息子がオーストラリアの学校を楽しめた理由|英語がカギ

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息子は小学校2年生の10月から小学校3年生の12月までオーストラリアで過ごしました。

日本の小学校に入学したときは行きたがらない時期があったのですが、オーストラリアではそんなことは一度もありませんでした。

心配してくださる?方も周りにはいたのですが、私は心配していませんでした。息子はオーストラリアの小学校を楽しむだろうと100%に近い自信がありました。

その理由は色々あるのですが、一つにはネイティブの子の英語レベルとは違うけれど、相手の言うことを理解できる、自分の言いたいことをある程度言えるというのがありました。

今日、第二言語習得の仮説で有名なクラッシェンのプレゼンテーションを見ていて、この理由が理にかなっていたことがわかったのでそれを紹介したいと思います。

年齢にかかわらず英語習得が目的で留学を考えている方には、特におすすめの内容になっています。

また記事の後半では、英語以外でオーストラリアの学校を楽しめた理由についても書いていきます。

オーストラリアに行く前に英語のアウトプットがあったから

初心者は学習言語の国にすぐに行くべきか?

クラッシェンの動画はネット上にいくつかあります。今日見た動画では、スペイン語の習得を例に挙げていました。

スペイン語を話せるようになるために、さあすぐにメキシコに行こう!それでは話せるようになりません。メキシコに行ってスペイン語を耳にしてもそれは全然わからないから雑音でしかない。

初心者にも何を言っているか、絵やジェスチャーなどを使って理解させながらカリキュラムを進めるスペイン語クラスを受けて中級レベルになってからメキシコに行く。そうすればレベルを上げることができるというような内容でした。

初心者にも何を言っているかわかるような…というのはクラッシェンが主張している理解可能なインプット(comprehensible input)です。これについてはまた別の記事で詳しく取り上げたいと思っています。

息子のおうち英語について

息子にどんなおうち英語をしたかという質問を頂いたので、その回答もかねて書きたいと思います。振り返るとこうすれば良かったなとか、十分な知識がないまま始めたので、色々反省があるのですが一つの体験としてシェアします。

1歳半から始めたのですが、まず語りかけから始めました。Give me a hug.と言って手を差し出して抱っこに来させたり、Can you close the door?と頼んでドアを閉めてもらったりしました。

最初は自然なジェスチャーを入れて理解させますが、回数を重ねるとジェスチャーなしでただ言うだけで、それをしてくれるようになりました。1歳半という年齢だったのか、あっさりできるようになったのにびっくりしました。

数カ月したら単語を言うようになって、文になったのはそれから時間がかかって2歳前ぐらいだったかなと思います。

英語のアニメはMickey Mouse Club Houseをよく見せていました。大喜びでいつも見ていました。ミッキーと一緒に最後のダンスを踊るのが恒例でした。他にはおさるのジョージとかCaillouとか英語のアニメは1日1時間ぐらい見ていたかなと思います。

絵本の読み聞かせと合わせて、その3つを毎日欠かさずしていました。英語絵本は月に2冊届くサービスをおばあちゃんが払ってくれていたので、その絵本や定番のもの、中古を買って読み聞かせしました。必ず日本語と英語の両方の読み聞かせをしていました。

文字のカード遊びは割と早い段階からしていたと思います。書くのは今でも時間がかかる息子ですが、読むのは得意で2歳までにはひらがな・カタカナ・アルファベット大文字・小文字は発音を聞けばそのカルタが取れるようになっていました。

アルファベットのカルタ遊びの時はフォニックスの基礎の音も入れていたので、3歳になる前にSight Word Readersなど簡単な絵本は自分で読めるようになっていました。少しずつ読む本のレベルは上がっていきました。

