Googleがクラウドゲーミングサービス『Stadia』を発表

クラウドサービス
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ついにクラウドの波がゲーム本体の配信にまで及ぶとは・・・って感じです。

Googleが発表した、クラウド経由でゲームを楽しめるサービス『Stadia』についてまとめてきたいと思います。

 

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Stadiaとは

概要

Chromeブラウザが動作するデバイス、もしくはChromeCastにて動作するデバイスで動かすことができるゲーミングサービスとのことです。

完全クラウド環境でゲームすることになり、ゲーム本体のダウンロードも必要ありません。

ユーザーは入力をサーバに送り、画面をサーバから受け取るだけです。

 

発表内容

箇条書きで。

  • Android、タブレット、PC、テレビなど、あらゆるデバイス上で利用することができる
  • サーバーはAMDと協力のもと開発
  • 8K/120FPS以上に対応
  • Stadia用のコントローラーが存在。Stadiaを使う際は必須?
  • コントローラはデバイスとペアリングしない。直接Stadiaとつながる

8K/120FPS対応はちょっと本当かどうか疑わしいですが、期待できますね。 

 

メリット

クラウド化することでいくつかのメリットが考えられますが、その中でも特に大きな要素を取りあげてみます。

 

高価なGPUがなくともゲームプレイが可能

グラフィック処理やゲーム処理はすべてクラウド上で処理するため、クライアント側に高価なGPUやCPUは必要ありません。

ので、ネットワーク環境さえあれば、誰でも同じ条件でゲームを楽しむことができます。

 

チートやセーブデータ改造対策

ゲームデータやセーブデータは基本的にクラウドに存在するため、メモリを書き換えたりセーブデータを改造したりということはほぼ不可能です。

特に、FPSゲームではアンチチートが永久の課題であり、その1つの回答になりそうです。

Apex Legendとかもアジア鯖はチートが蔓延しているようですし・・・

 

ゲームのアップデートが楽

クラウドサービス全般に言えることですが、基本的に運用はクラウド側で実施するため、ゲームのアップデートなどはクライアント側は意識せずにゲームをすることができます。

容量の軽いゲームであれば、10分程度でアップデートも終わるのですが、20GBとかあるゲームだと、回線によっては1時間とかアップデートにかかってしまうこともあります。

そういった煩わしさからも解放されるのはクラウドサービスならではですね。

 

デメリット

メリットがあれば、もちろんデメリットもあります。

考えつくデメリットをまとめてみます。

 

遅延

クラウドストリーミングの最大の課題です。

ネットワーク経由で入力、出力をやりとりするので、どうしても遅延は避けられません。

いくらGoogle側が太い回線を用意しようともクライアント側の回線速度が遅ければそこがボトルネックになってしまいますし、距離による遅延はどうしようもありません。

RPGやカードゲームなど、リアルタイム性の薄いゲームであればさほど問題にはならないと思いますが、FPSなどのシューティングゲームや格闘ゲーム等、リアルタイム性がかなり重要なゲームの配信はかなり低遅延化しないと配信は難しいでしょう。

 

ネットワークの必要性

クラウドの性質上、ゲームをするには絶対にネットワークが必要になります。

よって、クラウド接続できない環境にいたり、インターネット回線を持っていない人はゲームプレイができないことになります。

現代は4Gなどにより誰もがそこそこの回線速度でインターネットを利用できるとはいえ、大きなデメリットでもあります。

 

インプットデバイスの差異によるゲームプレイの有利不利

例えば、FPSゲームなどではゲームパッドでプレイするよりもマウス+キーボードでプレイするほうがエイミングしやすく有利であると言われています。

また、タブレットなどのディスプレイコントローラなどではタッチ感度や反応速度によってゲームプレイに影響が出たりします。

通常のオンライン対戦ゲームであればデバイスごとにサーバを分けて、インプットデバイスの差異による有利不利がないようにされていることが多いです。

が、ゲーム自体がクラウドにある環境で、そのような「住み分け」が可能かどうかが不明です。

 

まとめ

ついに時代はここまで来たか、という感じです。

ゲーム事業はeSportsやゲーム動画配信により近年あったまってきておりますが、このサービスによってより加速してくれればよいですね。

特にクラウドということで、ゲームの動画配信とはかなり相性が良いように見えます。

例えば、誰かのプレイ画面をランダムで共有したりするシステムを作ったりとか・・・。

何にせよ、かなり気になる技術ではあるので、今後の進展が楽しみですね。

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