私が現在働いている病院では、発達障害を疑う方は私の新患外来枠を受診することになっている。

 

 

 

 

その初診の診察をしていて、患者さんに言われたことがある。内容は、

 

 

「ネットで色々調べていて自分が当てはまると思ったので受診しようと思いました。でも調べていたら薬に関していろんな情報が錯そうしていたので、本当のところはどうなんだろうと思って相談に来ました。」

 

 

というものである。うつ病や統合失調症などと違い、発達障害に関しては自分である程度調べてから受診するという流れが非常に多い。そのため、誤った噂話なども持ち込まれるケースがある。

 

 

当然ネットでは内服している方の実感や副作用の出方などの注意点もあるだろうが、伝言ゲームのようにその噂がさらに膨らんだ形で伝わってしまうこともあるだろう。また、個人個人で効果の出方や副作用の出方も変わるため、一概に一般化して考えることは難しい。またマイナスなイメージばかりが先行し治療がスムーズに運ばないこともあるため、正確な情報源が増えることが望ましい。

 

 

可能であればその都度医師などに相談・説明を受けられればいいのだろうが、大抵の環境ではそうはいかない。

 

 

出来るだけ医学的な根拠のあるもので、飲み心地や効果の実感・副作用を含め多くの患者さんからの平均的な意見を集約したものを薬剤ごとにまとめていくという機会を、発達障害だけに限らず今後ここで設けていきたいと改めて思った。

 

 

このブログを上手に活用することで、日々の疑問の解決に役立てれば幸いである。