今夏の日本での料理教室の最中、グルメな生徒さんがこんな事を口にしていた。
”実はサッシカイアのオリーブオイルをお取り寄せしてみたんですよ”
と。
今やワイン好きでサッシカイアを知らぬ人はいないという位に知名度も高いワイン。
オリーブオイルまで輸出しているというから驚いた。
私とサッシカイアの出会いは、クルー時代に遡る。
イタリア好きだった、”超”が3つも付くほどにグルメだった先輩が教えてくれた。
”ミラノのペックに行ったら、絶対にお勧めよ”
と。
ご丁寧にワインを3本以上買ったら、ホテルまで届けてくれるとまで教えてくれていた。
残念ながら、いつ何処で初めてサッシカイアを口にしたのかなど全く覚えていない。苦笑
そして今、義理父のワインセラーには沢山のサッシカイアファミリーが埃を被りながら眠っている。
専らハウスワインのヴェルディッキオのみを好む義理父は、サッシカイアファミリーなど全くお構いなし。
そんな訳で、私が時々拝借している。笑
今まで何本拝借していたかは、、、秘密に。
品種はカベルネ・ソーヴィニョン85%
カベルネ・フラン15% ( ボルドータイプ )
オーナーはインチーザ・デッラ・ロケッタ家。
先代、マリオ・インチーザ侯爵は土着品種のサンジョヴェーゼを好まず、フランスのボルドーの愛好家だった。
1944年、ボルドーのシャトー・ラフィットからカベルネ・ソーヴィニオンの苗木を入手し自分の畑に植えたのがサッシカイアのが始まり。
サッシカイアとは石だらけの畑の意。
ボルドーのメドック地区に似ていて、カベルネを育てるには最高の土壌だった。
ちなみにシャトー・ラフィットはこちら
➡️こちらも未だ義理父宅、地下室に眠っている
話をサッシカイアに戻す。
サッシカイアに転機が訪れたのは1978年のこと。
イギリスでもっとも権威のあるワイン誌、デキャンタ誌。こちらが主催したブラインド・テイスティングでなんとサッシカイアがシャトー・マルゴーを抑えてカベルネの座1位を獲得する。
その後、スーパートスカーナの称号を与えられる。( トスカーナの規定を超越したという意 )
1994年に晴れてD.O.Gを獲得。
ちなみにワインの名の付いたD.O.Gはサッシカイアだけ!
我が家でワイン講師をして下さる牛尾さんは、イタリアソムリエ協会で試験官の経験まであるほどの実力派。
その牛尾さん曰く、ジャコモ・タキス氏の手掛けたサッシカイアが素晴らしかったとのこと。
残念ながら彼も約2年前に亡くなられている。
では試飲会を回想してみる。
周りはオレンジ、真ん中は綺麗なガーネット色
ぱっと嗅いだ時の奥行き
ミネラルが綺麗に出る
花がドライ、フルーツがコンフィになっている
色々な香り・・スパイス、ブラッドオレンジ、コーヒー、カカオ、チョコレート、でもキノコはない
嗅いで離した後もまだ香りが残る
重たさなし
酸味とタンニンのバランスがいい
タンニンが甘くまろやかになっている
品の良いまろやかさ
余韻が長い
口の中にカラメル風に綺麗にカカオが残る
by 牛尾さん
こちらも義理父セラーより拝借している。笑
そういえば、昨年の大晦日に開ける予定が、開けそびれてしまったままだった。
今年こそ美味しく頂きたいもの。
気がついたら、大晦日まであと3週間をきっている!驚
とはいえ、その前にクリスマスという山場が待っている。涙
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