宝石店の値段やジュエリーの換金処分や宝石販売の本音や秘密の裏話

宝石のチラシなどで、８０％OFFなどを見かけますが信じられますか？

本当にその値引きされた価格は信用できるのでしょうか？

宝石店で販売される、宝石やジュエリーの仕入値段はどれぐらいなのでしょうか？

今回、現役の宝石商が話す宝石店の値段のからくり。

１円でも高くジュエリーの換金処分の仕方をお話しいたします。

これは、宝石販売の本音や秘密の裏話ですが、すべてのお店での話ではありません。

宝石店の本音と裏話

宝石やジュエリーで換金性の高い商品

宝石店で販売される、宝石・貴金属やジュエリーに関してどのようなイメージですか？

最近、これだけ金が高くなってきますと年配の顧客からの「断捨離」・「生前整理」・「老前整理」の相談が多いです。

元気な内に宝石・貴金属の仕分けをして不要になったものは買取してもらい換金処分します。

体が元気な内だから宝石やジュエリーを換金処分しても意味があり、そのお金で旅行や趣味を楽しむことが出来ます。

不思議に思うのですが、宝石やジュエリーは趣味趣向の世界で、わたしは好きでないので関係ありません。

こんな興味のない人がいる反面、ジュエリーが三度の食事よりも好きな人もいます。

ジュエリーではなく、アクセサリーとして楽しむのはどのような素材でも良いのですが換金性がありません。

将来の資産として考えてジュエリーをお買い求めでしたら、いざと言う時に換金処分でお金になるのは、デザインがシンプルで重い貴金属です。

今はブームが冷めましたが、例えば喜平のネックレスやブレスレットのようなシンプルで重いものやリングです。

次に純金の製品で、出来る限り重いグラムものが金価格の相場と共に資産価値が高まります。

純金とはK24の事で、平成２年（１９９０年）に発行された「天皇陛下ご即位記念１０万円金貨」では、額面１０万円が今はかなり高値となっています。

１９９０年の金価格の一年間の相場（田中貴金属工業）の平均価格は、１８２６円です。

ところが、２０１９年の現在（9月時点）で５５００円前後で推移していますから、金貨は買取でも１５万円前後となっています。

これが金投資の魅力と楽しみではないでしょうか？

▶  天皇陛下ご即位記念１０万円金貨の価値や換金処分すると買取価格は？

国内のデザイナーの換金処分での価値

展示会や店内催事での、国内デザイナーのブランドジュエリーは百万の作品でも、いざ買取で換金処分となると期待したお金になりません。

ジュエリー作家ものは、重さよりもデザインが主体で換金する時には殆どデザインは評価されません。

余程の世界的な人気な作家（石川暢子）とかであれば別ですが、他の国内デザイナーの作品は、使用貴金属のグラムとダイヤモンドしかお金になりません。

ネット上では、作家もの、デザイナー作品の高価買取を打ち出している宝石・貴金属買取業者もいますが期待をすると裏切られます。

日本のジュエリー作家は、殆ど趣味の世界と思い、換金処分する時は今まで楽しめたと喜んで買取金額は諦める事です。

ただ呉服や車と違い、３０年前やそれ以前でも使用貴金属の相場が高くなれば買取価格が高くなります。

買取業者のブランドとは、ブルガリ、ティファニー、カルティエなどのナショナルブランドで、これらは高価買取が期待できます。
 

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四大宝石や五大宝石・七大宝石などの色石の換金処分

宝石とは、「天然石（鉱物）の中でも、硬質でとくに光沢の美しいもの」を指しています。

中でも産出量が少なく、希少性の高いものほど価値や財産性もあるとされています。

ただ、日本で産出されるパール（真珠）は鉱物ではありませんが、「有機質宝石」として宝石として認められています。

国により宝石の価値感や定義は、「四大宝石」・「五大宝石」・「七大宝石」の見方や考え方が違います。

■ 四大宝石：ダイアモンド・ルビー・サファイア・エメラルド

■ 五大宝石：ダイアモンド・ルビー・サファイア・エメラルド・パール（真珠）

■ 七大宝石：「五大宝石」に、オパール・ヒスイ（翡翠）・アレキサンドライトの中から二種類を加えたもの。

ただ七大宝石は国により五大宝石に、キャッツアイや水晶を入れる場合もあります。

宝石の色石（カラーストーン）は、余程の非加熱（人間が手を加えていない天然宝石）の大粒石以外は期待薄ですが、再販できるものは多少の査定効果あり。

将来の為に換金処分の期待できる宝石は、「１カラット」以上の良質ダイヤモンドです。

上質とは「カラー、ＤＥＦ」・「透明度、ＶＳ以上」・「カット、GOOD」以上でこれらのものであればいつの時代でもまとまったお金になります。

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また、金のインゴットは投資には良いのですが、ファッション性はありませんので眺めて楽しむ貴金属です。

