2つ目の選択肢は摘出手術をしない

私に迫られた3つの選択肢のうちの2つ目は、摘出手術をしないと云う選択。

膀胱がんと診断された時から長い期間、診察の度に先生方から摘出手術を勧められて来ました。

膀胱がんと云う病気は、そもそも再発を繰り返すのが特徴だそうです。

再発する度に、膀胱に出来た癌を、レーザーで削って処置しますが、処置する回数にも限界があると云う説明を受けていました。

私の様な膀胱がんのタイプは、そうこうしている内に、あっという間にリンパ節に転移してしまう為、早めの摘出手術が望ましいと繰り返し言われました。

摘出手術を、のらりくらりと先延ばしにして来た私に、先生方がハッキリと言った事は、リンパ節に転移してしまった場合、どんなに懇願されても摘出手術は受けられないと云う事でした。

その事柄は、何度も先生方から、釘を刺されました。

私の摘出手術の場合は、膀胱を摘出するだけではありませんでした。

左側の腎臓が殆ど機能していない為、近い内に右側の腎臓も機能しなくなる状態なので、膀胱と合わせて、両方の腎臓と尿管を摘出する手術だったのです。

その後は、人工透析になると云うお話でした。

私の姉は、重い腎臓病を患い、長期間に渡って、辛い闘病生活を過ごしました。

その後、人工透析になり3年半後に、義兄や家族の祈りも虚しく57歳でこの世を去りました。

姉の闘病生活を身近で見守って来た私は、肉体的にも精神的にも苦労が絶えなかった姉の事を思い返し、どうしても人工透析に踏み切れない気持ちでした。

両方の腎臓と膀胱、それから尿管の全てを摘出し人工透析になった場合、私に与えられた命の期限はどれくらいあるのだろうかと考えました。

もしこのまま手術を断り続けて、リンパ節に転移してしまったとしたら、その後、私に与えられた命の期限はどの位なのだろうかと考えました。

私はいつも、摘出手術を受けた場合と、摘出手術をせずに膀胱がん患者としてい続けた場合と、どちらの方が長く生きられるのかを常に天秤に掛けていました。

それは何故か・・・

私は死にたくなかったからです。

死んでしまうのが怖かったからです。

もし、どちらの選択をしたとしても、同じ位の余命であるのなら、摘出手術を受けない方を選択すると考えていました。

今のまま、元気なままで、どれくらい生きられるか分かりませんが、精一杯やれる事をやろうと欲を持ち続けました。

 

 


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