抜け毛を予防する頭皮に優しいシャンプーのやり方とは
普段、どのようにシャンプーしていますか?
抜け毛を減らしたいと考えている人にとっては、正しい方法でシャンプーすることは避けて通れません。いくら、育毛剤を使っても、シャンプーのやり方が間違っていれば、育毛剤の効果は減ってしまいます。もしかすると、ほとんど、効果が出ないかもしれません。それほど、シャンプーは重要です。
育毛までは今のところ考えていないけど、抜け毛が気になりだしたので、減らしたい、予防したいという人は、他に栄養や血行に大きな問題がなくて、シャンプーに原因がある人の場合、シャンプーのやり方を変えるだけで、抜け毛が減ることもあり得ます。
シャンプーの仕方は、髪の長さや、髪や頭皮の現在の状態によって、多少異なります。しかし、基本的な部分は、共通していますので、以下に基本的な説明するような知識ややり方を、参考にしてみて下さい。
シャンプー前に髪のもつれを取る
シャンプーの前に、髪のもつれが無くなるように、ブラシや手などでほどいておきましょう。髪にもつれがあるままでシャンプーすると、その部分が強い力で引っ張られることになります。これは、当然ですが、髪が抜けるリスクを増やします。頭皮にも良くありません。
もつれを取るときは、もちろん、無理やり引っ張ったりしてはいけません。もつれがある個所があったら、丁寧にほぐしましょう。
男性などの短髪で、髪がもつれることがない人は、このステップは省略しても問題ありません。
シャンプー液を付けて洗う前に十分に予備洗いをする
シャンプーを手に取る前に、まずは、必ず、予備洗いをしましょう。予備洗いとは、お湯だけで髪や頭皮の汚れや皮脂を洗い流すことです。
シャンプーを使わずに、お湯で洗うだけでも、70%ぐらいの汚れは取れます。水は油を混じりませんから、お湯だけでは皮脂は十分には落ちません。しかし、ほこりやフケなどの皮脂以外の汚れはかなり落とせます。
お湯で洗っておくことにより、髪や頭皮がシャンプー液を使う前に十分に湿ることも良い点です。シャンプーを使ったときの泡立ちは良くなるからです。少ないシャンプーで十分な泡を得ることができますから、使用量が減って、シャンプーが長持ちします。
また、泡が立ちづらいからと、追加でシャンプー液を使用して、適正量以上に使用してしまうことを避けられます。シャンプーはたくさん使えば良いというものではなく、適切な量があり、量が多すぎると、かえって頭皮に負担がかかってしまいます。 シャンプーが、頭皮にダメージを与えるのであれば、何のためにシャンプーしているのか分かりません。特に、抜け毛を気にしている人は、シャンプーが頭皮に悪影響を与えることは避ける必要があります。泡立ちが良ければ、こういったリスクは回避できます。
シャンプーから十分に泡が立ってから髪につける
シャンプーは頭皮に優しいシャンプーを使用しましょう。抜け毛を減らすには、スカルプシャンプーの使用が、頭皮への優しさから、おススメです。中でも、アミノ酸系の成分を洗浄剤として含んだアミノ酸系シャンプーを選ぶと良いでしょう。
シャンプーを手に取る前は、手の汚れを取っておきます。シャンプーの泡が立ちにくくなるからです。と言っても、石けんやボディーシャンプーなどで念入りに洗う必要はありません。予備洗いで手に残った汚れが無くなるようにお湯で洗い流す程度で十分です。
手がきれいになったら、シャンプー液を手に取ります。シャンプー液は、適正な量を使いましょう。髪の長さや、シャンプーの種類、頭皮の皮脂の残り具合などによって、適正な量は変わります。何日かにわたって、色々な量を試してみて、自分に適切な量を見極めましょう。
適切な量とは、洗髪後に汚れが取れることが1つの基準になります。アミノ酸系シャンプーは、高級石油系シャンプーより泡が立ちづらいです。だらと言って、アミノ酸系シャンプーを使って、高級石油系シャンプーと同じぐらい泡が立つようにと、大量に使用するのは適正量を超えています。
