ゼロから学べる【魔導獣エンディミオン】
皆さん、準備は万端ですか?
え? 効果長すぎて読むのだるい?
なるほど。
私もそう思います。
今回の記事はそういう人に向けたものです。
「そもそも魔力カウンター関連カードもあんまり知らないんだが?」という人でもわかるように、エンディミオンというテーマを解説していこうと思います。
ゼロからエンディミオンの勉強をしましょう。
こんな感じの画像をいっぱい使って解説していきます。
魔力カウンターの特性
カードについて触れる前に、魔力カウンターの特性について話す必要があります。
でもいちいち魔力カウンターを魔力カウンターと呼んでいると魔力カウンターがゲシュタルト崩壊しそうなので、このマーク「 」で表すことにします。
1. 魔力カウンターが乗る/乗らない
まず、この世には2種類のカードしか存在しません。
が乗るカードとが乗らないカードです。
「え、どんなカードにでも置いて良いんじゃないの!?」って?
違います。
が乗るカードは「自身にを置く」という効果を持っているカードだけです。
そういうテキストを持っていない普通のカードには、を乗せられません。
これを念頭に置いておかなければエンディミオンについて語ることはできません。
エンディミオンには「を置くことができるカード」という記述が非常に多いからです。
これをこの記事では「が乗るカード」と表現します。(より短くて簡潔なので)
ちなみにが乗るモンスターにヴェーラーを打たれるなどして効果を失うと、を維持することができなくなり、は取り除かれます。
これは他の多くの"自身に乗せる系カウンター"についても同様です。
サベージのヴァレルカウンターとかね。
2. 魔法が発動するたびに魔力カウンターを置くとは
を置くトリガーはカードによって異なりますが、「自分または相手が魔法カードを発動する度にこのカードにを1つ置く」という効果が非常に多いです。
そういうコンセプトだからまぁ当然ですね。
別のトリガーを持つカードには、魔導戦士ブレイカーとかがいます。
こいつは召喚時効果ですね。
さて、「魔法が発動するたびにを置く効果」ですが、具体的にはどのような処理・裁定になるのでしょうか?
それをざっくり解説します。
まず、置くタイミングですが、厳密には「魔法カードの発動時の効果処理」直後に置きます。
チェーン1,2,3で魔法が発動された場合、チェーン3の処理後にを1つ置き、チェーン2の処理後にを1つ置き、チェーン1の処理後にを1つ置くという手順を取ります。
次に、発動が無効になった場合はは置けません。
発動が無効になった場合、「発動時の効果処理」が行われないからですね。
この「発動が無効になると発動時の効果処理が行われない」という事実は、タイミングを逃す/逃さないという話にも関わってくるので、覚えておくと良いでしょう。
タイミング云々はエンディミオンには一切関係ないので、よくわかんないって人は「発動が無効になるとは乗らない」ってことだけ覚えてればいいです。
最後に、既に場にある永続魔法/フィールド魔法の効果が発動した時は、は置けません。
あくまで乗るのは「カードの発動時の効果処理」直後です。
逆に、永続魔法/フィールド魔法を張った時にはを置けます。
ペンデュラムスケールを張った時も置けます。
3. どこの魔力カウンターを使うか
を溜めるのは、当然を使うためです。
多くの関連カードは、溜めたを使うことで強力な効果を発動できます。
このとき、どこのを消費するかはカードによって異なります。
使う場所は大きく分けて2種類。
「そのカード自身の上の」か「自分の場の」です。
昔ながらのカードは前者の効果ばかりですが、最近は後者の効果も増えてきています。インフレについてこようと頑張ってますね。
当然後者の方が、他のカードが溜めたを使える分扱いやすいということになります。
ややこしい処理の話ではありませんが、関連カードの効果を読む際は、この点にも注意を払いましょう。
エンディミオンカードの解説
さて、の特性がなんとなくわかったところで、長ったらしい効果の新規を見て行きましょう。
そもそも新規の効果が把握しにくいのは、特有の記述の複雑さとPカード特有の効果の多さによるものです。
なので、ちゃんと整理してみましょう。
※ 以下の画像では厳密さよりも理解しやすさを重視し、効果をかなり簡潔に書き下しているので、実際に使うときは本物のテキストを読み直すことをオススメします。
創聖魔導王エンディミオン
このストラクの看板モンスター。
めちゃくちゃにテキストが長いけど、まとめるとこんな感じ。
