沖縄・台湾友の会

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AC 論説 No.789 蔡英文とDeep State

2020-05-27 17:45:59 | 日記
AC通信 No.789 (2020/05/26)
AC 論説 No.789 蔡英文とDeep State

グーグルでDeep Stateを検索すると殆ど全部がアメリカ政府の高級幹部がトランプ大
統領を失脚させる陰謀で、司法、金融、メディアと民主党の関与があるを書いている。
しかし日本語で「ディープステート」を検索すれば馬渕睦夫大使の述べた、国際金融資
本家、左派ユダヤ人の影のグループが目論む民主主義の社会主義化、グローバリゼー
ションなどが出てくる。

つまり闇の帝国とは決して表に出ない共同の目的を持つ人たちが自分たちに有利なよう
に国際政治を動かしていることと言える。これはフリーメイソンやイェール大学の
「Skull and Bones」などと同じく、秘密結社の目的とするある秘密の目標がある。も
ちろん彼らの秘密計画が成功するとは限らない。例えば2016年の選挙でトランプ落選
を目指してロシア癒着をでっち上げたが失敗した。しかしトランプが大統領に就任した
後もトランプ失脚の陰謀を続けている。

話は変わるが、台湾で蔡英文の学位詐称スキャンダルを追及している童文薫弁護士が彼
女の主催する「童温層」ユーチューブで蔡英文と宋美齢の関係を追及しているうちに
「国際深層政府」つまりDeep Stateとの関係があるらしいことを見つけた。蔡英文が
これほどの成功を遂げたのは闇の援護者がいたと言えばかなり信憑性がある。

蔡英文の学位詐称スキャンダルは37年にわたる大掛かりな詐欺事件である。蔡英文は
1983年にロンドン政経学院(LSE)で博士コース進級に失敗して台湾に戻った。それで
も台湾ではロンドン政経学院が1個半の博士号を授与したと嘘をついた。国民党の大物
が「推薦」したおかげで学位がなくても大学教授になり、やがて政治に介入し、民進党
に入党して党主席となった。2016年の選挙で総統に当選し、今年一月に再選を果たし
た。37年も続いた虚偽の博士詐称を追及されたら、三部の偽造論文、三枚の偽造卒業
証書とでっち上げ、2度もロンドンに赴いてLSEに偽の博士論文を「正式に登録」させ
ようとして失敗、最後に2019年6月に三回目の偽の博士論文をLSE図書館に送りつけ
た。図書館はこれを博士論文として受け付けず個人論文として展示した。しかも論文を
読むには蔡英文の許可が必要という。これが連続詐欺のあらましである。

台湾政府の公務員、総統府、教育部、大学などは挙って蔡英文の嘘をカバーした。斉英
文総統は証拠書類の提出を要求された翌日に総統の権限で書類を40年の最高機密とし
て封鎖した。台湾のメディアは蔡英文独裁のため事件を報道しない。但し蔡英文の権力
が及ばないユーチューブで五つのプログラムが連日スキャンダルを報道している。

蔡英文は嘘を暴露した3名の大学教授とユーチューブ主催者を名誉毀損で告訴したが、
被告側も逆告訴した。被告側は台湾とロンドンで別の訴訟を企画している。LSEは蔡英
文は博士号を取得していないと発表しないので訴訟にもはLSEも含まれているという。
このスキャンダルは将来いつかは全てが明らかになるはずだ。メディアの報道封鎖のた
め台湾民衆の反応はわからないが、海外の台湾人は殆どみんな知っている。

