ネットで見つけた旬の俳句
泣くための朝となりたる桜かな廣島佑亮氏のツイートつくづくに黒子が主役花盛り俳句とお星様と山歩きコント師一人ひょんと消ゆるや花曇り白亀氏のツイート朝桜白き巨船の居るやうなメリンダ社長の備忘録禁足の杜の一本桜かな一日一句 奈良暮らしから
東京の桜は今が盛り。しかし、コロナ禍に悪天候も絡んで、今年の桜は散々だ。パソコンを開くと桜の便りは飛び込んでくるものの、今年の桜の俳句には影がある。
収束を予測できない不安の中で、100年前のパンデミック、スペイン風邪を調べてみる。1918年初頭から3年も続いた災難は、世界中で数千万人の命を奪い、俳人では大須賀乙字も亡くなっている。
一方、時は大正ロマンの真只中。大正期を代表する女流俳人・杉田久女は、スペイン風邪流行の最中に「花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ」と詠んでいる。女性強しである。(泰)
季語(桜)|末成歳時記季語で「花」といえば桜。桜の語源と富士山の関係をご存じだろうか。果たして、日本人は太古より桜を愛でる民族だったのだろうか?
有名俳句|久女の花衣杉田久女の代表句とされる俳句は、大正時代の華やかな女性文化を今に伝える。俳句における女性の優位性をも示したと言えよう。
大須賀乙字|俳人の辞世1918年1月から1920年12月までに世界中で大流行し、数千万人の命を奪ったというスペイン風邪。「季語」を生んだ俳人も犠牲になった。