苦行のようだった「お片付け」という行為 | 空中ガーデン

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今日はちょっと長いですが・・もし良かったらおつきあいの程を・・

 私は若い頃、片付けることがとても苦手でした。
 今でこそ、このような暮らしblogを書いておりますが、今も油断すると引き出しの中とか机周りがごちゃごちゃになってしまいます。
小さな頃からしつけに厳しい母に育てられ、「片づけ」に関してはとくに厳しく言われ続けていました。自室の隅に立たされて「この部屋のどこをどうすれば片付くか、考えなさい」などとしょっちゅう言われておりました。
 独身時代、一人暮らしをしていた頃、突然様子を見に来た母が、部屋の中の惨状に「家へ帰ってきなさい!!」と半ば強引に連れ帰られたことがあります。はい、そのくらいかなり整理整頓が苦手だと「思い込んで」おりました。
そう、思い込んでいた・・・・何故かといえば母親があまりにも「綺麗好きだったから」です。いつ誰が訪れても、まるでモデルルームのようにチリのない、無駄のない片付いた部屋で、どの引き出しの中もきちんと整理されていました。幼い頃からそういう家で育ったせいか、片づけとは、そうやって寸分のスキなくやらねばならない、そうしなければ母親に怒られてしまう・・・・私にとって「おかたづけ」は苦行のようなものだったのです。

 あまりにも「片付けなさい」と言われ続けていた私は、足のそばに落ちているゴミすら拾うのがおっくうになって、「何故私はこのゴミをひろえないんだろう??」と悩むような時期もありました。

 今思えば、一人暮らしの頃きちんと片付けられなかったのは、深夜勤が続き、毎日ハードな仕事をする中、家に帰るともう、眠ることしかできなくて・・・・お休みの日はただぼ〜〜っと過ごしていたかな?良く覚えてないけれど・・・

 部屋を飾ることが好きなのかな?と気がついたのは、実は母親が亡くなったあとでした。あれこれと言われなくなって、やっと何でも自分の思うようにアレンジしていいんだと思えたのです。そうして自分流に部屋をディスプレーしだしたら・・・不思議なことに母の遺した雑貨や絵や陶器・・・そんな物を飾っています。あの頃さほど興味も無かったのに、今となっては我が家になくてはならない一部になった品もあります。(続く)

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