東海道神奈川宿(神奈川県横浜市) 廣重の描いた風景は?
単身以降買出しに行く横浜ですが、よく考えると(別に考えなくても)東海道3番目の宿場。
歌川廣重の保永堂版東海道での題は「臺の景」、初めは何のことかとおもいましたが、今の台町付近の景色を描いているとの事。
横浜駅から徒歩5分、駅前の喧騒が嘘のように静かな場所です。ここがかつての東海道で東側に神奈川湊を望む景勝の地でした。
街道には茶屋が並んで描かれていますが、坂の上の方にある「さくらや」は高杉晋作やハリスも訪れ、おりょうさんが働いていたという老舗です。
いまでも料亭「田中屋」として営業中。幕末の雰囲気十分ですが一人で入るのには敷居が【高杉】でした。
高級住宅街といった趣の東海道の台町付近
一番高い所から保土ヶ谷方面を望む。
神奈川台関門と袖ヶ浦見晴所跡
台町に唯一残る料亭「田中屋」
文久3年(1863年)に、田中家初代が「さくらや」を買い取りスタート。
田中屋玄関
御店の方に伺った所、昼の部 ¥6,000~、夜の部 ¥10,000~ との事。
田中屋前の説明板
龍馬の妻、おりょうさんは龍馬なきあと田中屋に住み込みで働いた。月琴、英語に秀で、酒も強く物怖じしない性格が客に評判だったとか。
開国後は、各国の領事館や宿舎として宿場内の寺院が当てられました。いまもその記念碑が建っています。
広い場所が必要だったからでしょうが、異郷で異教の建物で生活するというのもなかなか度胸のいる話です。【読経】の声に驚かなかったのでしょうかね?
アメリカは湾内を一望できる丘の上の本覚寺を選びました。ハリスの抜け目のなさが伺える話です。
街道沿いには松並木と高札場が復元されています。絞殺場ならば刑事が登場しますが、これはお上の知らせを庶民に掲示する場所です。
周囲は住宅地ですが今も現役なのか【考察】の必要がありそうに思いました。
みなとみらいやベイブリッジに眼を奪われがちですが、良く見ると至る所に歴史の足跡があり過去と未来が混在する町でした。
アメリカ領事館のあった本覚寺(曹洞宗)
青木橋付近
本覚寺山門
樹齢200年のスダジイの下にアメリカ領事館跡碑がある。
フランス公使館のあった甚行寺
イギリス領事館のあった日蓮宗浄瀧寺
フランス領事館のあった慶運寺
浦島太郎が竜宮より持ち帰った観音像が祭られているとか。
亀に乗った浦島の碑
説明板
外国宣教師宿舎になった成仏寺
辞書で有名なヘボン博士はここの本堂で寝泊まりした。成仏した訳ではない。
東海道沿いの復元松並木
神奈川地区センター横にある高札場の復元
神奈川郵便局 ; 廣重「東海度五十三次 神奈川宿」、ベイブリッジ、みなとみらい21
[参考書]
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