスに行く方だけではなく、他の国に行く予定がある方も知っておいたほうがいいと思うのでぜひ一度目を通していただくことをお勧めします。

 

①夜になるべく一人で出歩かない・人気のない裏路地に行かない

理由はすぐにわかると思いますが、目撃者がいない場所はとても犯罪が起きやすいです。

アメリカに住んでいる友達も、フィリピンでバックパッカーしてた友達も銃を突きつけられた時は「暗くて周り誰も居なかった」という共通点がありました。

 

友達と出かけたり、用事のためにどうしても夜道を一人で歩かなければいけない時は、遠回りしてても車の通りが多いメイン道路を使ったり、タクシーやUberを使って帰った方が良いと思います。

 

特に留学中、クラブやパーティーに行って夜中に帰る機会が多いと思いますが、必ず友達とグループになって帰るなり、友達の家に朝まで泊めてもらうとかも有りですね。

 

②現金を持たない

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これも①と同じぐらい海外に行く時の基本中の基本だと思いますが、なるべく現金を持たないようにすることです。

財布を盗られてもカード会社に電話すればカードを凍結できたり、被害額の返金保障があるカード会社も多いですが、現金だったら何も手の施しようがありません。

 

特にイギリスはキャッシュレス化がとても進んでいるので、個人経営の小さいお店でもカード払いができます。

逆にイギリスのキャッシュレス化が進んでいるということは、イギリスで生活していなさそうな外国人観光客に見える人は現金を持っていそうなので盗難に狙われやすいです。

 

日本のクレジットカード(Visa、Master)はほとんどのお店や電車、地下鉄で問題なく使えますので、現金は最小限にしてお出かけして下さい。

 

ちなみに以前投稿した記事「私の海外送金以外で留学先のイギリスにお金を持って行く方法」でお伝えした通り、私はクレジットカードの エポスカード をメインの支払い用にしていて、ソニー銀行のVisaデビット兼キャッシュカードを現金引き出し用にしています。

 

さらに最近イギリスで銀行口座を開いたので、お支払いメインのカードはイギリスの銀行口座のデビットカード兼キャッシュカード(コンタクトレス支払い機能)のみ使っています。

 

留学生としてネットでイギリスの銀行口座を解説する方法:

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現金はお店のカードリーダーが故障してカードが使えない時のためにほんの少ししか入れていません。

  

③知らない人に携帯を貸さない

「急用で家族に連絡したいけど、携帯のバッテリーが切れちゃったから携帯貸してくれない?電話したらすぐ返す」と言われ、素直に携帯を貸したらすぐに持ち逃げされた話を良く聞きます。

 

オーストラリアに留学中の従姉妹もこの手口に遭ったし、私もこの前わんちゃんの散歩をしている若い女の子に「○○病院に電話しないといけないから携帯貸してくれない?犬が病気なの」と言われたけど、なんか怪しいと思ったから「Sorry, I can't help you. My phone is dead.(ごめん、助けてあげられない。携帯の電池が切れてるの。)」と断った。

 

もし本当に困ってたら悪いことしたな…と少し後味悪かったけど、後々彼氏に相談したら「それは正しい判断だったと思うよ」と言ってくれた。

本当に困ってたなら他の人にも手当たり次第聞き回ると思ったけど、その道には私以外にもちらほら人がいたにも関わらず、私に断られた後に他の人には当らなかったから、携帯を奪う犯罪手口だった可能性大きいと確信した。

 

なので、怪しい理由で「携帯貸して」と言われたらなるべく貸さずに「携帯の電池が切れてる」や、「まだイギリスに来たばかりで、イギリスのSIMカードが入ってないから使えない」などとうまく理由を考えて断りましょう。

 

後、例に挙げた「困ってるから○○に電話をかけたい」と言ってくるケースだったら、「じゃあ私がかけてあげるから電話番号言って。」と言うのも一つの方法とイギリスに住む友達に聞きました。

 

 

 

④携帯をなるべく手に持たない

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知らない場所に行くと携帯で地図を見ながら歩く機会が多いと思うので、携帯を手に持たないなんて難しいですよね。

しかし携帯に集中している隙を狙ってスッと奪って逃げる輩もいるので、携帯で調べ物をするときは隙を見せないようにしょっちゅう周りを確認したり、調べたらすぐにカバンにしまうなどするようにしたほうが良いです。

 

私は方向音痴なのでGoogle mapを手放せませんが、歩きながら地図で自分の位置を確認したくても、なるべくカバンの中にしまうようにしています。

 

どうしても確認しながらじゃないと難しい場合は、空いてる方の手で携帯の上の部分を覆うように使っています。

そうすれば後ろからバイクが来ていきなりスッと盗られづらくなるはず。(イギリス大学院のウェルカムトークで学生同盟の人がアドバイスしてくれた)

