2020年9月8日火曜日

水彩画『飯豊連峰大日岳』 (My Watercolor "Mt. Dainichi of Īde Mountain Range")

[The main text of this post is in Japanese only.]

水彩画『飯豊連峰大日岳』
My watercolor "Mt. Dainichi of Īde Mountain Range"

 来たる 2020 年 10 月 26 日(月)から 28 日(水)まで、堺市役所本館エントランスホールで開催される『美交会展・34』(主催・堺の文化をすすめる市民の会)に出品するつもりで描いていた水彩画を、9 月 8 日に完成した(上掲の写真)。ただし、美交会展の出品申し込み様式がまだ届かないことからすれば、今年はコロナウィルス・19 のため、中止になるのかもしれない。そういう思いでいたため、私は 3 日間の開催予定期間中に病院での定期的診察予約などを 2 日もうっかり入れてしまい、もしも開催されても今回は不参加とし、作品は次回に出す予定にしている。

 作画にはホルベイン不透明水彩絵具とホルベイン紙 F6 を使用した。文献 1 の表紙写真を撮影して、その左と下を一部カットした形でパソコン画面に表示したものを参考にして描いた。文献 1 の目次ページにある説明によれば、その写真は、高橋金雄氏の撮影による、御西岳から望む飯豊(いいで)連峰の最高峰・大日岳(2128 m)で、7 月の風景である。飯豊連峰は山形、新潟、福島の 3 県にまたがっている。妻が日本百名山をグループ登山で楽しんだ思い出の山々の一つを描いたつもりだったが、実は妻が登った(2007 年 9 月末)のは連峰の主峰である飯豊本山(2105 m)だったということである。なお、深田久弥は夏の一週間に飯豊の全主稜を歩き、「大きな残雪と豊かなお花畠、尾根は広々として高原を逍遥するように楽しく、小さな池が幾つも散在して気持ちのいい幕営地に事欠かない」と述べている(文献 2)。

 私のこれまでの水彩画は、参考にした写真を出来るだけ忠実に表現するようにしていたが、細かく描いていると年齢のせいで目が疲れやすくなって来たことや、以前から、いずれは粗いタッチの絵を描くようにしたいと思っていたこともあり、今回から絵のスタイルを変えた。今回参考にした写真は、そもそも粗いタッチで描きやすいものでもあった。

文献
  1. 『週刊 日本百名山』No. 41(朝日新聞社、2001)。
  2. 深田久弥『日本百名山』(新潮社、1964)。文献 1 に「飯豊山」の章が朝日文庫版から再録されている。

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