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青空ーすべてはバランス

ウイルスの基礎知識ー4遠い過去から存在するウイルス

人間にはそもそもウイルスの特徴(抗原)を見分けてそれに合った抗体をつくる免疫機構がある。
part2でーそれにしても何故ここにインフルエンザウイルスが侵入できるレセプターが準備されているのか???いや、20万年前に現生人類が誕生した時から入り込んで、徐々に自分専用の入り口のようにしてしまったのだろうか!!!??? ーとつぶやきましたが、そんな昔のことは知るすべがありません。でも、ある種のウイルスには感染していたと思っても不思議ではない。ウイルス性の「かぜ」などは普通に感染していてもおかしくない。ただ、重症性がなく感染性も強くなくおとなしかったのかもしれない。共生していたのかもしれない。

ウイルスが人類に脅威を与えた最初の例として確認できるのは天然痘です。致死性が高いDNAウイルスで原型ウイルスはラクダから人類に入り変異したと言われています。それは1万年以上前のインドだという説がありますが、約3千数百年前のエジプトのミイラからも確認されています。その後のローマの時代にも確認されています。

何故ウイルスが致死性と感染性を高めたのか?
私が思うに
約1万年前、地中海沿岸の人類が野生動物の家畜化を始めた。ブタ、ウシ、ヤギ、ヒツジ、ウマ、ラクダ、ネコ、イヌなどですが、当然これらの動物にも共生しているウイルスがいたはずです。
さらに、植物の栽培をはじめていき、新石器時代に入っていき、少集団の移動生活から農耕をする村という定住する多くの人の集まりができてきます。

地球にそれまでなかったこの二つの大きな変化がウイルスを大きく変えたと思われます。特に植物ウイルスは急速に拡散していくことになる。地球上の環境が大きく変わる重要なターニングポイントとして重要視すべきと考えます。
つまり、ウイルスは人や動物、植物にもともとあったけど、気にもならないほどのものであったが、人の集団が増加し人口密度が高くなり、穀物を大量に育てるような環境の変化の増大もあいまって致死性と感染力が強力になっていったように思われて仕方ない。


変異と突然変異
インフルエンザウイルスは、その表面にあるスパイクのようなHA、NAという2種類のたんぱく質の突起(part3に記載)が、ヒトの免疫機構から生き延びるためにその特徴を変えています(侵入するときと増殖して出る時に活躍。)。これを変異と呼びます。
インフルエンザウイルスは毎年変異を繰り返して多くの亜型に分かれて流行している。毎年変異したら、人が持っているウイルス抗体では対応できなくなる。だから、ウイルスの変異の特徴を調べて、体の免疫機構の働きを研究しそれを利用し、事前にワクチンとして予防接種しているわけだ。 

しかし、これまでの人類の歴史上、人に感染しなかったものが人に感染し、人の間で感染するほどまでに大きく変異(突然変異型)することがある。2009年の「新型インフルエンザウイルス(H1N1インフルエンザ2009)」が記憶に新しい。
この時、米国の死亡数が最も多く、2010年2月中旬までに推計12,000人です。日本では、入院患者数が2010年3月31日までに17.646人。死者数は2,010年秋の時点でも200人強(死亡率は人口10万人当たり0.16)となっている。抗インフルエンザウイルス薬の早期からの適正な投与が役立ったと言われる。 

ヒトに感染するウイルスにはどんなものがあるのか?

・レトロウイルス・・・RNAウイルス
逆転写によってDNAを合成するウイルスの総称。以下のとおり。
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)
HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス)
パピローマウイルスの感染と子宮頸がんとの関連
ウシ白血病ウイルスと乳がんとの関連
ウイルス性肝炎 A・B・C・E型
ヒトヘルペスウイルス4型(EBウイルス)(腫瘍ウイルス)

・肝炎ウイルス・・・A,B,C、E型
・ノロウイルス・・・消化器系
・ロタウイルス・・・消化器系
・狂犬病ウイルスやウエストナイルウイルス・・・神経系 
・水痘・・・皮膚
・ジカウイルス、風疹ウイルス、サイトメガロウイルス…胎盤・胎児 
・コロナウイルス・・・風邪症候群ウイルスとして4種類ある。
HCoV-229E、HCoV-OC43・・・1960年代に発見
HCoV-NL63、HCoV-HKU1・・・2000年代に発見
さらに動物から感染する重症肺炎ウイルス2種類がある。
重症急性呼吸器症候群コロナウイルス(SARS-CoV)
SARS-CoVは、コウモリのコロナウイルスがヒトに感染して重症肺炎を引き起こすようになったと考えられている。2002年に中国広東省で発生し、2002年11月から2003年7月の間に30を超える国や地域に拡大した。2003年12月時点のWHOの報告によると疑い例を含むSARS患者は8,069人、うち775人が重症の肺炎で死亡した(致命率9.6%)。・・・国立感染症研究所 
中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)
ヒトコブラクダに風邪症状を引き起こすウイルスであるが、種の壁を超えてヒトに感染すると重症肺炎を引き起こすと考えられている。最初のMERS-CoVの感染による患者は、2012年にサウジアラビアで発見された。これまでに27カ国で2,494人の感染者がWHOへ報告され(2019年11月30日時点)、そのうち858人が死亡した(致命率34.4%)。・・・国立感染症研究所
・インフルエンザウイルス
A,B,Cの3型があり、流行的な広がりを見せるのはA型とB型。

以上のウイルスが存在すると思いますが、これに新型が加わります。
・新型のインフルエンザウイルスとコロナウイルス

根絶されたものとしては、天然痘がある。ポリオもほぼ根絶されている。何と多くのウイルスとのかかわりがあるものだ!他人事みたいにうっかりしているが・・・。



acworksさんによる写真ACからの写真

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