Re:RXJ Station

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ツール・ド・フランス2020終了、若手のタディ・ポガチャルが歴史的な逆転劇で劇的な勝利!!

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コロナ禍の中で行われたツール・ド・フランス。 ある意味、開催こそされた物の最後まで続けられるかどうかも不明な異例の体制の中で実施された。

今年は、前年のブエルタ・ア・エスパーニャを制覇し、絶好調のプリモシュ・ログリッチェを要するユンボ・ヴィスマと昨年のツール・ド・フランスの覇者、エガン・ベルナルを要するイネオス・グレナディアーズの一騎打ちになる物と見られていた。

初日は観光地としても知られるニース。 ツール・ド・フランスの当初の開催予定で合った7月であれば、まず降ることの無かった雨が初日から降り注ぐ。 めったに雨の降らないニースと言う事もあり路面のゴミや油などが浮くことになり多くの選手が転倒し大荒れの初日となった。

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今回は全般的に山岳ステージが多い事から、平坦ステージを得意とするスプリンターにとっては中々辛い年ではあったが、 それでも数少ないスプリントステージは劇的な争いとなった。

そんな中でも、存在感を示したのが カレブ・ユアン(トレック・セガフレード) ワウト・ファンアールト(ユンボ・ヴィスマ) サム・ベネット(ドゥクーニック・クイックステップ)

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中でもファンアールトは平坦ステージだけで無く、山岳ステージでもチームエースのログリッチェのアシストを献身的に勤めるなどオールマイティな才能を示した。

一方で、若手の台頭も目立った年で、マルク・ヒルシ(サンウェブ)はステージでもいくつか逃げを決め、12ステージでは念願のステージ優勝も果たしている。

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最終的には、総合敢闘賞も獲得しており、今大会一番の成長株と言っても良いだろう。

そんな中での総合争いでは、イネオスのエガン・ベルナルが3週目にしてリタイア。

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序盤から中盤まで何とか先頭集団について行くも精彩を欠いた動きを続けていたが、背中の痛みがおさまらないということもあり大事を取ってレースから去ることになった。

2015年から5年連続でツール・ド・フランスの総合優勝を我が物としていたチーム・スカイ→イネオスの歴史が遂に途絶えた瞬間でした。

一方で総合優勝争いは プリモシュ・ログリッチェ(ユンボ・ヴィスマ) タディ・ポガチャル(UAE チームエミレーツ) のスロベニア出身の2名による一騎打ちとなっていた。

最終日直前の20ステージに、個人TT(タイムトライアル)があったがこの時点でトップのログリッチェに対してポガチャルは約50秒遅れていた。

グリッチェ自身、TTは得意と言う事もありこの時点でほぼ総合優勝はログリッチェで決まりだろう・・・

と思っていた

が、ここでドラマが起きた!!

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グリッチェも決して悪くはないタイムだったが、ポガチャルがそれを圧倒的に上回る驚異的な速度でTTを走破! 50秒近くあった総合差をひっくり返し、逆に50秒近く差を付けててしまった(トータル2分近く速かった)

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全力で走ったにもかかわらず、ポガチャルに負けて呆然とするログリッチェの顔が印象的だった。

https://ichef.bbci.co.uk/onesport/cps/976/cpsprodpb/A7BB/production/_114493924_primozroglic.jpg

そのまま勝敗は決着、劇的な結末となった。

終結

総合成績(マイヨ・ジョーヌ) https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/09/21/ayano2020tdf21e-1192.jpg

1位:タディ・ポガチャル(UAE チーム・エミレーツ) 2位:プリモシュ・ログリッチェ(ユンボ・ヴィスマ) 3位:リッチー・ポート(トレック・セガフレード)

タディ・ポガチャルは山岳賞、ヤングライダー賞のジャージも手にしなんと三冠の偉業達成。 僅か21歳(レース中に22歳になったそうだが)での偉大すぎる勝利です。

ポイント賞は サム・ベネット(ドゥクーニック・クイックステップ) が獲得。

ここ数年、ペーター・サガンの独壇場だった緑ジャージを奪い取った。

長いようで短かった3週間のツール・ド・フランスも終わり。 いや、開催すること自体奇蹟だったとは言え、楽しませてもらいました。