閲覧ありがとうございます。


いつもいいね!とペタを
どうもありがとうございます。









前回はムラショー(ペンネーム:原抄)の
短編小説を多くの方々に目を通して頂き、
ありがとうございました。



ところで今回は、



じんわり笑える心霊話を
お届けしますので、どうかよろしく。



因みに心霊が苦手な方にも
安心してご覧いただけます。






私が以前住んでいた家は、
少し歪んだ形の平地に建つ、

建坪率が限りなく100%に近い二階家で、
場所は西口駅前商店街の入口にあった。



因みに、私が今住んでいるマンションも、
JR某駅の西口駅前である。



どうも私の住環境ってモノは

「西口」

「駅前」

「電車の音がやかましい」

と、
この三点がツキモノであるらしい。




平成も一桁の、
まだ私が占いの会に所属しており、
あの一軒家に住んでいた頃の事だ。



夜中まで仕事漬けで、
疲れきってしまった私は、


ベッドに入るや、
すぐにうとうとし始めた。


と、その時!


激しい耳鳴りに叩き起こされた。
そして起こされたが早いか、

いきなり…


横たわっている私の身体の上を
ドッドッドッと走り抜けた何者かがいて、

一瞬、ゾォ~ッとした。



仕事柄、
スピリチュアル系の感覚が鋭い私は、

閉じた瞼の裏側に、
走り抜けた何者かが、

白い着物をイナセに着流した、
30がらみのヤクザ者である事を感知。


寝入り端を邪魔され
私はすっかり頭にきてしまい


ちょっとアンタっ!
気持ちよく寝てる人を踏んづけて走り抜けるなんて、アンタには常識ってモノはないワケ?」と

太い声で言ってやったが、


ヤクザ者に起こされたお陰で
すっかり目が覚めてしまったので


アタマにキタついでに、

そんな風だからアンタは
いつまでたっても成仏出来ないんだよ!

と、
更にこう付け加えてやったのだ。


で、そうやって怒鳴った途端、
なんだか急に眠くなってしまい、


なんだかなぁ…
心霊現象ってウザいよなぁー」と


釈然としない気持ちで呟きつつ
ともかく眠ってしまった。


そして多分夢を見てたんだろう、
あれは。


ふと気づけば私の向かいに

先ほどのヤクザ屋の
お兄ぃさんが立っていた。


で、お兄ぃさんは
何だか間の悪そうな表情で
ひょこっと頭を下げつつ、

…姐さん!よろしかったら一献…

とか何とか言いつつ、
杯を呷る真似をして見せたのである。


夢の中とは言え
私も、

さっきは言い過ぎたなぁ…

なんて、
やたら反省っぽくなってしまい、


今夜は驕らせてくださいっ!


なんて
調子づいたような事を言いつつ、


お兄ぃさんと共に、
川縁の赤提灯の飲み屋に行って、
サシで一献酌み交わしたのだった。


そしてその時の、
お兄ぃさんの言った一言は
かなりウケた。


姐さん、
オメーさんはこえーお人だ。



幽霊にさえ怖いと言われる私。
怖いと言われりゃ、
やっぱり凹む。


だから、私は明日から…
もっと優しいに女になりたい…



そして朝…



大方の夢は、
起きると忘れてしまうものだが、


どう言うワケだかその夢だけは
起きて時間が経過しても
細部まで鮮やかに覚えているのだ。


そして時折 

1人ニヤニヤ 思い出し笑いしてる
今日この頃である。











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