娘の洗礼式 | Kanon's diary

Kanon's diary

雑記帳である。

生後40日が経ったので、娘をロシア正教に洗礼してもらった。

妊娠中に何度か通った教会のビクトル神父、

洗礼父母には、私達夫婦が信頼できる友人のジーマとオーリャになってもらう。

約一時間の洗礼儀式、ずっと誰かに抱っこしてもらえている娘はご機嫌で、一度も泣かなかった

引っ越す前の家のご近所さんが教会に来ていて、娘の洗礼式に同席してくれた。

頭までしっかり清める

 

ミールを塗っているところ。

Одним миром мазаныという、人生は一回きり、ということわざはここから。

ロシア正教徒でない私は聖餐は見ていない。

ああー娘がロシア人になっていくー、と後ろから見学した。

最後に十字架に皆がキスをしていた。

 

ロシア正教徒になった娘。首に十字架をつけている。

 

ビクトル神父が灯した蝋燭は、家の角っこに作ってあるロシア正教コーナー(красный угол)で保管して

娘が小学校入学や卒業、結婚など大きなイベントのときに娘に話してお祈りしてから火をつけよう。

 

洗礼ケーキ

 

お祝いに、ダーチャで採れたチェリーのコンポートで乾杯

みんな大好き日本が誇る鶏の唐揚げ

 

随分悩んで、娘をロシア正教徒に洗礼してもらったのでした。

妊娠中、産婦人科であれだけロシア女によって酷い目にあったが、

よく考えたら、普段の生活の中で私が尊敬している友達の女の子たちや、

ボリショイや劇場でも良くしてもらっている先生たちは心優しく誠実で、彼女たちは純粋に、正教を重んじている。

(夫は大好きなお肉の断食ができないだけで実は真面目な正教徒)

 

基本的にロシア人が優しいのはソ連時代、何もないなかでは助け合っていかないと生きられなかったから、というのがあるけれど、

それだけでなく正教の教えもあると私は勝手に思っている。

私がここで言っている心優しい、というのは日本人がよく口にする上辺のものではなくて、彼らは本当に澄んだ心を持っている。

 

富欲しさに日本男捕まえて日本に居座る派手なロシア女とは違って、保守的で賢く、ロシアで家族の近くで幸せに暮らしている子が多い。彼女たちは化粧も薄くて金髪にも染めていなくて、日本人が想像するロシア女からはほど遠い。

ロシア正教の教えは、聞けば「許すこと」だそうだ。何回まで許していいの?という突っ込んだ質問をしたら

そのときが誠実であれば神はいつだって許してくださる」と神父が教えてくれた。

見方によっては「何度でも逃げられるいつでも逃げ道がある」だけれど、そもそも私はそういう人とは友達しないから関係ない。

たとえばピオネールのディレクターで子供の教育論を大声で語っているのに、親友から彼氏奪って妊娠しちゃったあとに教会婚した女とか論外。

 

何か悪いことがあっても、その場限りで自分の思った不満を言って、後に引かないのはロシア人に共通する良いところだと思っている。

娘はせっかくロシアの血を持って生まれてきたのだから、私が好きなロシア人女性のようになって欲しい。

 

あと、単純に日本人女性よりロシア人女性のほうが人生愉しく、難しく考えず簡単に生きている気がするので

ロシア正教洗礼を選択したのでした。娘をロシア正教徒にして、間違っていなかったと後になっても思えますように。

娘は娘であって私ではないからどうなろうが彼女の自由だけれど。

 

人気ブログランキングというものに登録したのだがいまいち使い方がわかりません

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