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欧州気まま旅+トキドキ国内旅行 The Travel of Europe

ゼフュロスは愛の風 ボッティチェリ ウフィッッイ美術館 フィレンツェ

2020年1月訪問 イタリアからコロナがなくなるまで書き続けます。

 
★ゼフュロスは愛の風 ボッティチェリ ウフィッッイ美術館 フィレンツェ





 昨日は欧州では、西風が吹くと春になり、『ボッティチェリ』の『春』は春になり冷たく、固い大地にに温かい西風が吹き渡ると、大地に芽吹きがあり、やがて、草や花に大地が覆われます。このことを喜びと共に『ボッティチェリ』がこの絵で歌い上げていることを書きました。

 今日は違う側面からこの絵を見て見ましょう。この絵の主人公はだれでしょう、この絵の主人公は、左から四人目の、一段高く描かれている女性この人だといわれています。





 その女性は『ヴィーナス』ですその証拠に、『ビーナス』の上にはキューピットがいます、目隠しされたキューピットは、矢をつがえています、そしてその矢の先は『三美神』のほうを向いています。そうです、前に書いた『愛』『慎み』『美』を表す女神たちです。

 この『ビーナス』が、ここに登場している女神や、『マーキュリー』を引き連れていることになります。

 ここまで来て、私には、左三人のメタモルフォーゼと『三美神』と『キューピット』と、『マーキュリー』の関係性がよくわからないのです、『愛』に言い寄られた『処女』が、樹木に変身する作品はよく目にします、そして『ヴィーナス』と『キューピット』は定番ですし、『キューピット』と『マーキュリー』、『キューピット』と『三美神』も付き物です。

 しかしそのよく目にするものがごちゃごちゃとこうして目の周りに並ぶと、よくわからなくなってしまうのです。





 この絵の題材は『ルネサンス』のユマニスタ時代によく描かれたギリシャ神話です、しかしこの絵を描いた作りは中世の宗教絵画の書き方にのっとっているといわれています。

 中世の宗教画では、中央にアーチがありその下に聖母子が描かれ左右には、天使や聖人が描かれます、聖母子などは一段高いところに描かれます。『ルネサンス』になると、遠近法が使われ、遠景が描かれ、人物なども立体感を持つようになります。

 しかしこの絵を見る限りにおいては、平面に登場人物が並んでいます。

 この絵は、私のような素人ではなく、たくさんの研究者がたくさんの解釈をしているようです、次にはもう少し勉強をして、この謎ときに挑戦してみようと思います。

 関係性はどうであれ、この絵自体を何も考えずに眺めると本当に美くしいです、それぞれの登場人物の浮かべている表情も変化に富んでいます、『フローラ』『ヴィーナス』『マーキュリー』以外は薄物の白い衣装をつけていますが、その広がり方、ふわっと感、ちょっと透けてドキッとするインパクト、どれをとっても素晴らしいですよね。
 

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