自分の経験だけで我が子を指導する野球経験者のお父さん【子供のために勉強しましょう!】

 

 

違う・・・

 

 

こんにちは。
『テックロ野球研』のテックロです。

 

 

 

野球経験のあるお父さんへ
自分の経験だけで子供を指導するのはリスクがありますよ?

 

理由は二つ

 

@ 昔の理論が現在では通用しない(間違っている)ことが多い
A 父と子は違う人間である(一人ひとり、自分に合った体の使い方がある)

 

ここを理解せずに指導をしていると、子供は野球が上達しないどころか、怪我をする危険もあります。

 

我が子に指導するのなら、一度しっかり勉強してからにしてはいかがでしょうか?

 

 

 

昭和の野球理論は現代では通用しないことが多い

 

 

私は昭和の野球少年でした。
そして、当時の監督・コーチたちに次のような指導を受けていました。

 

「上から投げろ!」
「肘を上げろ!」
「両手で取れ!」
「正面で取れ!」
「両脇を締めてバットを構えろ!」
「バットは絞るように握れ!」
「上から叩け!」
「とにかく走れ!」
「練習を休むな!」
「水を飲むな!」
などなど・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全部間違いでした。
間違っていたことを教わっていました。
あるいは間違った伝えられ方をしていました。

 

私は自分が野球をやめた後、野球の指導方法の進化について何も知りませんでした。
さすがに「水を飲むな!」が間違っていたことは後から知りましたが、それ以外のこと、例えば「肘を上げろ!」なんて指導は正しいものだと思っていたので、野球を始めた息子にも同じように教えていました。

 

→「肘を上げて投げろ!の本当の意味

 

 

しかし、息子が野球にのめり込んでいくにつれて、私の野球熱も上がってきました。
そして私は本やDVDなどで指導方法の勉強を始めました。
すると、私が受けていた昭和の指導方法が現代では間違った指導方法になっていることに気がついたのです。
私が知らない間に、野球理論が大きく変わっていました。

 

唖然としましたね。
私は、間違ったことを息子に教えていたのです。

 

しかし、残念なことに、当時所属していたチームの監督は、まさに間違った昭和の野球≠子供たちに教えていました。
そして、同じチームにいた野球経験のあるお父さん達も昭和の野球理論≠ナ我が子を指導していたのです(親と同じ投げ方、打ち方をしている子供がいるいる・・・)。

 

「これは良くないな・・・」

 

内心そう思っていましたが、一保護者にすぎない私が監督の指導に口を出すわけにもいきません。
ましてや、他の家庭の野球指導に意見するなどできるはずもありません。

 

そして、息子と私はそのチームを辞めていきました。

 

親の私が古い考えからアップデートできずにいたら・・・
古い考えの監督の下でそのまま野球を続けていたら・・・

 

 

ぞっとしますね

 

 

父と息子は違う人間

 

 

プロ野球選手にも様々なタイプがいます。
自分に合った形を見つけた選手が成功しているのだと思います。

 

それは少年野球でも同じこと。
子供にも、それぞれに個性があり、それぞれに合ったフォームがあるはずです。

 

だから、親が子供に自分のフォーム≠押し付けるのは良くない。

 

REASH理論、4スタンス理論、パフォーマンスラインといった理論を耳にされたことがあると思います。
人間は生まれつき、重心の置き方、バランスをとるラインが決まっており、それぞれのタイプにふさわしいフォームがあるという研究も進んでいます。
そして、これらの理論によれば、親子だからと言って同じタイプとは限らないそうです。

 

重心の置き方だけではないでしょう。
骨格の作り、筋肉の性質、関節の可動域、体幹の強さ、身長、体重、その時々の成長具合、などなど・・・

 

様々な変動的要素をひっくるめて、その選手のその状態でのふさわしいフォーム≠ェあるはずです。

 

そして、そのふさわしいフォーム≠ヘ、結局は本人が自分の感覚で見つけるしかないはずです。

 

もちろん、最初から全て我流でやればいいと言うわけではありません。それも危険です。
野球経験が豊富な指導者からヒントやアドバイスをもらい、それを一旦は受け入れて試す過程は必要でしょう。
でも、試した結果、合うか合わないかは、それは本人にしかわからないことです。
それなのに、親や指導者がそれを強制してしまうと・・・
不幸な結果となります。

 

 

 

 

桑田真澄選手の場合は、たまたまコーチが変わったから助かりましたよね。
もし、この時コーチが変わらなかったら、その後甲子園で活躍することもなく、プロに行くこともなかったでしょう。
それ以前に故障していたかもしれませんね。

 

でも、親にフォームを強制されていたとしたら・・・・
逃げようがないです。
コーチが変わることはあっても、親が変わることはありませんから。
怖いことです。

 

 

野球経験者のお父さん。
我が子に野球指導をするときは本当に注意が必要です。

 

親子で違うタイプなのに、親が子供に自分のフォーム≠押し付けてしまったら、上達もしないし、最悪怪我のきっかけを作ってしまうことにもなりかねません。

 

だから、安易に技術指導はできないのです。

 

 

結論

 

 

私は現代の野球理論の勉強を始めました。
今も現在進行形で勉強を続けています。
ただし、学んだことをそのまま息子に押し付けることはしていません。
あくまでも、ヒントとして与える。
引き出しをたくさん用意しておいて、その時々で「これかな?」という引き出しを開けて息子にアドバイスをする。
ただし、それを受け入れるかどうかは息子自身が判断する。

 

私は野球経験はありますがしょせん素人なので、自分自身がしっかり勉強し、しかし、それを押し付けないというやり方で指導しています。

 

私にとっては、これがベストの指導法だと思っています。

 

→「野球DVD教材を買いあさって実践して評価してみた!

 

 

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