多くの鉄道車両に採用され、幕式に変わって主流となったLED式の表示器。
小田急も例外ではなく、近年導入する車両は全てLED式の表示器を採用しています。

近年の小田急に目を向けると、在籍する車両のほとんどがLED式の表示器となっており、幕式は1000形の未更新車に残るのみとなっています。
そのような状況の小田急ですが、LED式の表示器が採用されたのはいつなのでしょうか。

小田急で初めてLED式表示器を採用したのは、意外にもロマンスカーでした。
1990年末に竣功したRSEが最初で、前面と側面に採用したのです。
表示が荒く、幕式より視認性の面ではかなり劣りましたが、珍しかった登場当時は新鮮に感じたものです。

通勤型車両においては、同時期に登場した1000形のワイドドア車が初採用でしたが、RSEとは異なり側面のみの採用となっており、小田急の慎重さがうかがえます。
ワイドドア車の登場後に増備された通常ドアの車両は再び幕式に戻っており、ここにも小田急の慎重さを感じることができます。
そして、通勤型車両でLED式表示器を全面採用したのは、1995年に竣功した2000形で、これ以降幕式の車両は製造されていません。

ところで、2000形の登場に先立つ1994年に1081Fで試験が行われました。
LED式の表示器に交換して営業運転を行い、視認性等のチェックを行ったようです。

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新造車両がLED式表示器を採用した後も既存車両はそのままで、5000形等はリニューアル後も幕式となっていました。
既存車両で交換をしたのは8000形が最初で、リニューアルのタイミングで交換されました。

3000形の大量増備が始まり、車両の置き換えが本格化していくと、幕式の車両は急激に数を減らしていきました。
時代の流れは避けられないとはいえ、幕式の車両が消えていくのは寂しく感じてしまいますね。