犬の嗅覚訓練するノーズワークとは? | 犬の雑学と豆知識!たまに柴犬について紹介するブログ

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犬の優れた嗅覚を使うゲーム、ノーズワークをご存じでしょうか!

 

くんくんゲームとも呼ばれています。

 

室内や屋外にかかわらず、ちょっとしたスペースがあればプレイすることが可能、元気な若いワンちゃんはもちろん、元気がなくなったお年寄りでも無理なく楽しめます。

 

ゲームの遊び方はとてもシンプルで簡単です。空き箱などの中に、良いにおいがするおやつなどを隠してワンちゃんに探させ、見つけたらごほうびをあげるというものです。

 

飼い主も一緒になって、気軽に楽しくコミュニケーションがとれます。


視力が弱い犬は優れた嗅覚をもっており、人の約100万倍ともいわれます。

 

さまざまなにおいが混じっているような場所でも、目的のにおいを嗅ぎ分けます。犯罪や災害の現場でもこの優れた嗅覚を使い、訓練された多くのワンちゃんが活躍しています。

 

ノーズワークは、ワンちゃんの大切な本能の一つである、嗅覚訓練をするゲームで、集中して気になるにおいを探すことで、ストレスの解消にもなり運動不足気味のワンちゃんの良い気分転換になるのです。

 

 

ノーズワークはおやつやアロマなどで簡単にできる!


ノーズワークに必要なのは、においが強いおやつやアロマ、それを隠すための空箱を数個です。

 

最初はワンちゃんが大好きな、おやつから始めるのが良いでしょう。

 

フタがある空き箱やタッパー、タオルなどの布に隠しても構いません。片付ける手間の少なさや、何度も使うのなら専用にタッパーを用意するのも良いでしょう。

 

遊び方は簡単、何個か置いた箱の中からおやつを隠した箱をワンちゃんに探させ合図をさせます。

 

フタを開けて正解だったら褒めてあげて、おやつをあげるのです。


しかし、いきなり箱を何個も置かれても、ワンちゃんも遊び方が分からないでしょう。

 

遊び方を覚えさせるには、最初は全部の箱におやつを入れておきます。

 

まずはワンちゃんに箱を探させて、箱を見つけたら合図をすることを練習して、何度か繰り返すと、箱のなかには大好きはおやつが入っており、合図をすれば食べられることを覚えてくるようになります。

 

ルールを覚えてきたところで、空の箱を増やしていくような感じです。

 

このとき注意が必要なのは、おやつは決まった箱に入れることで、嗅覚が優れたワンちゃんが別の箱からもにおいがすると混乱してしまいます。

 

そして、間違った箱を選んだときも、そのまま箱を開けてあげることです。外れると中にはおやつがない、食べられないと覚えていくのです。

 

ワンちゃんの様子を見守る飼い主は、正解の箱を促すようなしぐさをしないように心がけましょう。

 

 

あくまでも遊びの一環でゲーム感覚でチャレンジしてみる!

あくまでも犬が主体のゲームです。しつけが目的ではないので、楽しんで遊ぶことが大切です。


そもそもノーズワークはアメリカの保護施設で、保護犬たちのために行われていた遊びでした。

 

嗅覚を使うことで、本能的な欲求を満たすだけでなく、おやつを見つける楽しみと食べられる満足感が得られます。

 

お年寄りのワンちゃんはこのゲームで嗅覚訓練をすることで、脳が活性化され認知症の予防にもつながりますし、運動不足気味でもストレスが解消されるので、一石二鳥になるのです。


ワンちゃんにとってにおいを嗅ぐことは、本能的な快感にもつながります。

 

たとえば雑学の一つとして、飼い主のにおいは脳を活性化させて、快感を得ているという研究もあるのですが、散歩のときにゴミのにおいやうんちのにおいをクンクン嗅いで、困ることはないでしょうか。

 

クンクンと嗅ぎたがるのは、ワンちゃんにとってはたまらなく良いにおいです。

 

もちろん、おいしいおやつのにおいも大好きです。

 

大好きはおやつのにおいを探して、見つけるとご褒美がもらえることは、楽しさと喜びにつながります。


最初は簡単に見つかるようにして、たくさん成功体験をさせてあげればワンちゃんも夢中になり、さらに一生懸命にゲームを楽しむようになると思います。

 

慣れてきたら、徐々に難易度を上げていき、隠すものを変更してみたり、薄めた微量なアロマの香りでも良いかもしれません。

 

ワンちゃんが大好きなおもちゃもおすすめです。


犬の優れた嗅覚を鍛えるノーズワークは、シンプルながら幅が広い遊びです。

 

特別な運動能力やしつけも必要ないので、シニアや障害を抱えていてるワンちゃんでもはじめられます。

 

それは飼い主も同じことで、長時間の散歩が難しい年配の方でも、楽しく愛犬と遊ぶことができます。

 

小型から大型までどんなワンちゃんでも楽しめるノーズワークは、日本でも人気が高まり、ドッグスポーツとして競技ルールも検討されており、小規模なコンペもおこなわれています。

 

普段は家のなかであまり動かない、「おすわり」や「待て」ができないワンちゃんでも自慢の鼻を鍛えれば参加できます。

 

おいしいおやつがもらえて飼い主から褒められて、できることが増えるのは大きな喜びにつながりますし、うちの子は寝てばかりで無気力と思っている飼い主さんは、ぜひ始めてみてはいかがでしょうか。

 

ワンちゃんの意外な才能が開花するかもしれません。