お礼参り

長男の高校祈願のお礼参りに

湯島天神に立ち寄った。

ちょうど、うめ祭りが開催中。

紅梅はまだ蕾(つぼみ)だったが

満開の白梅が

春めいた日差しに照らされ

青い空になじんでいた。

ほんのり漂う梅花の香り。

桜のように強くない。

地味で、控えめ。

でも、確かさ、落ち着き、

そして秘めたる力が感じられる。

素敵だな、いいな、と思う。

「長男は志望校に
　無事合格することができました。
　ありがとうございました」

「次男は部活動を続けるかどうかなど
　いろいろありましたが、
　続けながら元気に学校に通っています。
　ありがとうございます」

「長女は…」

「次女は…」

「これからもどうぞよろしくお願いします」

丁寧に、心を込めて伝えた。

願ったことが実現した時

感謝の気持ちを伝えなくても

実現したことは変わらないし、

毎日は過ぎていく。

そうであっても、

一つひとつのことに

感謝の言葉を丁寧に伝えたい。

相手に対して、子どもに対して

そして、自分自身に対しても。

たとえば、

子どもに手伝いをお願いする。

「家族の一員だから

　手伝うのは当たり前」

などと思うかもしれないが

やってくれたら

「ありがとう。助かったよ」

と、心から伝える。

そして私は

「これからもよろしくね」

を添えている。

自分自身に対しては

１日の始まりには
「いつも〇〇してくれてありがとう。
　…今日もよろしくお願いします」

1日の終わりには
「今日も〇〇してくれてありがとう。
　…明日もよろしくお願いします」

と伝えている。

感謝の気持ちを込めて丁寧に。

自分自身をいたわりながら。

そうすることで

相手に、家族に感謝されれば

「次もがんばろう」

と思うのと同じように

感謝の言葉をかければ

「次もがんばろう」と

無意識的にぐんぐん動き始める。

すると、

相手との関係や自分との関係も

どんどんよくなっていく