場を荒らしながらssできて、制圧効果と耐性効果を持ってる大型モンスター。
まさに切り札という感じがしますね。
それぞれの効果を詳しく見て行きましょう。
P効果は、を6つ使うことで、対象を取らずに大量破壊しながら降臨する効果。
通ればとんでもなく強力です。
もっとも、相手の妨害を切り抜けつつを6つ用意するのが大変なのですが。
モンスター効果は、①妨害効果、②耐性効果、③戦闘破壊された時の効果、の3つです。
①の妨害効果は、貴重なを消費せずに強力な無効効果を使えます。「が乗るカード」ではなく「が乗っているカード」であることに注意しましょう。
②の耐性効果も言わずもがな強力。2800ラインの戦闘破壊を強要できます。
そして、戦闘破壊されても③でリソース回復。サーチ先の筆頭はゴーキンやゴードン、あるいは後述する新規の魔力統轄でしょうか。
「オブ・エンディミオン」シリーズ
エンディミオン新規のメインは「○○・オブ・エンディミオン」というPモンスター3体によって占められています。
中でも下級であるサーヴァントとマギステルは、エンディミオンデッキのエンジンとなるでしょう。
さて、オブエンディミオンのP効果は大部分が共通しています。
魔法でを溜めて、3つで「が乗るモンスター」と自身の2体をss。
一緒にssできる「が乗るモンスター」をどこから呼んでくるかがそれぞれ違います。
サーヴァントはデッキから(攻撃力1000以上)。
マギステルは表側のEXデッキから。
エンプレスは手札から。
最も強力なのは言わずもがなサーヴァントですね。
このカードがエンディミオンのメインエンジンと言って良いでしょう。
攻撃力1000以上の縛りは、王立魔法図書館のリクルートによって悪用されないようにするためでしょうか。
マギステルも、EXデッキが溜まっていればかなり優秀です。
後述の魔導獣ギミックはEXデッキが溜まりやすいので、強力なシナジーを発揮します。
一方、エンプレスは他の2体と比べるとあまり見栄えがしません。
ただ、モンスターとして場に出ると強力なので、スケール用というよりはモンスター用という感じでしょう。
なお、特殊召喚するP効果にターン1はありませんが、オブエンディミオン自体の特殊召喚に同名ターン1の制限があるので、実質P効果もターン1です。
一方、モンスター効果は三者三様。めんどくさいですね。
サーヴァントは、P効果が強力な分モンスター効果は控えめです。
ただ、P効果でスケールからモンスターゾーンに出て、モンスターとして破壊されると再びスケールに戻るので、うまく行けば毎ターンP効果を使うことができます。
うってかわってマギステルはモンスター効果も強力です。
3つでリクルートというのはサーヴァントと同じコストパフォーマンス。
これによって相手ターンにさらなる制圧モンスターを展開できます。
加えてサーヴァントと同じくスケールに戻る効果も持っています。
最後にエンプレス。
自身のP効果を含むオブエンディミオンの効果で展開でき、バウンス効果を使うことができます。
テーマ内では創聖魔導王のP効果以外で唯一の除去手段なので、見た目よりも重要だったりします。
最後にごちゃごちゃになりがちな3枚の効果をざっくり整理。
リクルート効果はサーヴァントとマギステルの2体についています。
魔法・モンスターの枠の色とサーヴァント・マギステルの宝石の色で、なんとなく関連付けて覚えられるかもしれませんね。
魔力統轄
おまけ付きのサーチ魔法。
モンスターに限らず、テーマ内のあらゆるカードをサーチでき、エンディミオンデッキの安定性を上げてくれます。
おまけ効果ですが、何もない状態で打っても最低1つは置くことができます。そして、使用済みの「魔力統轄」「魔力掌握」の数だけ追加できるという感じです。
ただ、掌握のパワーが低いので、実際に採用されるのは統轄だけではないかと考えています。
魔法都市の実験施設
あんま強くないので忘れて良いと思います。
あ、僕はマジドッグよりマジキャット派です。
魔法都市エンディミオン
新規ではないですが、このカードもエンディミオンを語る上では欠かせません。
今回のストラクRの元となったストラクで登場したフィールド魔法です。
の置き場所に特化したフィールド魔法で、注目すべきは消費の肩代わり効果。
これによって、後からアクセスしてきたカードの効果を使いやすくなります。
統轄のサーチ候補として最低でも1枚は採用すべきでしょう。
被ると弱いので2枚目以降は相談ですね。
魔導獣カードの解説
次は、エンディミオン同様を扱うペンデュラムテーマ、魔導獣(マジックビースト)について解説します。
え? 既にめっちゃカード見たし疲れた?
