まぐログ!全力犬暮らし

大切な相棒……老犬との愛しい最期のひととき

秘密結社老犬倶楽部

老犬介護は迷いと決断の連続です。
苛立ちや寂しさと、老犬介護をする飼い主さんは日々戦っていらっしゃいます。
大丈夫、我々は孤独ではありません。

老犬介護で心が疲れてしまう前に

老犬介護をしていらっしゃる方の殆どが、お仕事をされています。
しかし、老犬介護というのは容赦がありません。
経験した人にしかわからない苦労がたくさんあるのです。
可愛らしく、みんなにチヤホヤされていた愛犬は歳をとり、あちこちの毛が抜けて腰も痩せ細り、知らない人が眉根を寄せて通り過ぎる事も多々あります。
夜鳴き叫んで睡眠の妨げになったり、鳴かないまでも、夜中動き回ったり、トイレの失敗も増えていきます。
食事もキチンとできなかったり、水を飲むのも下手になってしまいます。
そのうち、病院に連れていくことも一苦労といった具合です。
飼い主さんでお世話をするのは、殆どの場合、お母さんになる事でしょう。
仕事をこなし、家事をこなし、愛犬の介護をこなし、老犬介護をするお母さんは本当にパワフルです。
多くの場合、家族の協力はあまり期待できません。
「どうして私ばっかり」という気持ちが、やがて優しくパワフルで素敵な心を支配していきます。
介護に協力的でない家族に苛立ちを覚え、すっかり心が疲れてしまうのです。
あんなに大切だった存在にさえ、苛立ちを覚えてしまい、そんな自分に腹が立ち、自己嫌悪に陥ってしまいます。
相談をした友達から返ってくる言葉は「頑張って」です。
飼い主さんは、充分に頑張っていらっしゃるのです。
不思議な事に、老犬介護を経験した方の「頑張って」と、した事のない方の「頑張って」では随分と感じ方が違います。
それは何故でしょうか。
そして、老犬介護で心をすっかり疲れさせてしまう前に、飼い主さんと愛犬が幸せに最期の時を過ごせる手立てはないものでしょうか?

老犬介護で一番の敵は孤独

飼い主さんはわかっていらっしゃいます。
愛犬にもらった多くのもの。
愛犬と過ごした大切な日々。
そして、終生飼養の大切さ。
老犬介護をしていらっしゃる方の殆どが、その愛犬を抱き上げた瞬間、最期の瞬間まで共に過ごすことを覚悟なさったはずです。
そして、それを忠実に守ろうとしていらっしゃるから今があるのです。
迷いというものから去り、自分が行うべき道筋を正しき道だとはっきりと認識されたからこそ、愛犬と共に過ごす決断をされたのです。
しかし、老犬介護をしていると、心を乱し、自分のとるべき行動の判断がつかなくなってしまいます。
苛立ちや不安が日々穏やかな時間にひょっこり顔を出してしまい、それにまた自己嫌悪を抱いてしまいます。
その原因はなんでしょうか?
それは人の意見や失敗への恐れから生まれるものではないでしょうか?
そして、その人の意見というのは、老犬介護をしたことのない人ではないでしょうか?
それならば、我々が恐れ、不安を抱いているのは、「なんで私ばっかり」とか「これであってるのだろうか」とかいう孤独です。
老犬介護ははじめての事ばかりで、たいへん孤独感を感じ易い状況になってしまいます。
孤独な時、人間は人の意見を求め、失敗してまた孤独を感じないように心を窮屈にしていくのです。
犬を飼う人なら本来わかっていたはずの、「自分の思い通りになることのほうが少ない」ということさえ、孤独は忘れさせてしまいます。
老犬介護の一番の敵は、「孤独」なのです。

SNSで老犬介護の孤独を回避

TwitterやFacebookなどのSNSをはじめて、老犬介護をする方と繋がりはじめると、この孤独感があっというまに薄れます。
心の弱い方が気をつけなければならないのは、老犬介護を知らない方の意見を聞きすぎないことです。
それを留意すると、ネットの世界には、自分と同じように、愛犬との最期の大切な時間を過ごされている方がたくさん居ます。
老犬介護をなさっている方のアカウントをフォローしていると、もちろん悲しい出来事にもたくさん出会うことになりますが、何故だか、心の暖かさは保たれるのです。
そこには、同じ迷いを持ち、同じ決断をされた方がたくさん居て、同じような苛立ち、同じような悩みが日々暖かく交換されています。
独りで闘ってはいけません。
せっかく人間が手に入れた文明の利器を、正しく使い、心が疲れてしまう前に、穏やかで楽しい犬との生活を取り戻しましょう。
自分を中心に据えて迷い思考するのではなく、愛犬や愛犬を大切にする飼い主さんたちを中心に据えた思考をし、迷いを乗り越えていきましょう。
いっしょにです。ええ、お互いに。

秘密結社老犬倶楽部の価値

Twitterをやっていて、私が出会ってよかったと心から思うのは、秘密結社老犬倶楽部というタグです。
そのタグをクリックすると、毎日、可愛らしい命の輝きを精一杯光らせる老犬達が必死に生きる姿を感じることができます。
お互いに介護経験で得た情報を、惜しみなく交換し、苛立ちや不安なども遠慮なく交換されています。
老犬介護を決断した時、あれほど、特別だった自分はいつの間にか当たり前になり、日常は穏やかに流れていきます。
私は、この「秘密結社」というネーミングがとても気に入っていて、その穏やかで孤独を乗り越えて味わう絶妙な老犬との暮らしという宝物は、まさに経験した人にしかわからない「秘密」で、それを交換する結びつきは結社なのです。
そこで日々惜しみなく交換される情報は、何より老犬介護は孤独ではないと感じさせ、不安であった心を安定させてくれます。
迷いがとれ、覚悟をもった決断の手助けをしてくれます。
そして、老犬介護を経験した事のない人たちの意見が、秘密結社で交換される情報を知らない人の意見だと認識できます。
経験のない人の意見は、受け止めることはあっても流される必要はありません。

一頭でも多くの老犬が穏やかな最期を迎えられますように。

#「迷い」と「決断」

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