沖縄・宮古島移住生活|旅行情報も充実のブログ

東京から沖縄の宮古島に移住しました。宮古島に旅行や移住を検討している人に、レジャー情報や生活事情、また守るべきサンゴに関する情報を発信しています。

沖縄・宮古島移住生活

移住者にとっての宮古島方言問題

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新たな場所へ移住する際、直面する問題の一つが「方言」です。

私の知人でも、関東から関西へ転勤になった際、あの独特な関西弁になじめずに、かなり苦労したという人がいました。

特に関西では、標準語が冷たく感じられることがあるそうで、「あなたの標準語がむかつく」といった心無い言葉を浴びせられたこともあったとか。

言葉の問題は、気候や食事と同じように、その地域になじめるかどうかの重要な要素です。

今日は、宮古島の方言について紹介します。

宮古島の「みゃーくふつ」

まず前提知識として、宮古島には独自の言葉「みゃーくふつ」があります。

これは方言というもはや「別の言語」で、単語レベルでまったく異なります。

例えば、「んみゃーち」=「ようこそ」や、「たんでぃが~たんでぃ」=「ありがとう」などです。

なまっているとかそういう話ではなく、全く意味が分からないですよね。そもそも、一般的な日本語には「ん」から始まる言葉はないですし。

ただ、この「みゃーくふつ」は、日常レベルではほとんど耳にすることはないので、これらを覚えないと生活できないわけではありません。

ただし例外は高齢者です。高齢者の話している言葉は、みゃーくふつとなまりがあいまって、ほとんど何を言っているのかわかりません。

でも、これは地元の若い人も「おじいおばあ同士の会話は何を言っているのかわからない」と言っているので、気にする必要はないと思います。

 

日常での方言問題

では、日常的に方言問題がないかというと、そうでもありません。

正確には方言ではないですが、宮古島独特の話し方に、移住者は結構困っています。(特に移住当初)

それは、なぜか滑舌がはっきりせず、声が小さい人が多いのです。

沖縄の人はもっと豪快なイメージがあったのですが、意外にもぼそぼそと話す人が多く、聞きなれないイントネーションと合わさるととても聞きにくくなります。

特に電話対応がきつく、移住当初は「もう一度お願いできますか?」と何度聞き直したことかわかりません。

それでも、時がたつにつれて耳が慣れてくるのか、だんだんと聞き取れるようになるから不思議です。

結局、言語学習とは慣れである、ということを改めて感じます。

よく聞く方言や言い回し

次に、私が生活する中でよく聞く方言や言い回しを紹介します。

~か?

~ですか?を省略して「~か?」と言います。音としては最後に小さい「ぁ」がつくイメージです。「かぁ?」にアクセントがあるのが特徴です。

例:「テニスはできますか?」→「テニスできるか(ぁ)?」

~するべき?

本土で「べき」というと「義務」のニュアンスが強いと思いますが、こちらではほとんどフラットに「するの?」という意味合いで使われます。そのため、最初は結構戸惑いました。

例:「これ、全部使うの?」→「これ、全部使うべき?」

だからよ

本土で「だからよ」というと、何かその後に説明が続きそうな印象を受けますが、そうではありません。これも最初は戸惑いました。

宮古島では、「そうなのよ」的なニュアンスの受け語として使われます。

例:「今日暑いね」「だからよー、まいっちゃうよねー」

やー

家のことです。

例:「今はやーにいるか?」

あがっ

痛い時の表現です。机に足をぶつけた時などに「あがっ!」

ばん

一人称で「わたし」の意味です。若い人もたまに使ってます。

例:「ばんのやーにこないか?」

上等

これは意味としては本土と同じですが、使用頻度が高く、用途が幅広いです。

本土ではあまち日常的に口語で使う言葉ではないと思いますが、こちらではすぐにいろいろなものが「上等」だと評価されます。

例:「昨日の店のお通し、上等だよな」

 

まとめ

こんな感じで、細かな違いや戸惑うことはありますが、これをもって移住ですごく困ったかというと、そんなことはありません。

ほとんどの人は、こちらがナイチャーだとわかればできるだけ方言を使わないでくれますし、聞けば教えてくれます。

ということで、宮古島移住における方言問題については、

まあ多少は戸惑いもあるけど、そんなに困ることはないよ!

を結論としたいと思います。

(高齢者の方を対象に仕事をする場合などは、もしかしたら大変かもしれませんが・・)