犬が肉球をなめる理由と、乾燥したときのケアなどについてです。
犬は自分の体の色々なところを舐めますけど、その中で足(肉球)をペロペロとしているのを見たことがある人は多いと思います。
犬の可愛さのチャーミングポイントの1つでもある足の裏ですが、冷静に考えると足の裏を舐めているので、人間でいうとちょっとびっくりする行為だと思います。
でも理由があって舐め舐めしているのですが、どのような理由があるのかについてまとめています。
犬が肉球を舐める7つの理由
犬が肉球を舐める理由をまとめると7つぐらいある事が分かります。
- ストレスの発散
- 退屈だから
- 体温が高いとき
- 炎症をしている
- ケガをしている
- 何かがある?
- ただのお手入れ
この7つぐらいの理由に分かれています。
- ストレスの発散をしている
犬もストレスを感じますが、そのストレスを発散させるためにペロペロと肉球を舐めることがあるようです。
ストレスを感じているようであれば、何かで発散させる必要がありそうです。
- 退屈だから
そしてストレスに似たもので、退屈しのぎのときにも舐めることがあるので、足の裏を見て何でもないのであれば、少し遊んであげると良いと思います。
- 体温が高いとき
犬は人間と違い汗をかく場所は足の裏しかありませんので、人間のように体温調整を苦手としています。
その体温を少しでも抑えるのに舐めることもあるようです。
肉球が炎症を起こしている
炎症については、いくつか理由があるようです。
- アレルギー性鼻炎
- 接触性皮膚炎
- ストレスから
- アレルギー性鼻炎
これは原因が分からないアトピーやダニなどのハウスダスト、または食物からくるアレルギーなど、アレルギーによるかゆみから肉球を舐めることもあります。
- 接触性皮膚炎
これは草や木、金属、洋服の繊維などの何かに触れて炎症をする炎症のことです。
これもアレルギーになりますので、もし気になるのであれば、かかりつけの動物病院での診察が必要になります。
何でもないのであれば、それに越したことはありません。
- ケガをしているときも舐める
これは案外分かりやすいと思いますけど、ケガをしているときにも肉球を舐めます。
お散歩から帰宅したときに頻繁に舐めているようであれば、すぐにチェックしてあげることが大事になります。
- 足の裏に何かがある?
これはケガと少し違い肉球に間に何かが挟まっていたりするケースです。
特に中型犬以上は、肉球同士の隙間が小型犬から比べると大きいので、異物が引っかかていることもあります。
- 舐める行為をグルーミングと呼ぶ
グルーミングとはお手入れのことですが、これは人間がお手入れするときに使われてる言葉でもありますけど、それを犬が自分でしている行為でもそのように呼ぶこともあります。
肉球を舐める=お手入れ
このように解釈することができますので、その行為のことをグルーミングと呼んでいます。
犬の肉球ってなに?なにからできている?
触るとプニュプニュしている肉球、そもそこれってなに?という事ですが、正式には「しょきゅう」と呼ばれているもので、皮膚組織になっています。
表皮、真皮、皮下組織からできていて、一番上の表皮は角質で分厚く覆われてて、皮下組織は脂肪のため、弾力がある足裏になっています。
とても厚い角質で覆われているので、表面の刺激には強いのですが、血管が少ないのでケガをすると完治しにくいとも言われています。
また、体の全体重を支えるところでもあるので傷の状態にもよりますが、傷口がふさがりにくとも考えられています。
そして肉球は、5つに分かれています。
- 手根球(しゅこんきゅう)
- 掌球(しょうきゅう)前足の大きな肉球
- 指球(しきゅう)前足のその他の4つの肉球
- 足底球(そくていきゅう)後ろ足の大きな肉球
- 足底球(そくていきゅう)後ろ足のその他の4つの肉球
犬の肉球はどんな役割をするの?
そして犬の肉球ですが、役割としてはこのような役割を持っているようです。
- 足の骨や関節を守る
- 地面の温度から体を守る
- すべり止め
- 刺激を感じとる
- 足の骨や関節を守る
これは言われてみると理解できると思いますけど、足への負担を減らすために肉球がクッションの役割をしているとされています。
- 地面の温度から体を守る
厚い角質から地面からの熱さや冷たさから体を守る役割もあります。
そして対向流熱交換システムとも呼ばれていますけど、犬の肉球は一定の体温を保つことに優れているために、寒さや暑さに強いとされています。
ホッキョクグマやペンギンの足裏もこのシステムが足裏にあるために、寒さなどにも強いとされています。
- すべり止め
肉球を汗などでしめらせることで保湿しながらすべり止めの役割もしています。
- 刺激を感じとる
肉球には神経があるので、その神経から刺激を感じ取ることができるようになっています。
どのくらいの感覚を持っているのかは未知数ですが、感覚があることは確かなことです。
肉球の状態から分かる健康状態
肉球の状態からある程度の健康状態も分かるようになってきています。
ただ、あくまでも予測の範囲でしかありませんので、気になる場合はしっかりとした診察が必要です。
- ピンク色になっている
子犬に多いピンク色の肉球ですが、特に気にすることもないようです。
- 赤くなっている
舐めすぎて赤くなっていることがあります。なぜ舐めすぎるのかは、冒頭で話した以外のことも考えらえれるので、動物病院での検査が必要です。 白いできものがある
- 白いものができている
これは腫瘍やイボ、寄生虫と原因は様々のようです。
犬の肉球は乾燥することもあるのでケアが必要!
人間の肌と同じように犬の肉球も乾燥してきます。
乾燥することで弾力性が失われ固くなっていき、ひび割れや足に負担がかかるとされていて、肉球の弾力性は大事になってきます。
その肉球が乾燥する理由は、空気の乾燥、エアコンによる乾燥、熱いアスファルト、冷たいコンクリートの上を歩くことで、肉球にダメージが蓄積されていくとされています。
また足の洗いすぎなども原因の1つともされています。
犬の肉球は、汗と皮脂で脂肪膜に覆われて、肉球に水分が保たれていますが、上記のような理由で、その脂肪膜が失われていきやすい傾向にあるようです。
元々は草むらや土の上を歩くために進化してきたことから人間社会のアスファルトの散歩は少しだけ合わないところもあるので、ちょっとしたケアも必要なこともあります。
犬の肉球の乾燥対策とは?
犬の肉球の乾燥対策についてです。
- 足の洗いすぎには注意する
散歩から帰宅すると足の汚れを落とすと思いますが、やはり洗いすぎはあまり良いとはされていません。
ほどほどにして人肌程度の温度のお湯で洗い流す、あまり汚れていないのであれば、蒸しタオルでふき取る程度にすることで、脂肪膜を守ることができます。
- 保湿のためのクリームを使う
今はオーガニックや除菌や消臭をしながら肉球をケアする、ペット用のクリームなども販売されているので、これも使うのも1つの手だと思います。
- ペットクール・オーガニックシアバター
- 天然三六五・肉球くりいむ
などがおすすめかもしれません。
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犬の肉球についてまとめ
犬の肉球は、ちょっとだけデリケートな部分でもありますので普段から注意することで、より愛犬の健康のためになると思います。
特に真冬や真夏は注意が必要な季節でもありますので、今まで以上にチェックすることをお勧めします!