序盤
カネロの動きが頗る良い。
ジャブから組み立てたいゴロフキンはいつも通り前進し圧力をかけるが、下がらないカネロ。
試合前からスピード重視で仕上げてきたと言うカネロは当初アウトボクシング狙いか?
と思っていたがドッシリした構えでゴロフキンを迎撃。
ゴロフキンの固そうなジャブが再三カネロを捉えるが全く動じる様子無し
ゴロフキンの圧力もお構いなしに的確にパワーショットを打ち込んでいくカネロ。
カネロの強力なボディショットに堪らず下がるゴロフキン。
まさかSウェルター上がりのカネロが重戦車ゴロフキンを下がらせるとは。
中盤
成す術なしのゴロフキンは苦しい展開。
カネロのスピーディーなコンビネーションが面白い様にヒット。
ゴロフキンは明らかにカネロの左ボディを嫌がり距離が近くなると右回りでポジションを変え再びジャブから仕切り直すが、下がりながらでは良さが活かせないゴロフキン。
ゴロフキンじゃなければ倒れていたかも?と言うような強烈なパンチもいくつかあったが堪えるゴロフキンはさすが。
ミドル級王者の意地と言ったところか。
終盤
元々スタミナに難があるカネロは今回も例に漏れず終盤ややペースダウン
特にこの日は前半飛ばし過ぎたか。
一時はKOされるかと思われていたゴロフキンは驚異の逆襲。
それほど強いパンチではないが手数で挽回を図る。
巻き返したいゴロフキンと仕留めてしまいたいカネロの一進一退の攻防。
終盤の打ち合いは僅かながらゴロフキン優勢と見るべきか。
最後までお互い譲らず
ダウンもなく試合終了
115-113
115-113
114-114
2-0でカネロが新王者に。
私の採点は114-114ドローでしたが、
カネロの勝ちでも異存なしです。
序盤から明らかにスピードで遅れを取ったゴロフキンはさすがに老いたと見るべきか?
それともカネロが速すぎたのか?
カネロのスピードが今回頗る冴えていたのは間違いないですが、ディフェンスすらボディワークが間に合わず
やむなくバックステップで距離を置くゴロフキンの様子は、
もはや老いと見るべきでしょうか。
それから、
今回カネロ強すぎないか?
グローブはやはりウィニングではなくオリジナルブランド、ノーボクシングノーライフ??とか意味のわからないグローブでしたね。
本当にもう薬やってないのか、
甚だ疑問です。
しかしまぁ試合自体は
近年稀に見る激闘
物凄くハイクオリティな内容に大満足です。
ラバーマッチの噂がありますが、3度目はカネロが圧勝しそうな気が。
もう一人ミドル級の強豪チャーロ兄ですが、チャーロではゴロフキンにもカネロにもまだ勝てないでしょうね。
この日のアンダーでオサリバンを初回KOした伊達男レミュー
そのレミューに勝っているサンダース
先日復帰を果たしたピータークイリン
ハードパンチャージェイコブス
など、
現在ミドル級はまさしく群雄割拠の激戦区ですね。
今後の動きが非常に楽しみです。