ロレックス・パリ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード、ATP1000)準々決勝 QF (10) 錦織圭 vs (3) ロジャー・フェデラー
前回の2人の対戦
総評
錦織はデュース側のワイドサービスが良かった。
バックハンドのリターンミスはもったいなかった。
フェデラーは1stサーブが入った時の、3球目以内攻撃が良かった。
試合を通じて97%、ポイントが取れた。
第1セット
フェデラーはリターンを深くセンターに集めて、錦織のストロークを封じにきていた。
錦織にチャンスがあるとすれば、2ゲーム目。フェデラーのサービスゲーム。
デュースサイドで2度2ndサーブがあり、錦織の有利な展開になる所をフェデラーがポイントを取らせず、キープした。
錦織は5ゲーム目までの1stサーブの入りが悪く、フェデラーの深いリターンやストロークに耐えて、キープをしていた。
フェデラーのサービスゲームは、30-0からの展開になる事が多く、
錦織の半分の時間でキープしていた。
ブレークされたゲームは浅いボールの処理ミスがあり、そのポイントがブレイクされた原因に見えた。(普段ならドロップショットを打っていたのに。)
最終ゲームもフェデラーのサービス力に押され、1setdown。
錦織はネットプレーを意識して取り入れているように見える。
2ndset
1ゲーム目にブレイクされる。
錦織の1stサーブの確率が悪く、アド側のフェデラーのリターンが良かった。
2ゲーム目、ブレイク後のフェデラーのサービスゲームは、最初の2本2ndサーブになるが、2ndでもかなり厳しい所をつき、ポイントを奪った。
(フェデラーの速い展開にあせり、普段ならミスらない凡ミスもあった。)
しっかりした体勢で打てれば錦織だが、フェデラーが力強いストロークを打ち、錦織とラリーをしない。
3ゲーム目、ブレイクされたので、サービスの配球をボディ中心に変え、S&Vも1本あり、キープした。
4ゲーム目はデュース側の攻防が目まぐるしかった。
錦織が強めの2ndに対応する→ボディサーブで封じる。→錦織が強めの2ndに対応したボールをフェデラーがライジング→S&V×2
フェデラーの2ndサーブが多かったので、ここでブレイクできていたら錦織にもチャンスがあったかもしれない。
5ゲーム目になり、とうとう、フェデラーが1stサーブの確率を立て直し、ポイントを奪い、しっかりとキープした。
ここからは、お互いのサービスゲームを難なくキープして、フェデラーが勝利を収めた。
ただ、最終ゲームの最初の2本。
また、錦織のいいリターンにフェデラーがライジングフォアハンドでウィナー、次のポイントも錦織がやや焦り、ミスしてしまった。(相手がフェデラーということで。)
こういった何気ないポイントがフェデラーなどのビック4が勝ち続ける理由か。