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2020/11/28

海外移住先で冬季うつ気味かもと感じたら。私の場合・研妻哲学320

ヨーロッパ在住者の冬季うつ気味対策


日光を浴びなければ誰でも感じる可能性がある


海外に移住した最初の年

短い秋があっという間に過ぎて
長く厳しい冬が訪れると
お日様が顔をださなくなる

朝、目覚めても
窓の外は真っ暗

午後のティータイムには
薄暗くなり始めて
夕方にはもう真っ暗になる

日中も太陽は顔を見せず
どんより曇り空の日が続く

お昼ご飯が済んだら
夜までがあっという間に感じられる

そんな毎日だと
なんとなく気分が落ち込みがちになる

ドイツやイギリスなど、北の方では
よくある話

夏は日照時間が長い分
冬は日光を浴びられる時間がぐんと短い

なので真冬でも
奇跡的に晴天が訪れると
寒さを忘れて
人々は外で食事をとりたがる

そしてドイツ人が大好きなアイスも
欠かせない

日照時間が少なくなり
なんとなく元気が弱まると
日光浴ライト」を活用する知人もいた

電気だけれど
その光を朝に浴びることで
心身の調子を整えられるらしい

私は結局、使わずに数年を
過ごしてしまったけれど
もし子供がいなかったら
買っていたかもしれない

それくらい効果があると聞いた

最初の年は何もかもが初めてで
よくわからなかったので
長い冬の間に、実際
気分が落ち込んだ日があった

そんなとき
打開策になったのは
とにかく人と話すこと、
外へ出て外の空気を吸うこと

知らない外国の人でも
買い物中に会えば話しかけた
(今は新型コロナで難しいかもしれない)

もともとは
そういう風に自分から
話しかけるタイプではないのだけれど
当時はそんな自分を根こそぎ変えないと
健全なこころの状態を保てなかったのだろうと
後になって感じる

年をとるとは
こういうことなのかと思う瞬間でもあった

出産してからは
自分を気にしている余裕がなくなり
目の前の
小さな赤ちゃんの命を守ることで頭が一杯

日照時間が少ないと
骨を強くするビタミンDが不足することから
そのタブレットを赤ちゃんに与えることにも
気をとられていた

そして外の気温がマイナス10度の日も
少しでもお日様が顔をだしたら
子供を大型バギー(キンダーワーゲン)に乗せて
外を散歩した

適度に体を動かすことも
冬季うつ気味気分を改善させるには
効果があったようだ

よくドイツでは
お年寄りが病院にいくと
医者から散歩をするように言われるだけ
という話を耳にしていたけれど
その理由を実感した

そんな寒空の下の思い出が懐かしい

2020年11月28日、土曜日の記録



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



散歩とおしゃべりは万能薬かもしれない





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