前置きが長くなったが童温層ユーチューブが追及を続けて発見したのは蔡英文がなぜ、
37年も嘘を言い続けて台湾の総統にまで成り上がることができたのかと言うことだ。

簡単に言うと蔡英文には常に(今でも)影武者の援護があった。なぜ影武者の援護が
あったかというと父親の蔡潔生のおかげである。学歴もない自動車修理工場を経営して
いた蔡潔生が戦後の台湾で大富豪になれたのは国民党の超大物と結託したお陰である。
蔡潔生は国民党超大物のお陰で蒋介石、宋美齢と知り合い、宋美齢のおかげで米軍関連
の商売ができた。娘の蔡英文は米国に留学し、宋美齢のおかげで米国のHenry Luce奨
学金を取得して英国留学し、英国のロンドン政経学院でMichael Elliottが指導教授と
なった。この一連の人たちがDeep State (国際深層政府)であり、戦時中に重慶で蒋
介石、宋美齢と関係があった人物たちである。以下はこのお伽噺の概要である。

蔡潔生は戦後まもなく、今のロイヤルホテル(老爺飯店)の隣にある公園地で自動車修
理工場を経営していた。228事件とその後の白色恐怖で皆が戦々恐々としていた時代に
国民党の大物のおかげで何事もなく、終戦後の日本政府の土地を買い漁って成功した。
やがて朝鮮戦争が勃発すると米軍の自動車修理と中古車の販売で儲け、台湾に駐屯した
米軍顧問団(MAAG)の付近でムーランルージュ(林口飯店)ラブホテルを経営して大
儲けした。やがてベトナム戦争が勃発すると同じ米軍顧問団の付近で蒋介石の部下の任
覚五と結託してラブホテル羅馬飯店(今の海覇王飯店)を経営、米軍の中古車や家具類
の転売と闇ドル、PXの物資横流しなどで大儲けした。蔡潔生の発展には蒋介石と宋美
齢の後ろ盾があったのである。

蔡英文が78年に米国留学したとき米国が台湾と国交断絶をした。蔡英文は宋美齢の紹
介でHenry Luce奨学金を得て英国に留学した。Henry LuceはTimeの創始者で中国に
生まれ、中学まで中国で育ったユダヤ人で蒋介石の支持者である。Deeo Stateの主要
人物であることは言うまでもない。

英国に留学した蔡英文はMichael Elliottが指導教授となったが彼は一年後にLSEを去っ
たので論文を指導していない。彼は蔡英文の保護者のようなものだったからもしも彼が
LSEに留まっていたら彼女は博士を取得していただろう。

ElliottとLuce は関係がないが彼の妻Emma Oxfordの父母、Max OxfordとAudley
Watson はLice とは交際があった。二人は共に英国のインテリジェンスオフィサーで
ある。二人が重慶で結婚した際は蒋介石夫婦とLuce が結婚式に参加したそうである。

Max Oxfordは香港で英軍情報部に勤めていたが1941年12月8日に真珠湾事件が起
き、続いて日本軍は広東から香港攻略を始めた。英軍が撤退で最も重要な任務は情報部
が無事に香港を脱出することで、情報将校のMax Oxfordは中国の陳策と徐亨将軍の手
引きで無事に恵州に脱出した。これが1941年クリスマスの英軍のホンコンエスケープ
である。やがてOxford は重慶に移動し同じく英国の情報部員だったAudleyWatsonと
知り合って結婚した。彼ら夫婦の娘Emma OxfordがMichel Elliottと結婚した関係で
中国とも関係がある。つまりこの人たちはみな蒋介石、中華民国政府と関係が深い情報
部員である。同じくDeep Stateも世界各国のインテリジェンスに深く関わっている。

これでDeep Stateが蒋介石、宋美齢の1941年時代から関係があり、したがって蔡英
文の影武者は蒋介石の国民党最高幹部だけでなく、宋美齢との関係でHenry Luce、
Emma Oxford、Michel Elliottが彼女を(そして中華民国)を援護していることが理
解できる。蔡英文は能力不足で博士を取れなかったのは仕方ないがDeep Stateは今も
蔡英文と台湾を援護している。これが童温層の調査結果である。但し学位詐称スキャン
ダルの追及は今後も続くので蔡英文の将来は無事とは言えないかもしれない。


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