オーストラリアに行く頃は相手の言っていることは理解できて、話すのは短めの文だけどある程度できる状態でした。読みは英検3級プラスぐらいのレベルでした。

書くのはあまりできませんでしたが、オーストラリア下見で現地校の先生に会った時に受け入れ可能な英語レベルがあると認められて正式に入学が決まりました。

オーストラリアの小学校

初日から小学校は3時まででした。すごく疲れた~と言って帰ってきましたが、行きたくないとは言いませんでした。

それから1年と1学期、毎日楽しく学校に行きました。日本の学校を思い出してさびしくなる時はありましたが、オーストラリアの小学校も大好きでした。

ローカルの子とはレベルの差はありましたが、学校生活をこなすだけの英語力は持って行ったのは大きかったと思います。

またクラッシェンが言っているように、中級レベルでオーストラリアに行ったので、何を言っているか全くわからずただの騒音という時期はなく有意義な1年3か月になったと思います。

南オーストラリア州には移民など外国から来て英語力が十分でない生徒のためのIELC (Intensive English Language Center)がある小学校がありました。そこで1~2年英語に慣れたら、ローカルの生徒だけがいる小学校に移ります。

息子はIELCには行かずにすんだのですが、IELCはクラッシェンが言う理解可能なインプット(Comprehensive Input)で英語力をつける役目なのかな?と思っています。

いきなり現地校だと授業の英語は雑音になってしまいます。中級レベルにしてローカルの小学校に送り込むのかなと。

年齢関係なく留学を考えている人がいたら、ある程度日本で英語を伸ばしてから行くか、現地にしっかり英語力がつく環境があることを確認してから行くことをお勧めします。

いきなり雑音だけの世界は精神的にも辛いし、英語習得には遠回りになってしまいます。

オーストラリア人の子どもたちが優しかったから

本当にオーストラリア人は優しいです、大人も子どもも。その優しさがすごく自然体で。私が息子は大丈夫かな?ちゃんとクラスでうまくやってる?と他の子たちに聞くといつも大丈夫だよ~って答えてくれました。

私を見かけると、クラスメートの女の子は息子の発表が良かったとか、嬉しいことを教えてくれました。

オーストラリアは親が子どもの学校の送り迎えをしますが、私が息子を探していると見かけた子がどこにいるか教えてくれたり、一緒に探したりしてくれました。

2年生の時に学年でいちばんやんちゃな男の子と衝突したことが一度ありましたが、お友だち関係でいやなこと、悲しいことはなかったです。人種差別を感じたこともありませんでした。

学校が良かったから

一番家から近い公立の小学校でしたが、評判のとても良い学校でした。オーストラリアはゾーン制でゾーン内のいくつかの小学校から選べます。

My Schoolというサイトで小学校の情報はチェックできます。他のお母さんから聞いたのですが、ある程度生徒数があった方が施設や放課後のスポーツ活動が充実しているそうです。

息子の小学校は割と人数もいたし、自然に囲まれて学校や保護者の方の雰囲気も良かったです。

機会があったらまた行きたいな~と思わせてくれる学校でした。

担任の先生が良かった

2年生は1学期だけで、3年生はまるまる一年間(4学期)でした。2年生の担任の先生は微妙だったのですが、3年生の担任の先生は、学校で一番いい先生という評判も聞くほど最高でした。

落ち着きのない状態で行った息子も先生のおかげでだいぶ落ち着いてかなり成長しました。

本当に感謝しています。私も息子を心配することなく、自分の勉強に集中できました。

オーストラリアの小学校は教科書がありません。カリキュラムはあるのですが、授業や宿題は先生の裁量が大きいです。ですから担任の先生は重要だし、運です。日本はオーストラリアに比べたら教育の質が均一化しているように思います。

息子はラッキーだったのですが、毎年担任の先生を心配したくないので日本のシステムの方がいいのかな?と思ったりします。

ママがハッピーだったから

上の担任の先生が良かったからと関係するのですが、毎日安心して自分の勉強ができて

大変でストレスもあったけど基本的にハッピーでした。日本にいる時よりストレスは少なかったと思います。

多分私がハッピーだったことは、息子が楽しく学校で過ごせた理由になるかもしれません。帰国したので、日本でもハッピーに過ごせると良いです!

まとめ

外国に行く・住むとなったら、その言語はある程度できるようにして行くとストレスが少なく、その環境を楽しめることがわかりました。また言語習得の効率もいいです。予定のある方はがんばってくださいね!!

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