 

更には③で説明したような「電話かけたいから携帯貸して」と知らない人に言われたら、手に携帯を持っていなければすぐに「携帯持ってない」と一発で断れるというメリットもあります。

 

⑤バーやクラブで自分の飲み物から目を離さない

日本でも伊藤詩織さんの件があって以来、最近レイプドラッグの存在が知られ始めていますが、照明が暗いバーやクラブでドラッグを盛られないように気を付けましょう。

 

特にそういう場面で近寄って来た人がいくら良い人そうでも、「何か飲み物いる?買ってくるよ」と言われたら一緒にお酒を注文しに行くなり、なんなら自分で買うからと断っても良いと思います。

 

飲み物を置いてトイレに行くときも、信頼できる友人に自分の飲み物見張っててもらうように頼みましょう。

 

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⑥ポケットの中に貴重品を入れない

混んでいるところに行くときは、絶対ポケットに貴重品を入れてはダメです。入れたらなくなると思ってください。

日本ではズボンの後ろポケット携帯や財布を入れてる人が多くて、海外から来る友人を東京案内をするたびに決まって驚かれます。

 

ポケット深いからとか、ボタンがついてるから大丈夫と思ってても、犯罪者はプロなので被害者に気づかれずに取るのが上手いです。

しかし観光地ではたくさん携帯で写真を撮るので、ポケットにどうしても携帯を入れておきたい時は自分の手をポケットに突っ込んだままにしておくと良いと思います。

 

⑦カバンから目を離さない

日本ではカバンを席に置いたままトイレに行っても、ほとんど盗られる可能性は少ないと思いますが、海外はどんな人がいるのかわからないので、レストランで食事や会話に集中している時は特に用心しましょう。

 

「盗られるの怖いな」と感じるようなレストランだったら膝に置くなり、斜めがけのバッグだったら体にかけつつ膝の上に置くとか、大げさなぐらいでも恥ずかしいと思わないでください。

犯罪者は何も気を付けていない隙のある人を狙っているので、何か気を付けている仕草をするだけでも違ってくると思います。

 

 

 

⑧カバンの種類別対策

リュック

リュックは海外でも背負っている人がたくさんいるのですごく混雑している時以外は、前がけにするほど用心しなくても良いと思います。

でも普通に背負ってる時は、貴重品はすぐ開けられるようなところには入れないようにするようにした方がいいです。

私は動きを感知しやすいと思ったので、背中と密着しているところに貴重品を入れています。

 

斜めがけバッグ

旅行にはやっぱり斜めがけができるバッグが便利ですが、斜めがけにしてるときもバッグ本体が体の前に来るようにして下さい。

混雑しているところに行く時は、さらにバッグの開け口を両手で覆うようにするとなおさら安心です。

 

肩がけバッグ

肩がけバッグは一番ひったくりに遭いやすいです。でも通勤、通学用に使っている女性はイギリスでもたくさんいます。

 

気を付けたいのは貴重品を入れている場所と、持ち方です。

混んでいるところは肩にかけながらもできれば前に抱えるようにした方がいいです。

それと普段歩くとき、バイクや自転車に乗ってひったくられないように車道側にカバンを持たないように気を付けましょう。

 

⑨現地人に溶け込むようにする

確かに相手を選ばない犯罪もあるから堂々と歩けば絶対にターゲットにされない保証はないけど、堂々と歩くようにすれば、せめて相手を選ぶ犯罪者のターゲットにはなりにくくなるはずです。

 

イギリスでは男性も女性もみんな背筋を伸ばして堂々と大きい歩幅で颯爽と歩いています。その中で小股、内股で下を向いたまま自信がなさそうに歩くのはすぐに目につきます。

まだ現地に馴染んでいない外国人、特に大人しくて騙されやすいイメージがある日本人は標的にされやすいみたいですので、現地人の歩き方だけじゃなく、服装もできれば現地人風に見えるようにすると尚更いいと思います。

 

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⑩脅されたら貴重品を渡す

一番良くあるのがナイフや銃を突きつけられて「貴重品を出せ」と言われるパターンだと思いますが、万が一自分がその被害にあったら、惜しまずにすぐに携帯や財布を差し出すようにしましょう。

いくら高いお金を払って買った携帯や財布だとしても、自分の命に代えられるものはないからです。

 

どうしても高価なものを盗られるのが嫌なら、一人で出かける時はもう高価なものを持たないようにするしかないと思います。

だからこそ「②現金を持たない」で説明した通り、被害を少なくするためにも現金は最小限だけにすることです。

 

おわりに

以上、海外生活や海外旅行において安全のために気をつけることについて書かせていただきましたが、ご自身の経験において学んだ防犯対策は何かありますか?あったら是非共有していただけると嬉しいです♪

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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