【判じ絵20選】絵で読み解く江戸っ子が楽しんだなぞなぞ

江戸時代のなぞなぞ「判じ絵」20選

こんにちは、SAKIです。今日はちょっと時代を遡った話題です。

みなさんは「判じ絵」ってご存知ですか?

「判じ絵」とは、江戸時代に庶民の間で流行った「なぞなぞ」みたいなもの。「判じる」とは「判断する」とか「推し量って考える」という意味です。つまり「判じ絵」は絵を見て、それが何を意味するか当てる遊びです。

題材は名所の地名だったり、食べ物、道具など。「洒落」の効いた言葉遊びで、なかにはちょっとお下品でばかばかしいものもありますが、庶民に愛されたささやかな娯楽でした。

本記事では全部で20問の問題を用意しましたので、ご興味ある方は、ぜひ江戸っ子気分で読み解いてみてくださいね。

と、その前に、判じ絵のルーツと解き方のルールについて簡単にご紹介したいと思います。

倹約令のもと、密やかに楽しまれた絵解き遊び

浮世絵の判じ絵判じ絵の歴史は平安時代まで遡り、当時行われていた「言葉遊び」にルーツをもつようです。そして時は過ぎ、判じ絵が広く江戸庶民の間で流行したのは、天保の改革(1840年代)がきっかけだったとか。

凶作で飢饉や百姓一揆が続いたため、幕府が倹約令を施行し、贅沢は禁止され、庶民の娯楽も大きく規制されました。浮世絵も、役者や遊女の名前をのせたものを売ることが禁じられたのですが、浮世絵師はその抜け道として、絵の上隅に小窓のように判じ絵をのせ、誰を書いたのか絵解きで分かるようにしました。それが江戸に判じ絵が流行したきっかけになったのだそうです。

知っておくと解きやすい5つのルール

「判じ絵」には、容易に推理できるものから、ひねりが強すぎるか、題材が古すぎて一般的な現代人にはとうてい解けない難問まで様々。いずれにしても、この絵の仕掛けには共通したパターンがあり、それを解くには、いくつかの知っておくべきルールがあります。

「判じ絵」解き方のルール
  • 絵が不完全なもの
    絵の一部が消えている場合は、その部分の音は省いて読みます。問題によって、上部・中間・下部が消えており、その部分の読みは省略します。
  • 絵が逆さになっているもの
    逆さまに描かれている絵は、読みも逆さになります。
  • 濁点「゛」がついているもの
    絵に濁点「゛」がついている場合、その部分の音には濁点を付けて読みます。
  • 決まった読み方がある絵
    当時の決まりごととして、「この絵が出てきたらコレ」と、決まった読み方をする絵がいくつかあります。例えば、井戸は「い」、野原は「の」、田んぼは「た」など。
  • 洒落
    動物がよく登場します。しゃれをきかせて、どう読むか推理します。時には鳴き声が読み解く鍵になる場合もあります。

それでは以上をふまえて、問題を解いてみましょう。

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