唇に触れる優しい熱に
眠りに落ちていた意識がゆっくりと覚醒する



「...おはよ...チャンミン」



「おはよーございます...すいません、起こしましたか?」



「んっ..大丈夫」



まだボーッとする頭で、覆い被さるように俺を覗き込んでいるチャンミンを見上げる





「...ああ...今日バレンタインか」



「は?」



「チョコレート...」


「なに?おっ?まさか僕にくれとかいうんです?今日バレンタインは女の子がチョコレートをあげる日でっすよ!なんで僕があげますか?お?」



馬鹿じゃないですか?って


超ビターなチャンミン



でもさ、目覚めるほんの少し前



『ハッピーバレンタイン』



そう聞こえたのは夢かと思ったけど



「チャンミン、ありがとう」



「はあ?だからあげませんって!」



「あははーっはーっ」



ベッドから降りていくチャンミンの耳は
カーテンが引かれた薄暗い部屋でもわかるくらいに真っ赤



俺の口の中は


甘い甘いカカオの香り




ビターなチャンミンからの
スウィートなチョコレートキス



2人でチョコレートケーキでも作って食べさせ合えばいい←笑

Y.チャンミーン、でも寝ながらチョコレート食べたらぽく虫歯になっちゃうね?
C.は?もう起きるんですから、ならねーですよ!
Y....やっぱりバレンタインのチョコレート(ボソッ)
C.なんか言いましたか?お?
Y.ぽくが今まで貰ったチョコレートで一番甘かったよお〜チャンミン♫
C....チッ//////....(やっぱりやめれば良かった...恥ずい)
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