クレンジング美容で潤いをもたらすエイジングケア方法

クレンジングで将来が変わります。お肌自体の潤いを高めてあげると、エイジングケアもできて見た目年齢も変わります。美容にも良い影響を与えます。美肌の基本はメイクオフ。クレンジングを多面的に捉えて情報発信しています。

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油脂系クレンジングオイルに含まれるオイルの種類とその特徴とは

油脂系クレンジングオイルとは、いわゆる、主に植物性オイルを元にして作られたクレンジングオイルです。一般的にドラッグストアで売られているクレンジングオイルとの違いは、植物性オイルの配合率の違いです。

このクレンジングオイルに使われている植物性オイルは、マカデミアナッツオイル、アルガンオイル、アボガドオイル、米ぬか油、ホホバ種子油、オリーブオイル、サンフラワー油、グレープシードオイル(ブドウ種子油)などがあります。

手作りで油脂系クレンジングオイルを作る方もいると思うので、それぞれのオイルの特長を紹介したいと思います。

油脂系クレンジングオイルのオイル紹介

マカダミアナッツオイル

macadamianuts

ヤマモガシ科マカダミア属の果実から抽出したオイル。ハワイ・オーストラリア産が生産量の大部分を占めます。1つの果実から。70%ものオイルを抽出することができます。

マカデミアナッツオイルには、主にオレイン酸、パルミトレイン酸、パルミチン酸という脂肪酸が含まれています。なかでも、若さの脂肪酸ともいわれるパルミトレイン酸を多く含んでいます。

このパルミトレイン酸は、30代から減少し続けるので、補う事でリフトアップなどが期待できるんです。

マカデミアナッツオイルには、私たちの皮脂の脂肪酸と同じ成分が含まれるので、肌なじみが良くべたつかない特徴があります。そして、浸透力があるので、肌を柔らかくしてくれます。冬場や乾燥肌の方に重宝するオイルです。

アルガンオイル(アルガニアスピノサ核油)

arganoil
アフリカ・モロッコ南西部は、高温の乾燥地帯で降雨量の少ない過酷な環境。そんな環境でも育つ「奇跡の木」と呼ばれるアルガンの木から採れる種子内の核から抽出したオイル。

オイルを抽出するのに非常に手間暇がかかる割りに、採れる量も少ないので貴重で高価なオイルです。

成分の特徴は、オレイン酸、リノール酸、抗酸化作用のあるビタミンE(オリーブオイルの数倍)を含んでいることです。このことから、しわなどのエイジングケアに最適のオイルと呼ばれています。

リノール酸は、肌のハリや潤いを保つ、オレイン酸は、乾燥からお肌を守って、肌を柔らかくして肌のバリア機能を正常に働きかけます。

アボガドオイル

avocado
「森のバター」といわれるアボガドの果実から採れるオイルです。
オレイン酸・パルミチン酸・リノール酸・パルミトレイン酸が含まれ、7割はオレイン酸。保湿力はあるもののべたつきやすい特徴があります。色は緑~茶色で、香りが強いのも特徴です。

また、ビタミンA/B/D/K/Eも含まれているので、エイジングサインが気になる時にも使えます。植物性オイルの中でも、しっとりしたテクスチャーで、しっかり保湿力を感じる事ができるオイルです。

グレープシードオイル(ブドウ種子油)

grapes

ワインの蒸留後に残った種子を圧搾したオイルです。香りがほとんどなく、サラッとしていて無色です。低刺激なのでどの肌質でも使いやすいオイル。

軽いテクスチャーなので、クレンジングオイルに含まれることが多いオイルです。

プロアントシアニジンといわれるポリフェノール、ビタミンE、必須脂肪酸であるリノール酸を多く含むのが特徴。ポリフェノールもビタミンEも抗酸化力があるので、酸化しやすいリノール酸の酸化度を遅らせる働きがあります。

とはいえ、ローズヒップ油と同じく他のオイルに比べると酸化しやすいオイルとなります。

皮膚を柔らかくして、水分や栄養を肌内部へと閉じ込めるエモリエント作用があります。そのため、ハリを与え、お肌をみずみずしく保つといわれています。

ホホバ種子油

jojoba

主に、アメリカからメキシコにかけての砂漠地帯で育つツゲ科の常緑樹の種子を圧搾して抽出したオイル。酸化しにくいのが特徴。

気温10℃以下で固形となる植物性ワックスです。

お肌を柔らかくして、保湿力が高いので、お肌をふっくらさせて、ピンッとしたお肌へとアプローチします。

また、皮脂のバランスを調整し、毛穴などに詰まった汚れを浮かしやすくします。そういったところから、ニキビ、吹き出物といった肌トラブルにも役に立つといわれています。

ホホバオイルの9割は、ワックスエステルと呼ばれる、人間の皮膚を作っている肌成分と同じなので、肌なじみが良く浸透しやすいオイルです。ワックスエステルは、肌の弾力や潤いを保つ役割をしているので、補うことでお肌をふっくらさせることが期待されます。

オリーブオイル

oliveoil

ご存知の通り、オリーブの果肉から圧搾したオイルです。オレイン酸、ビタミンA/E、スクワランが主成分です。植物性スクワランは、保湿力に優れ、肌へのなじみが良いのが特徴です。

オレイン酸を含むことから、オイルの浸透力を高め、肌にハリツヤを与えてくれます。また、オリーブオイルに含まれるオレオカンタールという成分に抗炎症作用があるということが分かっています。

米ぬか油

rice

よくクレンジングオイルの原材料表示に記載されているオイルです。

玄米から白米に精米する時に出る米ぬかから抽出されたオイルです。食用ではなく精製されたオイルを使います。

植物オイルの中でも日本でも採れるオイルなので、比較的安心感があるかもしれません。お米由来のオイルなので日本人の肌になじみやすいです。

オレイン酸、リノール酸、パルミトレイン酸、γーオリザノールやビタミンEが主成分です。γーオリザノールには、シミの原因となるメラニン色素を抑える、保湿作用がある、肌を再生するといった働きがあります。

さらさらとした使用感、酸化しにくいといった特徴があります。

サンフラワー油(ひまわり種子油)

sunflower

ひまわりの種子を圧搾して抽出されたオイル。名前が似ている「ひまし油」は、トウゴマの種子からとれるオイルで、サンフラワー油とは別種になります。

サンフラワー油の脂肪酸組成の中で、約8割がオレイン酸で酸化しにくいのが特徴です。その他は、リノール酸、ビタミンEとなっています。ほぼ無臭で軽くて伸びが良いです。お肌を柔らかくして、うるおいを保つといったところから保湿力があります。

さいごに

油脂系クレンジングオイルに含まれるオイルは、その他にも沢山ありますが、今回は主に使われている油脂のオイルについて紹介しました。

どの油脂(オイル)も、含まれている成分がリノール酸やオレイン酸だったりするため、保湿力があるという事は共通して言えるのですが、配合比率が油脂(オイル)によってやや異なっています。また、その他の成分によって、特徴が変わってきます。

クレンジングオイルには、複数のオイルがブレンドされている事が多いです。植物性油脂の中でも、テクスチャーの違い、酸化の違いといった点もあるので、色々なオイルとブレンドすることで、それぞれオイルの良さを引き出しているわけですね。

油脂系クレンジングオイルを使ってみる時に、どんなオイルが使われているのか成分表示も見てみると面白いです。