山背国めぐり①~九頭竜大社~ | NAVI彦 ~つつがなき神さまめぐり~

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神社めぐりをしています。
その土地ならではのお話も、
さくっとまとめてます。

比叡山(ひえいざん)の
西のふもと、

高野川(たかのがわ)が流れる
京都の八瀬(やせ)には、

九頭竜大社
(くずりゅうたいしゃ)があります。



これまでは、
古社を数多く
紹介してきましたが、

九頭竜大社は創建が
昭和29年(1954年)という、
新しい神社です。



この地に住む、
大西正治朗(おおにしまさじろう)さん
の夢枕に、

九頭竜弁財天大神
(くずりゅうべんざいてんおおかみ)
という女神さまがあらわれ、


ご神託を授けたのが

神社のはじまりだそうです。



大西正治朗さんははじめ、
自宅の裏庭に
小さな祠でお祀りしていたそうです。

それが
数年のうちに社殿が整備され、

65年経った現在では、
多くの人の崇敬を集める、
立派な神社になっていました。



ここは、
開祖・大西正治朗が、
九頭竜弁財天大神様を
祀った神社だといいます。



神社庁にも属さない
独立系神社であり、

参拝方法も特殊で、

いわゆる

新興宗教なのですが、

それでも敬遠されずに、
多くの人を惹きつけたのは、

大西正治朗さんの
人柄にあったようです。



3代目・大西正浩さんによる
「九頭竜大社の教え

~自然に帰って生きる~」
という本を読むと、

九頭竜大社には、
厳しい荒行や
決まり事はないといいます。


無理をせず、
素直でいれば、
おのずと道はひらける


これだけのようなのです。

 



願いが叶ったから
利益があったとか、

叶わなかったから
利益がなかったではなく、

神様という視点からみれば、
すべて意味があって
導いているのだといいます。


ものごとは前向きに、
明るくとらえるようにしましょう。

ものごとは
いいようにいいように
とらえてゆきましょう。

ゆっくりでいいのです、
焦らなくていいのです


平凡な毎日がつづくと、
焦ってしまいがちですが、

しかしそれが
高みに登る道でもあるそうです。


たとえば
もちつきをすることにより

もち米は
おもちになるわけですが

おもちともち米は
まったく違うかたちのものです。

しかし、
繰り返し繰り返し
もちつきすることにより

いつの間にか
もち米はおもちになるわけです



なんて豊かな考えでしょう。


無理をして頑張らなくとも、
なるようになるのです。

あまり枠にはめて、
こうならなければならないと、
そんな風には思わないことです。

思い通りにならないことがあっても、
そんなに気にしないことです。

おおらかな気持ちで、
気は長く持ってお過ごしください。

無理をせずとも、
自然に適った
前向きな生き方をしていれば、

幸いなるほうへ
お導きいただけるのです


これがどうやら、

『自然に帰る』という

生き方のようです。




宗教というより、


カウンセリングをする
スピリチュアリスト
のような感覚でしょうか?

実際に、
開祖の大西正治朗さんは、

信者と対話をする
「おつなぎ」という霊視を
行っていたようです。

 




どうやら、
これが評判になったようですね。
 

開祖なき今では、

行っていないようですが、

 

それでも毎年、

多くの著名人まで訪れるといいます。

 

直近では、

俳優の夏木マリさんが、

参拝なさったそうです。


さて、

それでは九頭竜大社さんの

特殊な参拝方法を
ご紹介しようかと思います。

とりあえず、

公式が一番わかりやすいので、

載せてみました。

 

 

この動画で

参拝なさっているのが、

 

3代目の

大西正浩さんのようですね。

 

それでは、

ぼくも参拝の様子を

書いてみますね。

 

まずは、

手水舎で清めます。

 

 

つぎに社務所で
ろうそくと線香を買いました。
(300円くらいです)

ろうそくの下に巻かれた
紙の空白部分には、

名前と数え歳と、
願い事を書きました。

ろうそくは、
手水舎横のろうそく台へ、

線香は、
本殿前の線香台に

そなえます。



いよいよ
本殿への参拝です。

 

まずは、
2礼4拍手します。

そして、
「南無九頭竜弁財天大神様」
を3回、

「おんそらそあていえいそわか」
を7回唱えます。
(黙拝でも可)

そして
願い事をします。

おわったら、
4拍手2拝です。



ここからようやく、

本殿を9回まわる

「お千度(せんど)」が

はじまります。


本殿右にある
お千度棒納所へゆき、

お千度棒を9本、
手に取ります。



まず、
本殿に1礼します。

つぎに

本殿左にある、
初代・御神木に1礼します。

 



この神木の隣には、
白蛇さまが
浮き上がる霊石もありますので、

さきにこれに
1礼してもいいようです。



つづいて、
九頭竜大社発祥の
石碑に1礼します。



ちょうど石碑の裏が

方便谷(ほうべんだに)

といわれる谷になっており、


龍が降り立ったとされる
滝が流れていました。

 



さらに、
滝の奥には、
磐座のようなものが見えます。

 



あの祭祀場のような場所は

いったいなんなのでしょう?

 

どこにも

情報がありません。


つづいて、
現在の御神木に1礼します。



それから
本殿裏に1礼です。

 



これで1週です。

納所に
お千度棒を1本返します。

これを9回繰り返して、
すべて棒を返したら、

ふたたび本殿を参拝して、
お千度終了となるようです。

最後に、
本殿左にある
霊水をいただくそうです。

 

約15分~20分くらい

かかるのではないでしょうか?

 

それでも多くの方が

信心深く、

または面白がって、

社殿をまわっていました。

 



さらに余裕のある方は、

名物の

一言おみくじや、

粉薬の入った、
呑む「護符」なども

試してみるといいようです。

また、
本殿の北には
帝釈天社があり、

 



九頭竜大社守護の
帝釈天(たいしゃくてん)が
祀ってありました。




そのすぐ近くには、

当初お祀りしていた、

小さな祠が残されていました。

 

ここが大西家の

裏庭だったようです。

 


どこもかしこも、

気になるものばかりですね。

 

また好きな神社が

増えました。

 

ところで、

九頭竜で女神といえば、

 

ホツマツタヱでは

天照大神の12人の后のひとり

モチコ姫が

 

恨みつらみを抱いたまま転生して

九頭竜になったといいます。

 

その御霊は、

長野の戸隠神社で

祀られているそうですが、

 

ここもなにか

関係があるのでしょうか?

 

また、

九頭竜伝説は、

日本各地にあり、

 

ぼくの住んでいる

大阪府池田市にも

伝説が残っているようですが……

 

九頭竜とは

いったいどういう存在なのでしょう?

 

気になります。

 

 

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山背国めぐり② へ つづく

 

 

☆山背国めぐり全記事リスト☆

山背国めぐり① ~九頭竜大社~

山背国めぐり② ~御蔭神社とカモの神~

山背国めぐり③ ~カモ考~

山背国めぐり④ ~祟道神社~

山背国めぐり⑤ ~花山稲荷神社~

山背国めぐり⑥ ~山科神社~