私の外国語挫折日記

さまざまな外国語への挑戦と旅の記録です


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古くて説明が不親切な教科書を買わされたロシア語履修者のための参考書比較【2019年版】

ロシア語ブーム到来か

暇さえあれば本屋の語学書コーナーに行っているのだが、

最近はロシア語関連の本が増えているように感じる。

旅行ガイドブックコーナーにも「ウラジオストク」やら「ウズベキスタン」、「サンクトペテルブルク」など旧ソ連圏が並んでいるではないか。

同じ職場にいる大学の後輩にあたる人(新卒)と話していて知ったのだが、第二外国語でロシア語を選択する学生が増えているという。

私が学生の頃は10人程度しかいなかったロシア語選択者が、今ではどうやら数倍になっているらしい。

その新卒の人曰く、ロシア語履修者は中国語に次ぐ勢力になっているという。

なんというか、ロシア語を選択したら変人扱いされた当時とは隔世の感すらある。

 

  

比較的新しい入門書をチェック

私が在学していた時のロシア語の教材と言えば、解説が不親切な薄くて古臭い教科書と、ロシア語辞書、そしてネイティブの授業で使うロシア語オンリーのワークブックのようなものだけが購入を指定されていた。

今思えば、こんなものだけで身につくとは思えないので、もう少し早い段階で市販の教材を探しておくべきだった。

そんな思いがあってかどうかわからないが、本屋で入門書をチェックする際には初心者の立場で役に立ちそうかどうか見ている。

そんなわけで第二外国語のロシア語に苦戦する大学生や、ロシア語講座をはじめようとしている人向けに、割と最近出版された入門書らしき書籍を紹介してみたい。

なお、以前に入門書を10冊くらい調べており、その内容については過去記事参照。

 

www.gaikokugo-nikki.com

 

今回は以下の4冊を紹介する。

①ゼロからスタート ロシア語文法篇(Jリサーチ出版)

シリーズもので、私は韓国語版と中国語版を持っている。

2019年発売でかなり新しい。

練習問題もついているし、独学用には使えると思う。

安価だしCDもついているし総合的には悪くない。

ただしこれから紹介する書籍と比べてデザイン等は味気ないかもしれない。

取っつきやすさは不足気味だが、挫折しなければ基礎を固められそう。

ちなみにこの本の著者が書いた「NHK出版 これならわかる ロシア語文法 入門から上級まで」はしっかり勉強したい方にはおすすめできる一冊。

 

ゼロからスタート ロシア語文法編

ゼロからスタート ロシア語文法編

  • 作者: 匹田剛,光井明日香,後藤雄介,宮内拓也,ツォイエカテリーナ,ヴァフロメーエフ・アナトリー,佐山豪太
  • 出版社/メーカー: Jリサーチ出版
  • 発売日: 2019/05/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る
 

 

② CD付き オールカラー 基礎からレッスン はじめてのロシア語(ナツメ社)

こちらも2019年出版。

カラーできれいなイラストが多くて取っつきやすさは文句なし。

その上、基礎的なことを非常に丁寧に解説しているので 初心者にはとても役に立つ内容だ。

私の学生時代のように、解説がほとんど書いていないような教科書を指定された大学1年生に強くおすすめしたい一冊だ。

中学校や高校で教科書とは別に買わされた「副読本」のような感じで使うといいだろう。

講義を聴いても理解できない、不明なことがあっても、初級程度の内容

だいたいこの本が詳しく解説しているはず。

CD付き オールカラー 基礎からレッスン はじめてのロシア語

CD付き オールカラー 基礎からレッスン はじめてのロシア語

 

 

 

ティータイムのロシア語(白水社

令和はロシア語の時代か、と思ってしまうくらいロシア語関連の書籍が発売されているが、こちらも2019年発売。

カフェ関連の語彙が豊富な学習書。

一応、初心者から始められるようになっている。

ものすごくターゲット層が狭いような気がするが、こうした本が出版できるということは、それなりに学習者が増えている証なのだろうか。

なにしろインスタ映えを求めて一番近いヨーロッパとかいってウラジオストクに行く時代だからな。

学習書としては何とも言えないが、カフェに興味がある人は2つの理由から購入した方がいい。

ひとつには語学は動機付けが大事であり、興味のある分野の学習書は貴重であること、2つめはこの本に需要があるのかが怪しいので、さっさと買っておかないと入手困難になるかもしれないという点だ。

ティータイムのロシア語《CD付》

ティータイムのロシア語《CD付》

 

 

④ ロシア語はじめの30日(東洋書店

こちらは2015年発売。

出版社が倒産したのであまり流通していないはず。

初心者向けの参考書といった感じ。

挫折しないかどうかは不明だが、カラフルで見やすい内容構成であった。

 

ロシア語はじめの30日

ロシア語はじめの30日

 

 

どうでもいい話だが、「ロシア語はじめの30日」と「ロシヤ語四週間」はタイトルだけ見るとほぼ同じ期間だが、内容は四週間の方がはるかに難しい。

30日で終わるのかも怪しいのだが、四週間なんてはっきり言って詐欺レベルだ(個人の意見です)。 

 

まとめ

それで何を買えばいいかといえば、独学でコツコツやりたい人向けなら①、もしくは練習問題がついている別の入門書、不親切な教科書だけ指定されて困っている学生なら②、ロシアに旅行してみたいカフェ巡りが好きな人は③、語学書コレクターは④といったところだろうか。

ただし、いずれの書籍もあくまでも初級レベルなので、本格的にやるならば別の書籍を購入することになるだろう。

個人的なイチ押しは②で、この本を一通りやればより難易度の高い語学書に入りやすくなるのではないか。