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2019年7月1日月曜日

スーパーカブ90のウインカーの点滅が急に早くなってしまった・・・点滅不良の原因は?

私が普段愛用しているバイクが1987年製「スーパーカブ90DX」なのですが、最近乗車していた際にウインカーの点滅がおかしい事に気づきました。

症状はと言うと「アクセルを回すとウインカーの点滅が早くなる」という症状です。

アイドリング中のウインカー点滅は普通なのに何故!?


top_00054

私のスーパーカブ90について

故障について考える前に少しだけ私のスーパーカブをご紹介したいと思います。

購入したのは今から約10年前の平成22年2月頃でした。

購入店は地元の小さなバイク屋さんで、距離数は約15,600kmを走行している状態でしたが、バイク屋がレストアされてピカピカに輝いており、非常に綺麗な状態だったのを覚えています。

このスーパーカブ90の値段ですが、価格はなんと68,000円
安っ!!

あまりのお買い得感だったので、思わず衝動買いしたのを覚えています(*´ω`*)


ちなみに、現在のスーパーカブ90DXの価格を新車・中古バイク情報グーバイクで見てみると、10万円以上の価格が付いているようです。

スーパーカブ90DXのバイクを探す(ホンダ)  新車・中古バイク情報【グーバイク】

スーパーカブ90DX

車両
価格
14.85万円
支払
総額
15.87万円

  • 年式1993年
  • 走行距離3595Km
  • 車検/保険保無し
  • 修復歴なし


もしかして、今このスーパーカブ90は旧車に入るので購入価格以上で売れたりして!?


とは言っても、現在の状態は汚れやサビが結構出ちゃってるので、ピカピカに磨いてあげないと足元を見られた価格になりそうですが・・・(;´∀`)

ちなみに、よく語られているスーパーカブの歴史について興味がある方は以下のサイトを御覧ください。

スーパーカブはいかにして誕生したか? - Super Cub Anniversary | Honda

スーパーカブシリーズは、2017年中に世界生産累計台数が1億台に達成する予定です。 そして、2018年には、誕生60周年を迎えます。

具体的な症状

今回の症状である「アクセルを回すとウインカーの点滅が早くなる」の具体的な症状についてですが、アクセルを回さない状態であれば一定間隔で正常に点滅を繰り返す状態です。

しかし、アクセルを回していくとそれに比例してウインカー点滅速度が上がって行きます。

また、逆にアクセルを戻していくとウインカーの点滅速度が落ちて正常な間隔に戻って行きます。

他に、ヘッドライトについても気になる点が有り、アクセルを回すと光量が増して行くのですがある一定以上回すと低めな光量に落ちて安定した光になります。


症状の考察

まず、考察前に正常な状態ではどうか?なのですが、通常であればスーパーカブのウインカーの点灯間隔は、バッテリー蓄電容量が十分入っている状態であれば、アクセルを回しても回さなくてもある一定の間隔で正しく点滅を繰り返します。

もしバッテリー蓄電容量が少なくなっていれば、アクセルを回す事で充電される事になりますので「ウインカー点滅がゆっくりな状態 → 正常な点滅速度」になります。

しかし、今回の症状である「アクセルを回すとウインカーの点滅が早くなる」の場合は全く逆の動作なので、バッテリー自体は問題無さそう?と考えました。

だとすると、高まる電圧を制御出来ていない事になるので、もしかして「レギュレート・レクチファイア」が原因なのかな・・・?


レギュレート・レクチファイアが原因なのか?

まず「レギュレート・レクチファイア」とはなにか?

レギュレート・レクチファイアとは

「レギュレート・レクチファイア」はよく「レギュレーター」と言われるパーツですが、このパーツはバイクのエンジン内部にある交流発電機(ジェネレータ)から発生する交流電流を、整圧・整流を行い、また電流を直流化してバッテリーに供給する非常に重要なパーツとなります。

また、この直流化した電流はバッテリーを挟むことでコンデンサの役割を行い、安定した12V付近の電圧(約12.4V~14Vで正常値)になる事で、各種ランプやホーン等の電装系が正常に動作できるようになります。

レギュレータとは (バイクバッテリー初期不具合の原因?)

レギュレータとは
レギュレータとは正式に[レギュレート・レクチファイア]という名称のパーツで、整流と電圧制御が主な役割となります。元々は別々のパーツだったのですが、現在では一体化されています。


レギュレート・レクチファイアが故障している場合

アクセルを回す事でエンジンの回転数が上がりますが、回転数に合わせて交流発電機から発生する電圧が高くなって行きます。

もし、この「レギュレート・レクチファイア」が故障(パンク)している場合は、各種電装系に過電圧が掛かってしまう事になりますので、アクセルを回すと定格以上の電圧が流れる事でバッテリー付近にある電装系に繋がるヒューズ切れや各種ランプ切れ等が発生する事になります。

また、バッテリーに対しても過電流・過電圧が掛かるので著しく性能が劣化して寿命が早くなります。

カブを直そう!(レギュレータレクチファイア) - ささかのブログ

いろいろ問題ありのカブくんでしたが、とりあえず諸々直して夜走っていたら突然全灯火器系がダウン。「そんなこともあろうかと、ヒューズなど常に持っているのだよ?」と心の中で思いながら、ヒューズ交換。でもやっぱりつかない。エンジン問題なし...


