民事執行法、民事保全法
(1)注意点と選択基準
僕は、口述前2週間しか実務基礎を勉強していない(論文実務は無対策)というのもあり、民事執行法・保全法は非常に薄くしか勉強できていません。
しかし、法律事務所に就職活動に行って感じたのですが、実務では民事執行・保全を使う頻度って結構高いんじゃない?
※注意点として、予備試験口述対策としては明らかにオーバースペックなので、「2.この記事は、①司法試験終了後の暇な同志②ロースクール生③学部生でもゼミで扱うなど専門にしている方を対象とします。
書籍の選択基準は以下の通りです。
①理解しやすい説明
←予備のとき、執行保全は何だかよく分からない法律だな…と感じてしまったため。
②フローチャート(手続きの流れを書いた図)を載せていること
③実務に耐えうる内容を備えていること
④法改正に対応している(あまりに古い本はNG)←コレが意外と厳しい基準
(2)選んだ書籍
平野哲郎『実践 民事執行法 民事保全法(第2版)』(2013年、日本評論社)
理解しやすいかどうかは、僕は基本的には1章を読んで判断します。
というのは、多くの本は1章で概略を説明するところ、
1章を理解できなければ、1章を前提としてそのあとに続く2章以降は絶対に理解できない、と思うからです。
本書は、1章の記述が平易で分かりやすかったため、購入しました(①充足)。
また、本書はフローチャート図がありました(②充足)。
さらに本書は、ネットで検索したところ「実務家からの信頼が厚い」との評を多数得ている模様でした(③充足)。
最後に本書は2013年出版と、法改正に対応しているかは定かではありませんが、
類書は2010年出版のものが多く、本書は比較的新しい方であったため条件をクリアしたものとしました(④充足?)。
結構な厚みと重みがありますが、体系理解を念頭に置いた網羅性・手触りの良い紙質・読み易い内容となっていることなどから諸々の点で読者に優しい本だな、と思いました。