私にとって114作品目の読了原書です。
陈玉慧著 《征婚启事》
生まれて初めて一日で読み切った原書です!
以前余华さんの《活着》を一日で読了しましたが、
あの時は時間をおいての読み返しだったためカウント外。
※《活着》の過去記事は⇒コチラ
著者・陈玉慧さんは台湾人女性(外省人)で、
この本は1989年に繁体字で書かれたものを
20年経って改めて出版した簡体字バージョンです。
題名の「征婚启事」とは、
パブリックに掲載する結婚相手募集広告を指します。
当時独身だった著者は
実質的な配偶者模索且つ執筆ソースとして、
自ら新聞に結婚相手募集の広告を載せます。
その際レスポンスがあったのは108人。
本書は、その中で印象に残った42人とのやり取り、
そして彼女の感慨等をまとめたものです。
作者本人は「参加型文学」と称していますが、
私は、文学とはかけ離れていると感じました。
そんなに仰々しくせず、
単純ストレートに「突撃!婚活実況レポ!」
で良いのではないでしょうか。
1989年当時の台湾の社会世相、結婚観を理解する上で
非常に有益で面白い本だと思います。
余談ですが、
陈玉慧さんはこの「征婚启事」では
108人の誰とも結婚に至らず、
「もう結婚せずに一生独身でもいいや」と思った数年後、
偶然出会ったドイツ人男性と電撃結婚したそうです。
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