レギュレート・レクチファイアの故障では無さそう・・・?

レギュレート・レクチファイアが故障していれば電装系に異常が発生しているはずですが、アクセルを回してもランプ切れ等が無いので動作電圧内には収まっていると言う事になります。

基本的にレギュレート・レクチファイアはメンテナンスがされていればそこまで故障しやすいパーツで無いので、これが原因ではない気がします。

でも、製造が1993年だし壊れにくいは当てはまらない気も・・・(;´∀`)

バッテリーの交換を検討

スーパーカブ90に搭載しているバッテリーですが、以前交換したのは今から約5年前の平成25年8月頃です。


搭載している12Vバッテリー

この時に交換したバッテリーはメーカ不明の「CT4L-BS」と言う型番です。ちなみにそれまで搭載していたバッテリーは純正の古川電池「FT4L-BS」です。

a00054_スーパーカブ90のバッテリー交換_01

このバッテリーは中華製で互換バッテリーと言われるもので、値段は約1,300円程度の非常に安価な物だったと思います。


a00054_スーパーカブ90のバッテリー交換_02

表面も裏面もシンプルな表記しかなく、バッテリーの詳細が分かりません(;^ω^)


バッテリーは生もの

バッテリー自体は乾電池と同様に生ものです。

バッテリー内にバッテリー液が封入された時点から経年劣化が始まります。

中華製で流石に5年も使用しているので劣化がかなり進んでいると思われ、それが原因で故障に繋がっている可能性が高いと考えました。

もしくは、アイドリング中は問題無くウインカー点滅が動作しているので、もしかして内部の液が減ってしまい、蓄電容量が下がっているのでは!?とも考えました。

つまり、すぐに充電満タンになってしまう為に過剰分がランプ類に流れているのかも?

この場合はバッテリー液を足す事で解決出来なくも無さそうですが、密閉型だし今回は冒険せずに寿命が来たと考えて、新しいバッテリーに交換を行ってみる事に決めました。

新しいバッテリーを購入

今回、新しく購入するバッテリーを検討する事にしたのですが、あまりお金を掛けたくなかったので元々搭載されていた古川電池製「FT4L-BS」の互換品を検討する事にしました。

中華製バッテリーの「CT4L-BS」で5年も持てば十分ですしね。


で、新しく購入したバッテリーがコチラ!

a00054_スーパーカブ90のバッテリー交換_03


FT4L-BSの互換バッテリー「CT4L-BS」です。

a00054_スーパーカブ90のバッテリー交換_04

ん?今使っているバッテリーと同じ型番な気が・・・?(;^ω^)


箱の表面には1年間補償と記載されており、液入れ・充電済みなバッテリーのようです。

a00054_スーパーカブ90のバッテリー交換_05


バッテリーの箱にそのまま発送伝票が貼られて届いたので剥がすのが手間でしたね。

a00054_スーパーカブ90のバッテリー交換_06


裏面には販売元「株式会社ワイビーエー」と取扱についての注意事項が記載されていました。

a00054_スーパーカブ90のバッテリー交換_07


購入したショップは楽天市場にある「バイクパーツセンター楽天市場店」です。

a00054_スーパーカブ90のバッテリー交換_08

購入時の価格は何と999円

昔買った時より値段が安くなってる・・・(*´ω`*)w

箱を開封してみると・・・

では早速、箱の中身を確認してみたいと思います。

a00054_スーパーカブ90のバッテリー交換_09

・・・て、あれっ?

何か見たことある奴だ(´・ω・`)


新旧のバッテリーを並べてみると・・・

a00054_スーパーカブ90のバッテリー交換_10

やっぱ同じヤツじゃんっ!!!

パッケージの表面を見てみても全く同じです。

a00054_スーパーカブ90のバッテリー交換_11


パッケージの裏側も変わりません。

a00054_スーパーカブ90のバッテリー交換_12


いやしかし、5年前に購入した物がそのままのパッケージで残っているという事は、問題無く継続して販売されていると言う「信頼」があるのでは?と考えました(プラス思考)。

むしろ、5年後も同じパッケージで存続してそう・・・かも!?

次回は迷わず交換できそうだね(*´ω`*)


バッテリーの仕様

交換時の参考になるようにバッテリーの仕様も記載しておきます。

形式 CT4L-BS
電圧 12V
10HR容量 3Ah
外形寸歩 113 * 69 * 87(長さ*幅*高さ)
重量 1.5Kg


スーパーカブの製造年代確認

スーパーカブは車体番号から製造年代の確認が出来ますのでこちらも参考に記載しておきます。

車体番号 製造年式
HA02-150**** 昭和61年(1986年)
HA02-160**** 昭和62年(1987年)
HA02-180**** 平成4年(1992年)
HA02-190**** 平成5年(1993年)
HA02-200**** 平成7年(1995年)
HA02-210**** 平成9年(1997年)
HA02-220**** 平成11年(1999年)
HA02-250**** 平成13年(2001年)
HA02-260**** 平成14年(2002年)
HA02-270**** 平成17年(2005年)
HA02-280**** 平成19年(2007年)
JA07-100****
JA07-300****
平成21年(2009年)
JA07-110**** 平成23年(2011年)
JA10-100****
JA10-110****
JA10-300****
平成24年(2012年)
JA10-400**** 平成25年(2013年)
JA10-320**** 平成28年(2016年)
JA42-100****
JA43-100****
JA44-100****
JA45-100****
平成30年(2018年)