お奨めは金の「お鈴（おりん）」で、多少のデザイン料、加工代はかかりますが、将来の資産価値もあります。

何と言っても、純金のお鈴の色が魅力的で、さらに音色は「チイィ～ン・・・」と心に響いて和み癒されるでしょう。

▶ 余裕の老後には金やGOLDを簡単に貯める３つの方法とは？

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宝石店の商品価格の不思議！？

本日はわたしの本業の「宝石店の裏話」を書いてみました。

あなたは、宝石店のプライス（値段）は信用して、ウインドウや店内の宝石やジュエリーをご覧になっていますか？

 
おそらくなんですが、お店の商品価格は参考程度で期待価格だと思われれば間違いありません。

正直、適正価格で販売しますと経営が苦しくなり、宝石・貴金属は仕入れしてから販売されるまでの在庫日数がとても長いのです。
 

在庫日数が長いその分、現金を店内で寝させていることになり莫大な運転資金が要ります。

銀行などで借入して仕入れしていれば、借入金の利息も必要です。

自社店舗でない場合には家賃や維持費もバカになりません。もちろんスタッフの給料なども。

これらがすべて、宝石やジュエリーの価格に含まれています。

宝石店の商品決済方法

商品の仕入れ方法には、現金仕入れ、半分現金支払い、手形支払いなどがあり、通常手形仕入ですとお店の締日の指定支払日から３０日、６０日、９０日です。

最長で１２０日後の決済となりますが、お店の中には台風手形と言う１８０日の手形を振り出すお店もあるとか？

１８０日の手形は「台風手形」と、業界で言います。

 
取引先のメーカーや、卸屋さんはたまりませんし、手形が決済される日まで現金になりません。

運転資金が必要の場合は、銀行で手形を割り、現金化を図ると余分な手数料が取られますから、現金商売が一番よいのです。

手形は相互の信頼関係でしますが、相手が倒産するとただの紙切れになるリスクもあります。

宝石店の仕入れ金額

通常、ブライダル関連商品、デザイナーブランド品、ブランド作家品の仕入価格は、メーカープライスの５０％です。

これらは、全国統一価格で雑誌にも掲載して紹介されているので、お店で価格を差し替え出来なくワンプライス表示です。

ワンプライスとは、全国のどこの宝石店でも同じ統一価格で販売されている宝石やジュエリーの事です。

大手のメーカー取り扱い商品で、現金のまとめ買いで３％～５％のお値引をしてくれます。

宝石に比べて、時計は利益がありません。

仕入れ価格は、国産ウオッチは６５％、正規輸入ウオッチ６７％～７０％、国産メーカー掛け時計・目覚まし時計６７％が通常の仕入れ価格です。

ホームセンターなどで、販売されている３０％や半額品は、カタログ落ちの商品で言うなれば古いモデルタイプになります。

地金商品や貴金属品は相場に連動して価格が取り決めされます。

総合展示会、ＪＪＦ（ジャパンジュエリーフェアー）や、国際宝石展、問屋などで仕入れた宝石・ジュエリーは自店で値段を決めます。

仕入れ価格での利益率を計算して値入をしますので、８０％～２０％OFFと、どのようにでも価格設定ができます。

そこで経営者は仕入のルートを考え売価を決め、「利は元にあり」＝ 利益を取るには仕入れ元から安くです。

特別な宝石・ジュエリーを安く仕入れる方法もありますが、他のお店にご迷惑になりますので省略いたします。

では、あなたはなぜ仕入れ価格を知らせるの？

それこそ他のお店の迷惑ではないですか・・・と思いますよね。

わたしは飲食店ではありませんので断定はできかねますが、商売とは利益と、お客様へのサービスです。

一番メジャーな中びんのスーパードライで250円前後の仕入れで、スナックで１０００円、キャバクラで２０００円、クラブで３０００円位ですか？

お店により多少の前後があるかもしれませんがお客に請求しますが、仕入れ価格が解っていてもお客はお店に文句は言いません。

何故なんでしょうか？

そのお店の付加価値（お店構え、設備、接客サービス、満足空間など）にお客さんは不満なく代価を支払っているのです。

こんな逸話があります。

恋愛中の彼氏が、彼女にクリスマスプレゼントは何が欲しい？　と聞いたそうです。

彼女は「ティファニーの、このようなリングが欲しいの！」と、彼におねだりしました。

彼はプレゼントするジュエリーをネットで調べ、ネットショップで見つけ彼女にプレゼントしたそうです。

しかし、彼女が欲しいと言ったジュエリーなのに心から嬉しい顔をしてくれません。

彼は、彼女に尋ねました。何が気に入らないの？

彼女はつぶやきました。

銀座のティファニーで買ったものが欲しかったの・・・と、ポツリ・・・。

彼は自分にとり少しでも財布にお得な方法を選んだために、ティファニーの商品は同じでも彼女は喜ばなかった。

なぜ？？？

これがお店のブランドの力、サービスの力、魅力の力で、仕入原価がお客さんが知っていても関係なく営業できるのです。

どこの店で購入したジュエリーかが、買う人のステータスとなり満足度が大きく違ってきます。

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