しかしエンディミオンを語る上では魔導獣は欠かせない存在です。
魔導獣はエンディミオンへの出張セットとして注目されており、僕自身も必須レベルで強力なギミックだと考えています。
魔導獣はP召喚することを想定されておらず、純粋に魔法として使うかモンスターとして使うか選べることを活かしたテーマになっています。
P効果は相方スケールがあると効果が使えないので、オブエンディミオンを張る前に使っておく必要があります。
この点でエンディミオンとのシナジーが薄いと考える人も少なくないと思いますが、それを差し引いても魔導獣とエンディミオンのシナジーは大きいと僕は考えています。
ここでは魔導獣カードの中から出張候補となるものだけを抜粋して見ていきます。
マスケル・キンジャ・ジャッカル
この3種類が魔導獣の核。
マスケルは魔導獣サーチのP効果が強力で、魔導獣に安定性を与えてくれています。
場に出せれば、耐性効果・除去効果・打点上昇効果によって捲りに役立ってくれます。
場に出す手段は主にマギステルとキンジャのP効果。
キンジャはモンスター効果を無効にして破壊する、出張理由として十分な制圧効果持ち。
サーヴァントで呼び出す選択肢筆頭。
P効果を使えばサーチに使ったマスケルを場に出すことも。
ジャッカルは3つでキンジャを呼び出すモンスター。
召喚権が余らなかった場合はP効果でを稼ぐことも。
ガルーダ
他の魔導獣との特筆すべきシナジーはありませんが、単体性能が高いのがガルーダ。
サイクロンとして使っても良し、手札誘発として1妨害に使っても良し。
魔導研究所
魔導獣をサーチするカード。
先攻1ターン目はほぼジャッカル専用サーチ。
ジャッカルへのアクセスに重きを置くなら採用価値がありますが、それ以外には使いづらいカードでもあります。
エンディミオンと魔導獣のシナジー
最後に、【魔導獣エンディミオン】のギミックの概観を図にまとめてみました。
魔導獣出張がポイントは、サーヴァントとマギステルのss先を用意できること。
創聖魔導王を出せばいいサーヴァントはともかく、マギステルのP効果を使うには下準備が必要であり、それを魔導獣が担っています。
加えて、召喚権を割く候補にジャッカルを用意できることも大きいです。
エンディミオンは基本的にスケールにするべきカードばかりで、召喚権が浮きますからね。
おわりに
かなり長くなりましたが、なるべくわかりやすくなるよう努力しました。
少しでも新ストラクへの理解の手助けになっていれば幸いです。
実際の構築のことも含めてまだまだ書きたいことがあったけど、時間切れ(=ストラク発売)で書けなかったので、近いうちにもうちょい深いことを書けたら良いなと思ってます。
今回の記事は画像を大量に使いたかったので、作業量軽減のために画像作成は手書きで行いました。
良ければその辺の感想も聞きたいです。今後の参考にします。
最後に、「今回の記事良かった! ジュースおごったるわ!」っていう人がいらっしゃいましたら、下記のnote記事を購入していただけると嬉しいです。生きるモチベーションになります。
内容はちょっとしたおまけになっています。
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