普段はなるべく速く多くの原書閲読に力を注いでいます。
ただ、今年に入ってから
時々意識的に翻譯文学に触れるようにしました。
最近読んだ英和翻訳小説の二作品
両作品から全く異なる刺激を受けました。
①ジョン・ウィリアムズ著『ストーナー』
東江一紀訳
アメリカ人男性の生涯を綴った物語で、
ストーナーは主人公の名前です。
彼の生き方を通じて、
哲学とヒューマニズムを強く突き付けられ
私は胸が痛いほどに熱くなりました。
本書自体の素晴らしさに加え、
故東江一紀先生の和訳により
この作品は魅力が倍増していると思います。
こんなに美しい日本語文章の翻訳小説を
私はこれまで読んだことがありませんでした。
魂を削った翻訳文に触れられた事、
これは私にとって非常に意義深い体験です。
②リアーン・モリアーティ著『ささやかで大きな嘘』
和爾 桃子訳
こちらは私が機内上映でハマった
米国ドラマ『BIG LITTLE LIES』の原作です。
ドラマの舞台はアメリカでしたが、
原作舞台はオーストラリアで、
著者はオーストラリア人です。
ドラマの完成度が高すぎて
詳細裏付けの印象が強くなってしまいましたが
小説も十分に楽しめました♪
こちらの和訳も私にとって受けた事のない衝撃でした。
今後自身が訳す際にどのような単語・表現を選ぶべきか、
考えていくきっかけとなりそうです。
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