アミノ酸系シャンプーに慣れるまでは、物足りなく感じるかもしれません。しかし、シャンプーの目的は、ふわふわの泡を楽しむことではなく、髪と頭皮を清潔にすることですから、汚れが取れる量であれば、泡が足りなく感じても、目的は達成されているのです。
シャンプー液を手に取ったら、いきなり髪に付けずに、手のひら上で泡立てます。ひろがっている前の濃い濃度のままのシャンプー液は、頭皮に刺激が強すぎるからです。手のひらの上では、泡と言っても、モコモコした泡はできませんので、手のひら全体が白くなったり、手のひら全体にシャンプーが広がる程度まで、行えば十分です。
手のひらでシャンプー液を拡げたら、髪の数か所につけていきます。1か所に集中させると、シャンプー液が足りない箇所、多すぎる箇所が出てきて良くありません
その後、髪と頭皮の全体に広げます。この過程で、泡は立ちますので、無理やり泡立てる必要はありません。頭皮と髪に満遍なくシャンプー液を付ける気持ちで行いましょう。それで、汚れは十分に取れますし、ましてや、頭皮の汚れを取ろうと、爪の先でこすったりしてはいけません。
ただし、指の腹で頭皮を優しくマッサージするのはおススメできます。ただし、この場合も、腕全体を前後左右に大きく動かして、指の腹が頭皮の端から端まで動くようなやり方は止めた方が良いです。指の腹が髪の毛を引っ張るからです。
マッサージをするなら、指の腹を細かく前後や左右に数回往復させて、その後、別の場所に指を移動させて、また細かく前後や左右に、というのを繰り返すのがおススメです。
シャンプー液での洗浄後は十分にすすぎを
軽視されがちですが、すすぎはとても重要です。シャンプー液は、汚れを取るのに最適ですが、汚れを取った後に髪や頭皮に残っていると、役に立たないどころか、臭い、かゆみ、フケ、炎症など、かえって悪影響をもたらすからです。
ですから、すすぎは、シャンプーによる洗浄以上に大事な工程です。丁寧に、シャンプー液が髪や頭皮に残らないようにしましょう。十分にすすげているかどうかは、洗面器にお湯を張り、そこにしばらく頭を付けてみると、首は疲れますが、判断できます。お湯が濁るということは、まだシャンプー液が落ち切れていない証拠です。
違う日にすすぎのやり方や時間を変えてみて、そのたびに、洗面器を使ったチェックをして、お湯が汚れなければ、今後は、そのすすぎのやり方を続ければ、毎日、チェックをしなくて済みます。
タオルやドライヤーで髪を乾かすときの注意点
入浴後は、速やかに、タオルで水分をふき取ります。頭皮が湿ったまま長時間放置すると、雑菌が繁殖したり、髪にほこりが付きやすいからです。
タオルで水分を取り除くときは、タオル越しに指の先で頭皮をごしごし、というのは止めましょう。頭皮が傷ついてしまいますし、生えてきたばかりのか弱い髪などは、簡単に抜けてしまいます。髪の毛が互いにこすれて傷つく原因にもなります。
タオルドライをするときは、タオルで髪全体を覆い、軽くたたくようにしたり、髪を小分けにしながら髪にタオルを接触させる、ということを繰り返したりすると良いです。
タオルドライで髪が十分に乾かない場合は、ドライヤーを使います。ドライヤーは、髪から15cmから20cmほどの距離を維持しましょう。髪の毛は熱を感じませんから分かりませんが、ドライヤーの温風はかなり高温です。皮膚に当ててみると、良く分かると思います。
いくら髪を乾かすためとはいえ、熱すぎる温風が髪に当たれば、髪が痛みます。髪が痛まないように、注意しましょう。
いかがでしたでしょうか。以外に知らずにやってしまっている間違った方法があったのではないでしょうか。正しいシャンプーを実践して、抜け毛を減らし、予防に努めてはいかがでしょう。