首都ローマのあるラツィオ州からのワインです。ラツィオのワインはずいぶん前に Est!Est!!Est!!! di Montefiascone を飲んだっきりですね。今日のワインは Frascati Superiore DOCG と、DOCG(Denominazione di Origine Controllata e Garantita=原産地呼称保証付き統制ワイン)認定されていますので、お手頃価格ではありましたが悪くはないでしょう。
作り手は、ローマに隣接するフラスカティの町に1972年に設立されたサン・マルコという家族経営のワイナリー。今日のワインの De' Notari というのは、サン・マルコの別ブランドのようです。
公式ページは De' Notari のものがあるんですが、内容ほぼなし。
こちらの San Marco の公式ページに今日のワインの紹介があります。
Frascati Superiore DOCG の規定と共に見ていきたいと思います。まずセパージュ。
・Malvasia del Lazio 50%
・Malvasia di Candia 15%
・Bellone 20%
・Trebbiano Toscano 15%
マルヴァジーアはたくさんの亜種があり、その総称をマルヴァジーアと呼ぶようですが、このDOCG規定では、マルヴァジーアを(Malvasia del Lazio と Malvasia Bianca di Candia を合わせて)70%以上使うことになっています。あれれ?2つ足しても65%しかないですね。
また同じく規定では、Bellone やTrebbiano Toscano などは合わせて30%以上になってはいけません。これも35%になりアウトです。おそらくですが、Malvasia di Candiaの15%と、Belloneの20%は逆なんじゃないかと思います。
熟成については記述はありませんでしたが、熟成の規定はこのDOCGにはないのでわかりませんね。このDOCGには上級の「Riserva」がありますが、それは12ヶ月の熟成が義務付けられています。
これが Malvasia del Lazio です。地元では Malvasia Puntinata と呼ばれています。
2011年のDNA分析では Muscat d'Alexandrie(Muscat of Alexandria)と Schiava Grossa との交配とされましたが、その後、試験体が間違っていたとかで、謎のままになってるようです。
これが Malvasia (Bianca) di Candia です。
2008年のDNA分析ではガルガネガと何らかの品種の自然交配と出たらしいです。
これが Bellone。
おそらく非常に古い起源のようですが親子関係などは不明です。
Trebbiano Toscano。
フランスのユニ・ブラン(サンテミリオン)のことですが原産はイタリア。
フラスカティ(Frascati)の町にあるサン・マルコを訪問します。
左側の建物は併設のレストラン。中はなかなかお洒落な感じでした。
ラツィオ州を俯瞰して、フラスカティ(Frascati)を確認しましょう。
左下にインポーズした地図を見ると、ラツィオ州のDOC/DOCGがわかります。
フラスカティ(Frascati)はローマに近接したごく狭いエリアですが、DOCGが2つもありますね。ただし、Cannellino di Frascati DOCG というのは同じマルヴァジーアを使った甘口白ワインで、2011年に Frascati Superiore と共に Frascati DOC からDOCGに昇格したものです。
ラベル平面化画像。
ユーロリーフのビオワインですね。また、裏ラベルにある ”CRIO 12” というのがこのワインの名前のようです。そんなの表ラベルにも書いてほしいですね。
さあ、抜栓。
コルク平面化。
普通~の汎用品。
作り手は、ローマに隣接するフラスカティの町に1972年に設立されたサン・マルコという家族経営のワイナリー。今日のワインの De' Notari というのは、サン・マルコの別ブランドのようです。
公式ページは De' Notari のものがあるんですが、内容ほぼなし。
こちらの San Marco の公式ページに今日のワインの紹介があります。
Frascati Superiore DOCG の規定と共に見ていきたいと思います。まずセパージュ。
・Malvasia del Lazio 50%
・Malvasia di Candia 15%
・Bellone 20%
・Trebbiano Toscano 15%
マルヴァジーアはたくさんの亜種があり、その総称をマルヴァジーアと呼ぶようですが、このDOCG規定では、マルヴァジーアを(Malvasia del Lazio と Malvasia Bianca di Candia を合わせて)70%以上使うことになっています。あれれ?2つ足しても65%しかないですね。
また同じく規定では、Bellone やTrebbiano Toscano などは合わせて30%以上になってはいけません。これも35%になりアウトです。おそらくですが、Malvasia di Candiaの15%と、Belloneの20%は逆なんじゃないかと思います。
熟成については記述はありませんでしたが、熟成の規定はこのDOCGにはないのでわかりませんね。このDOCGには上級の「Riserva」がありますが、それは12ヶ月の熟成が義務付けられています。
これが Malvasia del Lazio です。地元では Malvasia Puntinata と呼ばれています。
2011年のDNA分析では Muscat d'Alexandrie(Muscat of Alexandria)と Schiava Grossa との交配とされましたが、その後、試験体が間違っていたとかで、謎のままになってるようです。
これが Malvasia (Bianca) di Candia です。
2008年のDNA分析ではガルガネガと何らかの品種の自然交配と出たらしいです。
これが Bellone。
おそらく非常に古い起源のようですが親子関係などは不明です。
Trebbiano Toscano。
フランスのユニ・ブラン(サンテミリオン)のことですが原産はイタリア。
フラスカティ(Frascati)の町にあるサン・マルコを訪問します。
左側の建物は併設のレストラン。中はなかなかお洒落な感じでした。
ラツィオ州を俯瞰して、フラスカティ(Frascati)を確認しましょう。
左下にインポーズした地図を見ると、ラツィオ州のDOC/DOCGがわかります。
フラスカティ(Frascati)はローマに近接したごく狭いエリアですが、DOCGが2つもありますね。ただし、Cannellino di Frascati DOCG というのは同じマルヴァジーアを使った甘口白ワインで、2011年に Frascati Superiore と共に Frascati DOC からDOCGに昇格したものです。
ラベル平面化画像。
ユーロリーフのビオワインですね。また、裏ラベルにある ”CRIO 12” というのがこのワインの名前のようです。そんなの表ラベルにも書いてほしいですね。
さあ、抜栓。
コルク平面化。
普通~の汎用品。
Alc.12.5%。(pH:3.86、Brix:6.0)
淡いイエロー。
青リンゴ、洋梨、マスカットっぽいです。
上品な酸味が目立つ辛口アタック。
味わいも青リンゴ系かな。
酸はかすかな苦味のベールにも思えてきます。
おかげで深みが増してきたような…。