私の読書の履歴書14 20代前半1

今回から高校卒業後から20代前半に読んだ本を話していく。
と言っても、20代は作家を目指していたこともあり、一番本を読んでいたときで、20代後半に読んだ本と記憶が整理できていないので、そのへんはまあ、あれだ、わかってほしいっていうか、勘弁してほしい。
単行本で読んだものと文庫で読んだものはなんとなく記憶があるので、そこは刊行された年を確認してから話していく。

私は高校卒業後に就職した。私の人生を語る場ではないので、詳しく書いたところで、あなただって興味ないだろう。
まあ、いろいろあって、進学をあきらめたってことだ。

音楽は8割はMr.Childrenとスピッツ、槇原敬之ばかり聴いていた。
ミスチルだと「Innocent World」「Tomorrow never knows」「
あとの2割はその時流行っていた音楽だ。「ラブ・ストーリーは突然に」「どんなときも」「SAY YES」B’zにDREAMS COME TRUE、大事マンブラザーズバンド「それが大事」とか「負けないで」「涙のキッス」「エロティカ・セブン」と、まあミリオンセラー続出のあたりだ。
MY LITTLE LOVER「Hello,Again~昔からある場所~」は今でも大好きな曲だよ。
と、音楽の話で終わりそうなので、このへんにしとくか。

海外ドラマが流行りだした時期でもあって『ツイン・ピークス』『X-FILE』にドハマリした。
映画はだんだん観なくなっていくんだけど『クール・ランニング』で大泣きした。『12モンキーズ』『インデペンデンス・デイ』なんかもよかったなぁ。
テレビはドラマは「ひとつ屋根の下」「高校教師」「あすなろ白書」「家なき子」。
バラエティは「電波少年」「ごっつええ感じ」。
アニメは「新世紀エヴァンゲリオン」。
マンガは「SLAM DUNK」「幽遊白書」「地獄先生ぬ~べ~」「るろうに剣心」「MONSTER」
ベストセラー本だったらシドニィ・シェルダンの超訳、村上春樹さんの「国境の南、太陽の西」映画にもなった「マディソン郡の橋」(私は読んだことがないけど)、松本人志さん「遺書」に「ソフィの世界」「フォレスト・ガンプ」、瀬名秀明さん「パラサイト・イヴ」グラハム・ハンコック「神々の指紋」など。
プレステが発売されたし、ポケベルが普及したし、松本サリン事件の次の年に地下鉄サリン事件、セガ・サターン、たまごっち、電波少年で猿岩石がヒッチハイクの旅でブレイク。

色々あった。
いつの時代も、数年間で区切ると、こんなにいろんなことがあったんだなと思う。
今も。

さて、この頃読んだ本、たくさんありすぎてどれから書こうか迷ったけど、今回は栗本薫さんから。

Contents

●グイン・サーガ

豹頭のヒーロー、グインが主人公の群像ファンタジー。サーガと名がついているとおり、英雄伝説を散文物語として書き続けていた。
未完で絶筆となったんだけど全100巻を目指していたこの作品は、130巻を超えたんだよね。
グインの物語だけを書いていたら終わったかもしれないけど、複数の登場人物の物語を詳細に描いていたから終わることができなかったのかもしれない。
けど、そのおかげで多くの登場人物に共感や感情移入して、物語が広く深くなっていたのも確かだ。

作者の死後も複数の作家が続編を書いているんだよね。
って言いながら私は72巻くらいで挫折。
興味があるなら読んでみる?

 

 

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●伊集院大介シリーズ

推理だったりサスペンスだったりするシリーズなんだけど、探偵役の伊集院大介がとても魅力的だ。
カッコいいとかじゃない。人として魅力的に描かれている。

『絃(いと)の聖域』がシリーズ第一作。
長編を「天狼星」シリーズの『蝶の墓 天狼星III』まで読んだあとに、短編集を読むと、このシリーズをとりあえず全部読みたくなるかもしれない。

個人的には二作目の『優しい密室』三作目『鬼面の研究』が好きだ。
楽天ブックスでの取扱いがなかったので、Amazonのリンクを貼っておく。

●魔界水滸伝

クトゥルー神話をモチーフにして取り入れている作品。
登場人物が日本の神の転身だったり、人間に化けていたりと設定としてはぶっ飛んでいる部分も多数あるけど、物語がおもしろいからいいじゃないかと思うんだけど。
全20巻で、外伝が全4巻。
続編の『新・魔界水滸伝』も出たけど、こちらも著者逝去のため4巻で止まり、未完。

表紙を永井豪が担当していたんだよ。
角川文庫で出てたんだけど、今は小学館のレーベルP+D BOOKSから発売されていて、表紙は下の画像のとおり、シンプルに。

 

 

Amazonはこちら – 魔界水滸伝 1 (P+D BOOKS)

グイン・サーガは、グインの話が途中で止まって、他の登場人物の物語に1巻のほとんどを費やしたりしてるので、ストーリーをおさえておかないと「あれ?ところで何でこうなったんだっけ?」ってなることがある(マンガHUNTERXHUNTERみたいに)。
けど、それを補ってあまりあるおもしろさがある。

伊集院大介シリーズも魔界水滸伝も、ハリウッド映画のように純粋に楽しめるよ。

というわけで、今回はここまで。
次回はどうしようかな。
夢枕獏さん、京極夏彦さん、原田宗典さん、西風隆介さん、藤木稟さん、恩田陸さん、ポール・オースター、村上春樹さん、村上龍さん。
今はやめとく。次回までに決める。
では、また次回。