製造年代表を見ると車体番号の頭部分「HA02」→「JA**」へ変更されたのに気づくかと思います。

これは新しい排ガス規制に対応するために、吸気系を従来型のキャブレター式から電子制御燃料噴射システムの「PGM-FI*」に変更されたからです。

これにより、コンピュータ制御で最適な燃料を供給することで、優れた始動性と走行時のスムーズな発進・加速が出来るようになりました。

ただし、排気ガスの触媒装置(キャタライザー)等を搭載することになり、キャブレター式から全体的な出力が落ちており、スーパーカブ50では4.0PS → 3.4PSになっています。

昨今の厳しい排ガス規制は、バイクにとってはダイレクトに来ますね・・・(;´∀`)

*PGM-FI(Programmed Fuel Injection)は、ホンダの登録商標です。

 

ちなみに2000年代のスーパーカブについては以下のサイトが参考になります。

キャブからFIへ!スーパーカブ60年の歴史を振り返る(2000年~09年編)|MotorFan[モーターファン]

1958年(昭和33年)8月に初代スーパーカブ「C100」が登場以来、時代に合わせて進化してきたスーパーカブシリーズ。2000年代は、吸気系をキャブレターからフューエルインジェクションに変更。また、新設計の109ccエンジン等を搭載した「スーパーカブ110」が登場するなど、21世紀にふさわしい機構が導入された。 REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)

バッテリーを交換

では実際にバッテリーを交換していきたいと思います。

スーパーカブのバッテリーは本体右手側の座席下にあるカバーの中に設置してあります。

a00054_スーパーカブ90のバッテリー交換_13

カバーには大きなネジがありますので、この部分をマイナスドライバーや10円玉等で回すことで簡単にカバーが外れ、素早くアクセス出来るようになっています。


このカバーを外すとウインカリレーやヒューズボックス、レギュレート・レクチファイア等が設置してあります。

a00054_スーパーカブ90のバッテリー交換_14

バッテリーは車体内部に設置してありますので、更にネジを外していきます。


ネジを外すとバッテリーが見えますので、これを手前に引き出します。

a00054_スーパーカブ90のバッテリー交換_15

引き出す時の注意点として、電源コードのマイナス部が手前に付いていますので一気に引き出さず、途中まで引き出してからマイナス部のネジを外しておきます。


マイナス部を外したら赤い電源コードのネジも外します。

a00054_スーパーカブ90のバッテリー交換_16

ちなみに、バッテリーの正しい外し方はマイナス部 → プラス部の順で外します。

もしプラス部から外してしまうと、プラスの端子が車体に触れた際に感電してしまう恐れがあるためです。


バッテリーを外すと箱の中に下敷きが入っていますので、正しい装着になるように位置を正しておきましょう。

a00054_スーパーカブ90のバッテリー交換_17


古いバッテリーを外したら新しいバッテリーを設置していきます。

a00054_スーパーカブ90のバッテリー交換_18

バッテリーを付ける時は外す時の逆の手順で、プラス部 → マイナス部の順で接続していきます。


電源コードのプラス部とマイナス部を接続し、ネジを回して設置完了です。

a00054_スーパーカブ90のバッテリー交換_19


最後にカバーを嵌めてバッテリー交換終了です。

a00054_スーパーカブ90のバッテリー交換_20

元通りにしたらいよいよ動作テストです。

新しいバッテリーに交換後はどうなった?

早速動作テストをしたいと思います(*´ω`*)ドキドキ

キーを差し込み回して、ニュートラルランプの点灯を確認。

キックを踏み降ろしてエンジンスタート!!

ぶるるる~んっ♪

どうやらエンジン始動は問題ないようです。


次は問題のウインカー点滅です。

アイドリング中にウインカースイッチをON!

カチッ!カチッ!カチッ!カチッ!...

OK!問題ない!


次はいよいよアクセルを回した状態でのウインカー点滅です。

アクセルを回しつつ、再度ウインカースイッチをON!!

カチッ!カチッ!カチッ!カチッ!...

キタ━━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━!!

OK!異常なしっ!


念の為に駐車場内をぐるりと回りながら各種電装系をチェック!

うん、これも問題なしっ!

まとめ

今回は無事にバッテリー交換のみでウインカー点滅不良から復活出来て良かったです。

もし、レギュレート・レクチファイアの故障の場合だと、レギュレターと各種ランプ切れ部品、バッテリーを全部交換する必要があり、高額なパーツ代となってしまう所でした。

ほんとバッテリーのみで済んで助かりました(;´∀`)フー

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