小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

ありがとう。出逢いとお別れの春。

2020年03月25日 | 母島 日常 日記
■「本当にお疲れ様。どうもありがとう♪」
新コロナウイルスの感染者数が東京で1日で40人以上が増え、ついに感染者が北海道を東京が越えた日。
東京オリンピックの延期が決まり、日本、世界中に様々な影響を与える頃、
密かに母島で10年の幕を閉じるちっちゃな出来事がありました。

次女が使っていたこのランドセル。
小学4年生の次女が3学期の終業式の日に最後を迎えました。
10年間、よく使われたランドセルでした。

この水色のランドセルは長女が6年間使ったランドセルでした。

10年前の2010年、ピカピカのランドセルで入学式を迎えた長女。
丁度、6歳離れている姉妹なので、長女には「このランドセルは次は妹が使うから大事に使うんだよ。」と伝えました。

彼女は6年間、妹の事を想い、本当に丁寧にランドセルを使いました。
雨の日はカバーをかけ、いつも大事にしていました。

お蔭で、踏んずけて、ぶん投げて、最悪の扱いをした記憶しかない僕のランドセルと違い(笑)、
妹に渡したときのランドセルは所々小さなヒビや擦れはあったものの、
驚くほど綺麗な状態でした。

それにお好みのカバーをかけて、次女は小学校に入学しました。
みんな周りは新品のピカピカのランドセル。
次女のは6年も大事に想われて扱われたランドセル。
お金では買うことのできない、とっておきのランドセルでした♪

中学生になったばかりの長女と、
小学生になったばかりの次女が、
並んでB線を投稿する景色はとてもいいものでした(*^_^*)

今度はその景色を次女がひとりで歩きます。

大きく成長したなと感じました。

「いってきます!」と振り返って手を振ります。
毎日、繰り返される日常だけど、今日はなんだか景色が違って見えます。

姉が大事に扱った6年間の気持ちは分かっているのか?
と思ってしまう様な次女のランドセルの扱い。

元々、12年は持たないよ、と島の先輩に言われていたのですが、
やはり、姉の大事な扱いのそれとはやはり違いました。
のびのび育つ末っ子魂、炸裂です(笑)。

もう、入れたものが横から落ちる状態になってしまい、この春でお別れを決めました。

5年生の新学期からは姉の中学生のカバンを使うそうです(*^_^*)
おさがりって、新品じゃない分、どこか恥ずかしい事もありそうなものですが、
大好きなお姉ちゃんのカバンだと、嬉しそうです(*^_^*)


■そして母島の春と言えば、お別れシーズンです。
沢山お世話になった教員や卒業生、離任の仲間が島を去っていきます。

小笠原は週に一度の出港日がそのお別れの日です。
港では花で飾られたレイが渡され、盛大な見送りが毎週続きます。

ホント毎回目頭が熱くなります。

お父さんはもう少し島に残り、奥さんと子供が先に引き揚げる。

船に乗るタラップの上でお父さんとハイタッチ。
「先に行ってるよ!」


保育園のみんなも横断幕を書いて、見送ります♪

卒業生も内地に進学する為に巣立ちです。

これはサッカー部恒例の胴上げ。

母島は子どもだけの人数では足りないので、
大人のサッカー部にも高学年や中学生も一緒に混ぜてもらい、試合をしています。

汽笛が鳴ります。
いよいよお別れです♪

島で長いこと暮らして、本当に島の色んな場面で活躍してくれたファミリーの引き揚げです。
目からは大粒の涙。

ここで過ごした日々を物語っています。


見送り小笠原太鼓です。

太鼓の軽快なリズムが引き揚げの出港を盛り上げます。

「いってらっしゃい!!」
みんなで大声で手を振り見送り、海に飛び込みます。
これが島の見送りです☆


最初に小笠原に住んだ頃(18年前)はこのお別れが本当に辛かったです。
今はどこか慣れてしまっていて、
また縁があってどこかで会える気がするので、
今後のめぐりあわせにワクワクするほどになってきました(*^_^*)


■先日の休日は久々にゆっくり、まったりな時間が過ごせました♡

次女は妻に素敵な双眼鏡をプレゼントしてもらい、早速ホエールウォッチング(*^_^*)

そしてホッピング。
この日はすごい回数を飛んでいました。
恐らく1000回を超えていたのでは(笑)?

なんと両手放しでもできる様になり、すっかりご満悦でした(*^_^*)

頑張り過ぎて、内腿が内出血になったのは内緒です(笑)。


■現在、新型コロナウイルスは全世界をとても深刻な状況に陥らせています。
こちらはドイツのメルケル首相による新型コロナウイルスに対する対応の演説全文です。

とても住民に寄り添った、丁寧な演説だと思います。
すごく参考になります。

カナダ留学中の長女も帰国すべきかどうか、
現在、検討中です。
とても難しい問題です。
後悔しないようにベストを尽くしたいですね。

現在、小笠原は役場や都の施設の利用とイベントの自粛要請のみで、
学校は3/9からほぼ平常通りに行っていました。(大人数の卒業式などは縮小、短縮で実施)

ですが、小笠原も学校再開で、考えないで元通りにせず、
きちんと自分たちで考えて、対応してくべきです。
上から言われるまで待っていてはだめです。

僕が今、会長をさせてもらっている母島青年会は
先日予定していた、毎年恒例の送別会を中止決定しました。

中止決定までに役員会を複数回開き、みんなで夜遅くまで審議しました。

介護の仕事もしている僕であることもそうですが、
島も感染が分からないだけで、かなりシビアな状況にあると思います。

全世界が新コロナの対応に追われている中、
島はあまりに平和なのほほんムードが強いです。

高齢者や疾患持ちの人の命を守るために、
私達もできる限りの事をして、
感染の危険のある絶対数を減らしていかなければいけません。

しかし、ここにきてもやっぱりピンチはチャンスだと思います。
世界的にも人々の行動と判断が試されています。
これを機に色んな事をシフトしていきましょう!!




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