「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

とめどもない試行錯誤

2018年09月17日 | オーディオ談義

前回のブログで述べたようにSPユニット「トライアクショム」(グッドマン)騒動が一段落したのはいいものの、オーディオ的には一抹の寂しさを覚えている。

「小人閑居して不善をなす」のとおり、いつもシステムのどこかを弄っていないと落ち着かない悲しい習性の持ち主である(笑)。

そこで弄り甲斐のあるものはないかと期待の目を向けたのが我が家の唯一の大型システム「ウェストミンスター」。

これはあの有名なオートグラフ(タンノイ)の後継機種だが、購入するときに一度も試聴することなく「タンノイブランド」に幻惑(?)されて手に入れたもので、あれから25年くらい経つだろうか。

当時は家内に相談することなく勝手に購入したので逆鱗に触れ1週間程口をきいてもらえなかったことを思い出す。しかし、それほどの犠牲を払ったわりにはパッとしないスピーカーだった。

今となっては図体が大きいばかりに持て余し気味で、あのころはほんとうに「半分青かった」なあ(笑)。

不満の原因をいろいろ書いてもいいが、そうすると世のタンノイファンの多くを敵に回すだけだから、そんな馬鹿らしいことはしない(笑)。

とにかく納得のいくまで中身のユニットをとっかえひっかえしながら、ようやくJBLのユニット(口径38センチ)に入れ替えてどうにか小康状態を保っている。

チャンデバ(クロスオーバー:5000ヘルツ)を使って5000ヘルツ以上は同じJBLのツィーター「075」を設置し「2ウェイマルチシステム」で聴いている。

     

そこで問題となるのが5000ヘルツまでを担当するパワーアンプにどれを充てるのかということ。

人間の可聴帯域は周知のとおり「20~2万ヘルツ」だが、5000ヘルツまでに音楽情報の大半は含まれているので、これはもうこのシステムにとって死活問題となる。

候補は二つあって「TRアンプ」と「真空管アンプ」。

まずTRアンプだが、昨年知人が作った立派なものを譲り受けた。これはインピーダンスマッチングトランスまでついている。

         

低音域の沈み込みも十分でスケールの大きな音になるし、どこといって不満がなく入れ替えた当初は「もうこれで十分」と思ったことだった。

だが、しかし・・・・。

日を追うにつれアンプのスイッチを入れる回数が段々と減っていくのである。どこといって悪いところは無いのに、あまり好んで聴く気がせず、ますます足が遠ざかるばかり。おかしいなあ・・・。

そこでやむなくアンプを真空管式へ交換すると、やっぱりこっちのほうがええ(笑)。

       

低音域の伸びなんかTRアンプに比べるといまいちだが、なんといっても気分的にほっとするのだ。音の響きが豊かで暖かくて潤っているあたりがちょっと違う。

ただし、そのうち飽きてくるかもしれないのであくまでもこの状況は瞬間風速みたいなものだとお断りしておこう(笑)。

我が家ではこうして「とめどもない試行錯誤」が続きながら季節は移ろい確実に歳だけは取っていく。

先日、家内から「あなた、この頃ちょっと耳が遠くなったんじゃない?」と言われた。「どうしてだ」と、問い直すと「何回も聞き返すことが多くなったみたい。」

高齢になればなるほど高音域が聞きづらくなるのは誰にとっても宿命みたいなものだが、オーディオ愛好家にとってはとみに身につまされる事柄である。

こんな耳で音がどうこう言える資格はないのかもしれないと思う今日この頃だ(笑)。

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