曲目

 

1:川の流れのように
2:蘇州夜曲
3:津軽海峡冬景色
4:天城越え
5:なごり雪
6:また君に恋してる
7:人生いろいろ
:秋桜
9:上を向いて歩こう
10:乾杯
:恋のバカンス
12:ブルーライトヨコハマ
13:サライ
14:贈る言葉
15:涙そうそう
16:いい日旅立ち
17:雪國
1:夜桜お七
19:愛燦燦
20:時の流れに身をまかせ

 

1989年1月11日、平成が始まってすぐ発売されたこの歌は美空ひばり生前最後の歌でこの年の6月に世を去りました。

 

この歌にはエピソードがありアルバムの中からシングルカットする歌を決める際スタッフ全員一致で他のポップス調の歌が選ばれていましたが美空ひばりの強い希望で「川の流れのように」に変更されました。

詞は当時若者に人気の出ていた秋元康が選ばれたが秋元はいつも詩が完成してから題をつくるのにこの時は不思議と題名が先に出てきたそうです。たくさん作った中でこの歌は唯一題名から出来た詩なのだそうです。

昭和の大スターと平成の大作詞家がコンビを組んだ貴重な一曲ですが、時代の変わり目だから実現した名曲と言えます。

 

この曲を作ってみて抑揚の指示が音符の流れと違うことに驚きました。なぜだろうと思って美空ひばりの歌を聴くとこの歌い方を再現されているんだなと感じました。表現がストレートなポップスとはまた違ってなんてセンスの良い表現。これが子供の頃から天才と言われてきた理由の一つなのでしょう。

子供の頃、喉自慢に出場して余りにも上手すぎて合格の鐘が鳴らなく、合格しなかった理由を聞くと成熟しすぎて喉自慢の段階ではないと言われたそうです。

 

 

この曲を作りながらもっと細かく音符を刻んでいかないと表現しきれないかなと思いました。歌声やストリングスなどと違い鍵盤を叩いた瞬間から減衰していくピアノの音でこの歌を表現するのはとてもやりがいを感じました。

盛り上がっていくところでグッとこらえて抜けた後に開放して大きく抜けていく感じでしょうか。